第31話 中ボス=四天王
どちらにしろ、大和田さんは魔王に動かされているただの村民であると結論づけた。
もちろん、現状は、と付け足しをしておくけど。
ミカゲだけは、黙って俺たちのミーティングの進み具合を見ている。
……なにか考えでもあるのだろうか。
「いや、俺、昨日深酒しちまって。頭いてーから黙ってるわ」
おいいいいい! 今日役場にくるって言ってただろうに!
そんな俺のツッコミにミカゲはキョトンとし、
「明日、肉体労働しないってわかってりゃ、酒も飲むわ」
……あかん、土木作業員のお方の考えがわからん。
大和田さんは一通りアプリのことを聞き終わったらしく、会議を退席した。
早速アプリ更新に取り掛かるらしい。
最後に声をかけたらやっぱり、ようこそ! と明るく言っていた。なかなかやるな、大和田さん。
そして、みよちゃんの占いの結果を聞く。
「いいわ、答えましょう。どうやら中ボスと呼ばれるのは、残り3人いるらしいわ。一人はもうすでに退治しているみたいだからわかるとは思うけど、中ボスは呪いがかかったときから昏睡状態もしくはどこかに閉じ込められているわ。だけどすでに一人は見つけているのよ。わたしの占いでっ!」
クワッと目を見開くみよちゃん。
いやあの十分美人ですから、そんな変顔しなくてもいいんですよ。
そんなみよちゃんにタローはまた興奮していた。もうなんでもいいのか? タローよ。
「中ボスの一人は、石田さんちのお嬢さんよ。7歳になったばかりで今年、田舎小学校に通う予定の女の子ね。昏睡状態が続いていて、まだ新一年生の学年でも小学校には通えてないのよ。うっ……」
みよちゃんは胸ポケットからハンカチを取り出し、目頭を押さえる。
それを俺たちは黙ってみていたが、
「その情報って、三代目のネットワークからっすよね?占いじゃなしに」
ちょっとしんみりしている中、ミカゲがかったるそうにみよちゃんに聞く。
「なっ……!!!!!」
そうか、三代目ミス田舎村のみよちゃんには、あれやこれやと村民が色々な情報を持ってきてくれるのだろう。
だから、俺たちにいろいろな情報を提供できるというわけだ。
みよちゃんの占いはそういうからくりであったのが、ミカゲの手によりあっさりとバラされてしまった。
そして例によってみよちゃんは真っ赤になっている。わかりやすい。
そのあとみよちゃんは、ミカゲに散々いじられていた。
そんなみよちゃんをミカゲが呼ぶ時「三代目!!」とかどこかのヤーさんみたいな風味で呼んでるけど、みよちゃんはそれもまんざらじゃなさそうだった。
そして、あかねん、なぜ俺の二の腕をつねるのよ。もう2回めですよそれ。
会議がざわざわとただの雑談風味になってきたので、俺は学校の先生のようにパンパン! と手を打ち、
「静かに――ではその石田さんちのお嬢さんのことについて、作戦会議だ!」
……よし、決まった。どこかの学校の先生のようだぞ。
と、下を見るとタローが スキル:気絶 を発動している。
またかよ……あかんやろこれ。




