表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/130

さらに強敵

なんと書き上げたところで、投稿し忘れるという大チョンボ。

とにかく、今投稿します。

エリーはブラックウルフに囲まれて、波状攻撃を受けている。

しかし、攻撃色(褐色)のエリーの鱗は堅い。

ブラックウルフの爪も牙も弾いてしまう。

襲いかかられる度にエリーはブラックウルフを殴り倒し、あるいは尻尾で薙ぎ払ってブラックウルフの数を減らして行った。


「ファイヤー・キャノン!ファイヤー・キャノン!」


人狼は動きが素早く攻撃力も尋常ではない。

俺のファイヤー・キャノン連発をあっさり交わし、するどい爪で切り裂こうとして来る。

カウンターを狙ったデトレフさんの剣も、難なく避け、俺に爪が迫る。

俺はこの世界の人間のように戦い慣れているわけではない、普通ならこれで終わりだ。

が、人狼の爪が俺の身体に触れる直前に跳ね返った。


「なにぃ!!」


バランスを崩した人狼をデトレフさんが切りつけるが、人狼はかろうじて躱し距離を取った。


「面妖な!体を切り裂く前に弾くとは?どのような仕掛けだ?」


人狼は驚いて呟いた。

からくりは簡単だ。

ノーマが俺の身体に聖なる結界をかけてくれているのだ。

俺の体を包み込むように体から5センチ離して結界を展開している。

当然アラーム結界の何倍も強力な結界だ!!

人狼と戦闘開始の前に、ノーマが小声で防御魔法に徹するから、安心して戦えと言ってくれたのだ。

ただし、俺とでデトレフさんの連携攻撃も単調でうまくいかない。

ファイヤー・キャノンの連発と、デトロフさんの銀の剣(正確には銀メッキだが)も躱されてしまうのだ。


戦況打開の可能性としてはエリーの参戦だが、ブラックウルフもエリーの強さを学んだらしく、遠巻きに取り囲んで、エリーの攻撃を躱しながら、疲れを待つ作戦に切り替えたようだ。

このままでは体力的にこちらが不利だ。

エリーはともかく、俺とデトレフさんは生身の人間だ。

必ず先にスタミナ切れしてしまう。

そして、俺が恐れていた事態が起こってしまった。

三度アラームが鳴り響いた。


「ここで新手か・・・かなり不味いな」


デトレフさんが苦虫を噛み潰したような顔で呟いた。

たしかに不味い。だが・・・・

新手が登場するなら、その前に非常手段、第二弾を使おう。


「デトレフさん、村に多少なりとも被害が出ますが、奥の手を使って良いですか?」

「今ここで君と儂が倒されたら、それだけじゃ済まないだろう?勿論やってくれ!!」


人狼をけん制しながら、デトレフさんが許可をくれた。


「エリー、第二弾発動だ!!」

(はい!!防御願います!!)

「ノーマ頼む!!」

「了解!!!」


俺の命令を受けて、エリーは反撃を止め、伏せるように溜めを作った。

それを(チャンス)と見たのか、ブラックウルフは一斉に飛び掛かった。

その瞬間にエリーの身体から凄まじい閃光が発せられた!

同時に俺たちの目の前に半透明の壁が出現した。

ノーマが魔法で防壁を作り出したのだ。

ノーマの持つ最強の防御魔法・・・ハザードシールド。

その壁を通して、ぼんやりと前方で起こっている事が見えた。


(ファイヤー・ノヴァ!!)


ブラックウルフは飛び掛かる姿勢、あるいは空中でその光に包まれた。

同時にエリーの周囲360度は高温に包まれ、世界が真白になった。

シールドがなければ、目が潰れていたであろう、まぶしさだ。

時間にして、コンマ一秒ぐらいの出来事だった。

俺たちより前方は、エリー以外何も残っていなかった。

エリーは100メートルを全力疾走した陸上選手のように、ハアハアと荒い息をしていた。

デトレフさん、村のみなさん、申し訳ない・・・多少の被害じゃなかった・・・


これがファイヤー・ノヴァ。

エリーの持つ最強の攻撃魔法だ。

あまりに周囲の被害が大きいため、封印していたのだ。

当然スマホで魔法陣を写メることも出来ない。

ファイヤー・ノヴァの跡を見て、デトレフさんが驚愕の声を上げた。


「多少の被害か・・・」

「すみません!ここまで凄いことになるとは、思いませんでした!」

「かまわんよ、それにしてもお前さんの使い魔は、とんでもないな」

「相棒です」

「そうそう、相棒だったな・・・それと、さっき聞こえた声は誰だ?ノーマ?」


デトレフさんは俺を見た。

ノーマが声出してしまったからな・・・

俺の声ですとは言えないし・・・


「これも内密に願いますよ、ノーマ顔だけ出してくれ」

「ごめんねヒデキ!つい声がでちゃったよ。ハーイ、こんにちはー、デトレフさん」


ポケットから顔だけではなく胸まで出して、品をつくるノーマ。


「ウオッ!?ピクシーか?いや、胸がある!ハイピクシー!!」

「正解~」

「なるほどなぁ、これが結界魔法と攻撃魔法の同時発動の秘密か!」

「くどいようですが、ご内密に!」

「分かったよ、ハイピクシーがいると分かれば、よからぬ奴らが寄って来るからな」

「やはり来ますか・・・」

「残念ながら、善人ばかりではないのは、何処でも同じさ」

「全く驚きましたよ」

「!!??」


後ろから声が聞こえた。

そこには人狼が立っていた。

恐らくエリーが魔法を放った瞬間に、すかさず俺達の後ろに回りこんだのだろう。

全く抜け目ない奴だ。


「形成逆転だな、エリーが戦列に復帰で3対1だ」

「いえいえ、こちらの有利は変わりませんよ、さらに後ろから援軍です」


結界の外までエリスのファイヤー・ノヴァの攻撃範囲だったから、アラームを鳴らした敵も消滅しているはずだった。

しかし、そいつは、更地と化し、未だに熱が冷めず陽炎がゆらめく中に平然と立っていた。

陽炎の中から現れたそいつは、


「イフリート!!」


デトレフさんの言葉に怯えが入っていた。

イフリート・・・炎の魔人だ。

エリーの超高熱の炎に耐えたのだ、この世界のイフリートも炎の魔人で間違いないだろう。


「俺も驚いたぞ、こんな所にサラマンダーがいるとは!?」

「ライカンスロープでさえ驚いたのに、何故、炎の魔人まで現れる?何が起こっているんだ?」


イフリートは嬉しそうな声とデトレフさんの怯えた声が被った。


「暦が変わったのだ。安寧の時代は終わり、激動の時代が始まるのだ」


イフリートが指を打ち鳴らすと、イフリートの周りに4つの炎が灯った。

グルグルとイフリートの周りを回りだす。

パチンと指が打ち鳴らされると、4つの炎がエリーを襲った。

エリーにぶつかり炎が燃え上がるが、エリーは意にも介さない。


「お互いに炎は効かんか・・ならば」


イフリートがエリーに突進し、薙ぎ払うように右腕を叩きつけて来た。

エリーは尻尾で受けると同時に、1回転してそのまま尻尾でイフリートを薙ぎ払う。

イフリートが耐え切れず、数歩後退した。


「エリー一旦こちらに下がって!!」

(!!了解!!)


ノーマの指示が聞こえると、エリーは人狼と睨みあう俺達の横まで一瞬で下がった。


「撤退しましょう!今から私があいつを暫く動けなくする。その間に撤退しましょう!いいわね!デトレフさん!?」

「ああ、一旦この村を捨てるのは規定路線だ。もう充分時間も稼げただろう。ブルネルに行って、冒険者ギルドと王国騎士団に報告して、対策を練る」

「ノーマ、あいつを止めることが出来るのか?」

「出来るわ!でもこれを使うと、私は当分使い物にならなくなる。後の事はヒデキ、デトレフさん、エリー、頼んだわよ!!」

「分かった」

(了解です、ノーマ)

「分かった、お前のことは俺が必ず守る」

「ありがとう、じゃあ、始めるわよ!!」

「相談は纏まりましたか?そろそろ決着を着けましょう」


いつの間にかイフリートの横に立つ人狼が殺気を迸らせた。


「気が合うわね!私も同じ意見だわ」


俺の胸ポケットから、上半身を出し、ノーマはにやりと笑った。




本日、もう一話投稿します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ