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嘘の嘘 本当の本当  作者: カカオ
第4章 水晶
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水晶の秘密

閲覧ありがとうございます。


一歩遅れて滴は頷く。

すると、アンバーは満足そうに口元を弛めた。

スノーはそんなアンバーを睨み付ける。


「……アンバー」


地を這うような声に一瞬にして鳥肌がたつ。睨み付けられたアンバーだけでなく、その場にいる全員が氷つくような声だ。もう誰も微笑みを浮かべられる人はいない。


だが、


「いいじゃねーか。教えねぇーなんて失礼だろ? コイツらは、お前の願いを命懸けで叶えたんだぜ?」


ひきつったような笑みを浮かべるアンバー。アンバーは、滴側についてくれたようだ。


スノーからの反撃もないので、アンバーはその口を開く。


「まず、テメェーらが言った通り、それは水晶なんかじゃねぇー」


ここまではいいか、とアンバーは滴たちの様子を見る。

滴達は、やっぱりな、と顔を見合わせた。

スノーはそれをつつく手を小さく震わせた。


「ーーその透明なヤツは、シャドーというヤツだ」


アンバーは、にやりとしながら言い切る。


……シャドー。

アンバーの言葉を口の中で繰り返す。

どう考えてもそれとその名前が一致しないからだ。

こんなにツルツルしていて、ピカピカ光輝いているのに、「シャドー」、だなんて。


ん? 

ツルツルしていて、ピカピカしている?

思い当たる似ているものがあり、滴は眉を潜める。そして、プリちゃんと目を合わせた。


「た、多分考えてること、同じだよね……」


ちょっと笑いながら、プリちゃんは滴の視線に応じる。


いや、まさか、ね。だって、スノーがそれを持ってる理由もわからないし。


滴は、シャドーを見つめて、高速で首を振った。

読んで下さりありがとうございました。

今日は、事情があっていつも使っているスマホでないもので投稿したため、こんなに短くなってしまいました。

すみませんでした!

(最近謝ってばかりな気がします……)

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