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第二章:挨拶
「こんなところで出会うなんて、俺たち運命の糸で結ばれてるのかな」
俺は、そんな告白のような言葉をあいさつ代わりに投げかけた。
「そうですね。ただ、私としては糸というよりも縄で結ばれているのではないかと思いますね。西部劇などでよく見かける、犯罪者を引きずるためのあの縄で」
彼女はそんな風に切り返してきた。
俺は、ハハハと笑い返しつつ、周囲の異様な模様で彩られた壁を見回した。
「それにしても、まさかまた監禁されることになるなんて思ってもみなかったよ。しかも、以前の監禁仲間に再び会えるなんてね」
「きっと日頃の行いが悪いからではないでしょうか。そして私は、あなたにとっての救世主といったところでしょうね。こんな場所で知り合いもなく一人監禁されていたら、おそらく気が狂っていたでしょうから」
「それなら君にとっても、俺の存在は救世主ってことだな。こんな場所にいるのは君も同じなんだから」
そう言って、俺と彼女は一緒に笑いあった。
俺はその乾いた笑いがこの異様な建物の中を反響していくのを聞きながら、この場所に監禁されるまでの経緯を思い起こした。