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THE STORY  作者: 天神空
3/3

始まる。

THE STORY 第三話です。

目が覚めた。


さっきと同じような場所だ。


穏やかな風の吹く草原。


さっきと違う所と言えば、寝転がっていた所ぐらいである。


陸 「目が覚めた?」


もう1つ違う所があったようだ。


優 「あー、うん、、、ん?」


陸斗の顔を見ると、眼鏡をかけていない事に気付いた。


少々訳ありで陸斗の視力は眼鏡が無いと日常生活が難しいレベルだった筈。


優の顔を見て優だと完全に認識できるほど陸斗の視力は良くない。


しかし完全に目が合っている。


優 「眼鏡はどしたの?」


陸 「なんか目が覚めた時から見当たらないんだよねー、、、。」


元より装備していた眼鏡を取り上げて一体なんの意味があるのかは全く見当もつかない。


陸 「まあ、なんか視力回復してるし眼鏡はいいや。」


陸斗の視力が悪い理由は主に2つあった。


1つは「全て」が見えてしまうから。


幽霊、神、精霊、別世界への入り口、鬼門などなど、普通見えてはいけない世界がすべて見えてしまうのである。そのため、目への負担が尋常じゃなく、眼鏡を外すことが出来ない。

ちなみに眼鏡は通常の人間が見るべき世界以外の光景を遮断する特注品だった。


2つ目は「真」が見えるから。


幻覚など、偽りで出来たモノを暴き、本当にある光景しか映し出さないモノである。


これは1つ目と重なってさらなる負担をかける。


しかし、2つ目に限っては眼鏡をかける事によって1つ目が遮断でき、そもそも偽りの光景ではない普通の光景が眼鏡越しに見えているので「真」に対しての眼鏡補正は必要ない。


優 「、、、あれ、そういえばここ見たことがあるような、、、。」


ついさっきまで見ていた気がするこの光景。高い空に草原。


陸 「見たことがある?大草原に広い空、、うーん。夢にぐらい出てきそうな光景だけど。」


優 「夢、、、。」


白黒の髪と白黒の服を着た男の姿が一瞬脳裏をよぎった。


が、正確に思い出せない。


徐々にその姿は記憶から遠ざかっていく。


優 「誰なんだ、、、?」


剣を思い出した、、が、これもすぐに記憶から遠ざかっていくーーー。



ーーーこれからが始まりだ。


そんな言葉を思い出した瞬間。記憶の片隅にあったものが消えた。


しかし、なんとなく息を吸い込み


優 「ありがとうなっ!、、、、



絶対無駄にはしねえからなっー!」


と、なんとなく叫んだ。



ーーーおう、その想い、見失わずに貫けよ。



優の頭に音もなくその言葉が響く。




陸 「え、なにどうしたの?」


と、言いながら優の方を向いた。


そこには白黒の髪の毛、白黒の服を着た男の姿があった。


陸 「え、誰、、、。」


男はこちらを向き、笑顔でこう言った。



ーーー優を頼む、、、、ーーー



瞬きをするともうそこに男の姿は無くなっていた。


そしてどういう訳か男の姿を思い出せない。


優 「フウ、、、。」


今なにを叫んだのかよくおぼえていない。


ただ、言わなければいけないことを。


どうしても誰に伝えなければいけない事を、、、。


顔も名前も分からない誰かに叫びたかった。


優 「変え、、、る、、?」


思い出しかけたがすぐに記憶は消えていった。


ーーそんなことを言った気が、、ーー


陸 「おいっ、優?聞こえてるかー?」


さっきから声をかけられていたようだ。


陸 「いつになーくボーッとしてるなー。まあ、こんなだだっ広い草原なかなかないし?叫んでみたくなるもの分からなくはないけど、、、。」


優 「お前も叫んでみるか?」


陸 「いーや、やめとく」


しかし、、、


陸 「さて、、地平線の先まで草原なんですが、、、どーすれば良いんですかね優さん。」


優 「まあ、、取り敢えず適当に歩いてみよっか、、、。」



炎天下の中ソフトクリーム専門店探しに小一時間歩かされた優だが、疲れは消えており、むしろ元気であった。


草原は程よく暖かく、爽やかな風が草を通り抜けていく。


正直、ここで永遠に昼寝ー。



というのが理想なのだが、不思議と歩き出していた

投稿ペースですがうごメモの動く方より早く小説の方を書くのは不可能な事が分かりました。

まあアレです。作者のメタイ事情です。


これを読んでくれた方々。


ありがとうございます。

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