表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
嘘の嘘 本当の本当  作者: カカオ
第4章 水晶
23/100

うさぎ

閲覧ありがとうございます。

滴達は慌てて草むらの方を見る。


その正体は……ウサギである。

ただ、やはり普通のウサギとはちょっと見た目が違う。

そのウサギは雪のように真っ白な毛に桜色の鼻、アクアマリンのような澄んだ青い瞳だった。

その目を見つめていると、気が狂ってしまいそうになるくらい青い。


「あ、ウサギだ!」


紗季がウサギに駆け寄る。


「か……可愛いね……!」


波も紗季に続いてウサギに近づいた。


その時だった。


「……うるさいですね。もう少し静かにできないんですか?」


そう、確かにウサギから聞こえたのだ。


「しゃべったぁ?」


愛が目を丸くする。


「喋って何が悪いのですか? それから、ウサギと呼び捨てにしないでくれます?」


結構気が強いウサギらしい。


「じゃあ、なんて呼んだらいいの?」


プリちゃんが困ったように首をかしげた。


するとウサギはその綺麗な青色を小さく揺らした。


「……ゴホン。うさぎ様、とか……?」

「却下」


見ると、光が豪速球でそう返していた。


まぁ、「様」はないよね。


「ねぇ、うさぎさんでいいんじゃない?」


プリちゃんは面倒臭いといったように溜め息をついている。


「……わかった」


ちょっとうさぎさんが寂しそうに目をそらした。

可愛そうだけど、「様」はない。


「それで、うさぎさんはどうしてここまで来たの?」


紗季がうさぎさんに身を乗り出す。


「えー? 聞きたい?」


うさぎさんは鼻をひくひくと動かす。


「……ふーん、じゃあ聞かない」


紗季が横を向くと、うさぎさんはピョコンとその場で跳び跳ねた。


「……や、やっぱり聞いて!」


そんなうさぎさんを見て、やっぱり可愛いなぁ、と滴達は思うのだった。


読んで下さり、ありがとうございました。


嘘嘘をローファンタジーに登録しました!

ローファンタジーであってるか気になります。ハイファンタジーにはいるかな?

もし、意見がありましたら感想にお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ