表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

85/146

第85話 我はいもざえもんだ、はあっ!

 カチン!! とミカゲの双刀が鳴る。俺も自分の剣を引抜いて構える。隣にはシアン。あかねん、タローもそれぞれに構え、魔王との決戦の準備は出来た。


「よし、始めるぞっ!!!!」



 魔王は、身を低くし、グルルルルと唸り声を出している。

 飛びかかる前の体制のようだ。


「ミカゲっ!!!」


 俺が叫ぶと同時に、ミカゲと魔王はガキィィィィン! と派手な音をたててぶつかる。ミカゲの大太刀と魔王の爪が、互いの力を受けて火花を散らしている。


「くっ!! さすがに強いな、魔王」


 ミカゲに補助魔法をかけていくあかねん。あかねんの言う呪文が高速すぎて、何を言ってるのかわかりません。俺はミカゲが魔王を抑えている間に、禊祓技を駆使し、魔王の身を削いでいく。


「キャリーパミュパミュっ!!」


 タローの呪文が成功し、七色の光があたりを照らして、ゴージャスな登場の仕方でいもざえもんが現れる。お尻が土で汚れた田舎村のゆるキャラが、生き生きと、むしろ今までで一番キレのある動きで、魔王を抑え込む。


 ……あれ? 中の人も魔王に魂を吸い取られてるんじゃないのかな? それとも、無事なの? あれ……中の人? 俺は一瞬疑問に思ったが、それはすぐに解消された。


「ふんっ!! 健全な精神には、健全な筋肉が宿るのだっ!!……いもっ!!」


 あぁ――その声はグレード・ケツプリさんですよね? ていうか、龍族登場していいんですか? この場合。龍族のおきてで、シアンだけが現世に現れるってドラジェさんも言ってましたし。


「いもざえもんであるならば、ぬぅっ!! 参戦してもいいのだよ、ハァッ!! ただし中に入れるのは一名だけなので、限定されてしまうがな……いもっ!」


 胴というか、お腹がメタボっぽい、いもざえもんのきぐるみを来たグレート・ケツプリさんは、魔王を軽々と投げ、鮮やかに七色いも爆弾を炸裂させる。その動きは、初代いもざえもんの100倍以上、かっこよかった。


「タロー君とやら。呼んでくれてありがとう!! また召喚してくれたまえよ!!」


 といって、一通りのセット攻撃を終えた、いもざえもんは「ぬぅっはあっ」と言いながら消えていった。いやあの、最後の方はすでに語尾に「いも」がついてない上にいらん掛け声とか、設定度外視ですよね、グレート・ケツプリさん。



 そしてなぜか、タローはものすごいドヤ顔をしていた。

 まあ、呪文を一発で言えたのはすごいよね。うん。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ