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いちゃいちゃ1

「レオンくん、ちょっと待って!!」


 寝かされていた部屋を引き払い、レオンになってフローラの部屋に戻った。

 ベッドに縛り付けられて丸二日、魔力はまだ回復したとは言えないけど、体力はばっちり回復した!! 

 ポルトの守りは竜族の仲間に任せておけば安心だし、夜、変化(へんげ)を解いた俺はフローラをベッドに押し倒し組み敷いた。

 

「どうして? 俺達は番いだ。想いが通じ合ったら番うのが自然だろう?」

「レオンくんは一昨日倒れたばっかりなんだよ! まだ、大人しく寝てなきゃ駄目よ」

「もう、元気になったよ」

 うるさい女の口は塞いで黙らせるべし、誰の格言だったか、舌を絡ませ魔力を注ぐ。

「でも、・・・ん、あっ、ん」

「フローラは俺を愛してる。俺もフローラを愛してる。愛し合ってるんだから何も問題はない」

 俺は思う存分フローラの柔らかで甘い唇を貪った。


「んっ、んっ、あん」

 フローラの可愛いあえぎ声が耳を擽る。

 抱き締めた身体はどこもかしこも柔らかくて気持ちいい。

 身体が熱い。フローラが愛しくて愛しくてどうにかなりそうだ。 

 番いというものは皆こうなのだろうか、それともフローラだけが特別なのか。

 

「フローラ、舌を出して。絡ませて、そう、上手だよ」

 誘導してやれば、フローラは素直に従う。可愛いなぁ、もう!!!!

 俺のフローラは可愛すぎるよ!! 俺、もうメロメロ。

 唾液と一緒にフローラの魔力を飲み込む。

 フローラの魔力と俺の魔力はすぐに絡み合って、混じり、最後には溶けて一つになった。


 俺は本能の命ずるままに、フローラのすべすべで柔らかな肌をまさぐり、舌を這わせる。

「ああっ、・・・はぁん、レオ・・・ン・・・、ダメ、これ以上はやめて、・・・ああっ、あんっ」

 口ではどうこう言っても、フローラの身体はすっかり成熟していて、番いの俺が触れればちゃんと認めて反応を返してくれる。

「嫌だ。俺はフローラを愛したい。愛し合いたい。一つになろう?」

 ほら、身体だってすっかりその気だ。

「いやっ!!」

 触れて確かめれば、フローラの肘鉄が首の急所にめり込んだ。

「ぐえっ」

 さすが、剣士だけある。狙う所が的確だ。不本意だが、距離をとって一旦中断する。


「どうして?」

「こんなところでするのは、・・・いや。皆だって近くにいるのに」

「ああ、そんなことか。それなら大丈夫、ちゃんと結界は張ってあるよ。邪魔者は近くにすら寄って来れないようにしてあるから、だから、安心していいぞ! 声だってどれだけ大声出しても大丈夫だからな!」

 フローラがどんなに大きな嬌声を上げたとしても、周りに聞こえることはない!

 その点は抜かりないぞ! 途中で邪魔に入られるなんて、俺だって嫌だ。 

「でも、・・・んっ、ぐっ」

 フローラがまた四の五の言い出す前に、覆いかぶさって、フローラの口を齧り付くように塞いだ。

 少し強引かなとは思ったけど、この情熱はもう止められないよ。

 両手は重ねて押さえ付け、魔法で服を脱がせた。

「ああ、フローラ、すごく綺麗だ! 大好きだよ、愛してる、愛してる」 



 ごねるフローラを宥めながら漸くここまでやってきたのに、肝心なところでまたフローラが拒否った!

 もう、なんでだよ!

「や、やっぱり、これ以上はだめっ」

「どうして? 俺、もう我慢できないよ。フローラが欲しい!」

「だって、だって、こういう事は結婚してからするものでしょう?」


 ・・・・・・


 母上は一年近く父上を待たせたという。


「そ、そんな事はないと思うぞ? 少なくとも、竜族にそのような習慣はない!!」

 俺は知らんぷりを決め込んだ。

 絶対に嫌だからな!! 一年も待てるか!!


「竜族はそうかも知れないけど、貴族令嬢は結婚するまで純潔を守らないといけないの。ふしだらな娘と評判が立てば、お祖父様にも迷惑をかけてしまう。だから、お願い、今日はここまでにして、もう休みましょう?」

 さっさと服を着てお終いにしようとするフローラの腕を、待てと掴む。

 ここまできて、ハイソーデスカなんて引き下がるようなヤツは男じゃない!! 俺は食い下がった。

「分かった。じ、じゃあ、先だけ。ほんの先っちょだけにするから入れてもいい?」

「さ、先だけって何!? だっ、ダメ、よく分からないけど、先っちょも入れちゃダメっ」

「しょうがないな、じゃあ、先はナシにして指だけにする! これならいいんじゃないか? 指だけなら、純潔を奪った事にはならないからな!」

「全然いい気がしないから、指もナシ!! とにかく今日はこれでおしまい!!」


 そんなぁ~そんなぁ~そんなぁ~そんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!





 

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