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夫の憂い  作者: yukko
8/13

弁護士

悩んだ末に、会社の顧問弁護士を通じて離婚についての相談を弁護士にすることにした。

弁護士に会う日は土曜日にして貰い、母にデイサービスを受けて貰った。

今までの話を一通りした後で、黙って聞いていた弁護士が口を開いた。


「離婚原因って何が一番多いと思われますか?」

「あの……不倫…ですか?」

「そう思われている方が多いです。

 ですが、実際は違います。

 単純に分母と分子を考えたら、不倫が80%以上ではないこと分かるのですが、

 テレビで不倫のドラマとかするので、そう思われている方が多いです。

 ですが、本当に多いのは…はっきりした理由がないけれども……

 もう一緒に居たくない!という……これを一般的な言葉では………

 <性格の不一致>と言います。」

「そうなんですね。」

「貴方の場合も、多分、奥様にとってはっきりした理由が言えないのかも

 しれません。

 例えば、洗濯物を籠に入れてくれないとか……日常の僅かな出来事の

 積み重ねかもしれないのです。

 話し合っても、はっきりとした理由が言えない場合は、そのような場合ですね。

 また、ボタンの掛け違いという場合もあります。

 奥様と話し合って出てくるかもしれません。

 出てきたら改善できることかもしれません。

 ただ、話し合わないと分からないままだとは思います。」

「そうですね。」

「話し合いが困難だから、相談なさったのですよね。」

「はい。そうです。」

「では、一度、離婚という言葉を使って話し合いの機会を持ってみてください。

 それでも、話し合いに応じなければ、離婚を前提にされたら如何でしょう。」

「はい。そうします。」

「今、お決めにならなくとも良いのですよ。

 一度、お帰りになってから、じっくりお考えの上、お決めください。」

「はい。」


俺は相談して良かったと思った。

「宴会部長」に「ありがとう!」と、電話を架けた。

「おうよ!」と、だけ帰って来た。

「あいつらしい…」と、思った。

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