獣人パーティ
夜に用事があり、投稿できるか不明なので、あまり推敲していませんが、投稿します。
ガウラン辺境伯邸での打ち合わせも終わり、レイト村調査隊冒険者チームで辺境伯邸のすぐ側にある食堂へ入った。
昼にはまだ時間があるため、店は空いている。
前回もそうだったな。
ガウラン辺境伯は、話が早くて助かる。
テーブルは空いていたが、18人掛けのテーブルはないので、パーティごとに分かれて座った。
「レイト村調査隊冒険者チームの諸君、諸君ら3パーティは険者ギルドブルネル支部が誇るS級パーティだ!!それぞれ顔は知っていると思う。今更自己紹介はいらないのだろうが、今回は新顔のために改めて頼む。ますは魔術師夫妻を紹介しよう!」
デトレフさんの言葉に合わせて、俺とエリーは立ちあがった。
「ヒデキ殿とその妻のエリーさんだ」
「ヒデキ、魔術師です。魔法は炎、水、土、風、闇、浄化、全て上級まで使えます。治癒、結界はS級を使えます」
「エリー、魔術師です。魔法は炎をS級まで使えます。魔物に特化した探知が出来ます。他初級の魔法は使えます。ヒデキ様の妻です」
前回と同じように自己紹介する。
「全ての魔法を上級まで!!」
「治癒、結界がS級はありがたい」
「炎をS級!!」
「おいおい、シルバーファングさんよ!パーティとしてオーバースペックじゃねえのかよ?一人はこちらに譲ってくれや」
「私はヒデキさんと別々は嫌ですよ」
ゴールド・エクリプスの面々が驚けば、パワーボムのセルゲイは愚痴を零した。
「今回のパーティはあくまでも臨時だから、勧誘したいなら、明日の調査が終わってからにしてくれ。シルバーファングは紹介を済ませてあるから、他2チーム、自己紹介を頼む」
「わかったよ、デトレフさん。よし!俺達からでいいか?俺はセルゲイ S級 戦士 武器はバスターソード パワーボムのリーダー。 魔法はライト程度しか使えねえ メインアタッカーだ」
狐耳のマッチョなおっさんが口火を切った。
当然のようにアタッカー、それ以外ないね。
多分必殺技は狂戦士だ。
「パワーボムのサブリーダー ラビスです。 S級 剣士 武器はロングソード 魔法は風を中級まで使えます」
豹柄の耳をした獣人の男だ。
パワーボムは全員男だった。
大人しそうな印象を受けた、獣人の年齢はよく分からないが、20代後半に見えた。
セルゲイとは逆に冷静沈着そうだ。
種族から受ける印象は、二人とも正反対なのだが・・・
「ラザロスだ S級 戦士 武器はモーニングスター 大盾装備 魔法は治癒を中級まで」
犀の獣人がぼそりと言った。
質実堅実を絵に描いたような男だった。
大盾装備でタンクと治療役を兼ねているのか・・・
「ライサンダー S級 魔術師 魔法は水と風を上級まで、特殊魔法として雷をS級まで」
犬耳の獣人は攻撃系魔術の使い手だった。
二十歳前後だろうか。
ニヒルそうな顔つきをしていた。
名前からして雷雷・・・これで雷魔法じゃなければ詐欺だ。
「キュロスです。 S級 魔術師 魔法は探査系とヒールです。共にS級まで使えます」
リザードマンがディフェンス系魔術師だった。
本格的な治療はこちらが行うわけだ。
それにしても、全員S級冒険者か・・・さすがだな。
人よりも獣人のほうが、優れているのかな?
「次は私たち ゴールド・エクリプス リーダーのエルザです。S級 剣士 武器はレイピア 魔法は炎を上級 闇を上級 治療を中級まで使えるわ。」
ヘルムを脱いだ顔は狼の獣人だった。精悍で知的な面構えだ。
美人だった。
見蕩れていたら、エリーがすこしムッとしたので、目を逸らした。
尻尾が素晴らしく綺麗だ。
ゴールド・エクリプスはパワーボムとは逆に、全員獣人の女性だった。
「サブリーダーのシーナです S級 アーチャー 武器は弓とナイフ 魔法は探知系が上級 風と水が中級まで使えます」
猫耳のお姉さん、二十歳過ぎだろうか?
美人と言うよりは可愛い感じだ。
ニャ・・・とは言わなかった。
可愛いのに、プロポーション抜群でモデル体型だ。
「ライザ 魔術師 S級 土のS級魔法、水の上級魔法が使える」
同じく猫耳のお姉さん 二十歳ぐらいだろう この人も美人。
口数少なく、クールビューティという感じだ。
巨乳だった。
「ララ 魔術師 S級 治療魔法 S級が使える 攻撃魔法はファイヤー・ボールのみ」
「ローラ シーフ 上級 武器は暗器 罠探知及び解除 魔法はライトとウインドカッター」
猫耳の女の子 15歳くらいか?双子なのだろう、可愛い同じ顔が並んでいた。
「双子?」
思わず声に出てしまった。
一卵性双子なのだろう、外見では全く区別がつかない。
持っている武器や装備で区別するしかなかった。
「「ご覧の通り、双子です。16歳よ!」」
声が2重奏で聞こえた。
年齢は予想より1歳上。
美人と言うより可愛い感じの双子だった。
ゴールド・エクリプスは全員女性、狼一人に、後は全員猫耳獣人のパーティだった。
聞けば、ブルネルの男性冒険者の間ではアイドル的存在だそうだ。
当然のようにガウラン辺境伯にも目を付けられ、パーティ全員口説かれたらしい。
結果は言わずもがな、惨敗だろう。
冒険者は、やはり獣人のほうが多いのだろうか?
「明日はこの3パーティで先行してレイト村へ向かう。先行するため、ガウラン辺境伯がスレイプニル4頭立ての馬車を出してくれる。騎士団到着までに索敵を行い、騎士団の到着後、騎士団が先行する。冒険者チームは遊軍として自由に動いてよろしい、但し、無茶をして死者を出さないように!!特にセルゲイ!!お前のチーム!怪我はかまわんが、人死に出すなよ!!」
デトレフさんがパワーボムに釘を刺した。
「分かってるよ!死ななければいいんだよな!!」
「そうだ!!後は騎士団の邪魔をするなよ、奴らとは揉めたくない」
「あいつらプライドばかり高くて、組み辛いからな、なんでもかんでも規律規律で堅苦しくていけねえ。俺達の邪魔しなけりゃ揉めねえよ!了解だ!!」
セルゲイも騎士団とはもめたくないらしい。
デトレフさんがセルゲイに釘を刺している時、エリーはゴールド・エクリプスの面々と会話していた。
食事しながら親しげである。
「夫婦で魔術師とは珍しいですね、普通は旦那さんが剣士の組合せが圧倒的に多いのですが・・・」
「夫のヒデキ様が死にそうな私を助けてくれたのです」
「女なら誰でも憧れるシチュエーションね!リアルで体験できるなんて、羨ましいわ」
「助けていただいた時、私は一生ヒデキ様について行こうと、心に誓ったのです」
「いいなあ、私も運命の出会いがしたいなあ~」
冒険者とは言え女性だ。
話がはずんでいるが、口を挟める内容ではなかった。
ガールズトークにはついて行けない。
俺はデトレフさんに、気になる事を聞いた。
「デトレフさん、俺は今までエリーとしかパーティを組んだ事がないのですが、大丈夫ですかね?みなさんの足を引っ張らないか、心配なのですが」
「ヒデキ殿、先日ワシと組んで闘ったじゃないか!今回は剣士が前衛で闘うので、あの時よりずっと楽だから、気楽に構えていれば良い」
「ですが・・・」
「ヒデキ、心配するな!こういうレイド戦では、魔術師の仕事は後方から支援だ。前に出る必要はねえ。使う魔法の種類やタイミングも、基本はリーダーから指示が出る。今回はデトレフの旦那の言う通りに動いてればいいのさ!!」
「その通りだ、ヒデキ殿、こういう集団戦では、魔術師は必ず後方に配置される。心配無用だよ」
「なるほど、少し、気が楽になりましたよ」
「安心したら、飯食おうぜ!!」
「そうですね」
今回は調査が目的で、大規模な戦闘にはなるまい。
あまり深く考えないようにしよう。
と、俺は思っていたのだが・・・
次回からお話動きます。




