表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
嘘の嘘 本当の本当  作者: カカオ
第4章 水晶
22/100

キャンプ

閲覧ありがとうございます。

「ほんとだね……」


気づくと滴はそう言っていた。本当に我慢できなかった。この状況に。


「……じゃあ、こんなのおしまいね?」


紗季が鼻をすすりながら笑う。

プリちゃん達にも少し笑顔が戻った気がした。

やはり、紗季には敵わない。彼女には人を笑顔にさせる才能がある。


「んで、なんであんなに静かだったの?」


紗季が波を見る。


「そ、それはね――」


波は昨日の夜の出来事を紗季に伝えた。また、紗季が口にした薬の正体も。


「そ、そうだったの……!」


紗季は驚愕の顔をする。

だが、それは滴達も同じだった。薬の正体が「睡眠薬」だったとは。


「……う、うーん。昨日の夜、アナウンスの人に頼んで分析してもらったんだよ……」


なんと。

ということは、コンピュータの人は紗季を眠らせて、ツルピカを盗む予定だったのだろう。

それしか考えられない。

どうして紗季だけを狙ったのだろうか。


「とりあえずさ、疑うのはやめにしよ? 本当に生き地獄状態じゃ生きてる心地がしないから」


その提案に滴達も賛成する。


「疑わないで、現行犯で捕まえよ?」

「……コンピュータなんかに私達は負けない……!」

「疑ってたって疲れるだけだしな」

「愛だってぇ、皆のことぉ疑いたくないよぉ」

「よっしゃっ! じゃあ、仲直りの記念にキャンプしよっ?」


紗季の言葉に滴の胸が躍る。キャンプなんて久しぶりだ。


「……ここ自体キャンプ場みたいだけどな」


言われてみれば周りは木だらけだし、そうなのだが、テントでも張ればよりそんな雰囲気が出るだろう。

愛やプリちゃんの賛成により、今からキャンプをすることになった。


準備は大変であった。

食料や衣服、テントなどをリュックサックに詰め、キャンプをする場所へと移動する。

滴達は、家から少し離れた場所にテントを張るつもりだ。

ウキウキしながら歩いていくと、テントを張るのに丁度良い場所があった。


「ここにしたらどうだ?」


光がリュックサックを下ろし、テントを広げ始めた。

テントは3つある。

ふたりにつきひとつのテントを使うつもりだ。

ペアは、滴とプリちゃん

紗季と波

愛と光 だ。

愛と光は納得していなかったようだが、キャンプは楽しいものになりそうだ。


「じゃー、早速お弁当食べるぞー!」


お弁当は家で一人一人が作ったものだ。

さっき朝御飯食べたばっかりじゃん、と思うかもしれないが、準備をして、それから家を出てここまで歩いてきたのだから、もう既にお日様は真上にある。


滴達はお弁当を開き、それぞれのお弁当の味を比べる。

愛のお弁当を食べようとする勇者はさすがにいなかったので、愛はかなり落ち込んでいた。

まぁ、仕方がないのだ。今までの料理で色々と知ってしまったのだから。


皆でワイワイと騒ぎ食べていると、草むらの中から何かが飛び出してきた。


朝起きられず、投稿できませんでした……。

読んで下さりありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ