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第26話 封印の石

 恵奈ちゃんを倒して、俺たちはレベル30に到達した。


 なので、ヨネばあちゃんちへ向かうことにした。


「あ、ここの道路、ウチで工事したとこだわ。ここのばあさんちか?」


 ミカゲはヨネばあちゃんの家をどうやら知っているようだった。

 俺たちは昨日と同じように玄関の引き戸を叩く。


「窓も開いていないし、いないみたいですね」


 あかねんが庭のほうに回ってヨネばあちゃんの不在を確認する。


 田舎ってわりとこういうところ、おおらかだよね。

 もちろん、俺たちは役場の職員証的なものを装備してるので、何かあっても安心だけど。


 あかねんの言ったとおり、ヨネばあちゃんちからはテレビの音も漏れてこないし、家の中はシーンとしている。

 玄関でしばらくどうするか相談していると、通りすがりのおじいさんが声をかけてくれた。


「ヨネばあちゃんかい? 午前中、娘が来て一緒に買い物にいったようじゃ。でもそろそろ戻ってくるんじゃないかのう」


 一ヶ月に1度は、隣の市に住んでいる娘さんが迎えにきてヨネばあちゃんは買い物にいくらしい。


 これでも食いなせと言われて、おじいさんにみかんを貰ってもぐもぐと食べているうちに、ヨネばあちゃんが戻ってきた。


「今日もきたのけ~。まあ上がってくんなせ~」


 買い物袋をいっぱい持ったヨネばあちゃんは、派手な赤い車から降りてきた。

 娘さんは用事があるとのことで、そのまま車で去ってしまったので、俺たちは買い物袋を持ってヨネばあちゃんを手伝いながら、家におじゃますることにした。


 あかねんが手際よくヨネばあちゃんの買い物を仕分けて、冷蔵庫にしまっている。

 俺たちは昨日と同じように居間に座った。


 ヨネばあちゃんがお茶と茶菓子を用意して、一段落したころ、



「で、レベル30になったのか?」


 ヨネばあちゃんは真剣な顔をして、俺たちに尋ねる。


 俺たち4人はこくり、と頷く。


「そうか、なら封印の石のところへ行こうかの。お茶が済んだらだけどな」



 ヨネばあちゃんちは、裏山全部が敷地だった。

 ガサガサとヤブをかき分け、小道を歩いて行く。


「すまんなぁ、一人では手が回らなくて、ここは荒れたまんまだぁ~」

「いえ、大丈夫っす。このぐらい朝飯前ですから」


 大きな木が倒れているところや、ヤブがひどいところは、手際よくミカゲが整えていく。

 そんなミカゲの仕事の速さに、俺たちは手伝えるところがなかった。


 そんなことをやりながら15分ほど裏山を登ると、少し開けた場所に出た。


「ここから、村が一望できるんじゃ」


 たしかにかなり見晴らしがいい。


 そして封印の石は、村を見渡すような祠の中に入っていた。

 ぼうっと紫色に光ってる、漬け物石のようなものであった。


「ふむ、それじゃよ。勇者とその仲間が石に触ると、封印がとけるようじゃ」



 ヨネばあちゃんに促され、俺たちはその石に、せーの! で触れた。

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