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ドラゴン達とその王

 森を出たアリシア達はドラゴン達が住むという山へと向かっていた、山へ着くとアリシア達は登って行く。


 アリシア達はアルナの体力を考慮して進んでいった、2時間ほど登ると一行は休憩した。


 休憩中ナディアがドラゴンはどんな生き物かを聞いた、古い神話の中でもドラゴン達は存在は知られていたがどのような存在で何処に住んでいかは記されていなかった。


 神話に詳しいアルナや各地を旅してきたディオンにもセレディアの西にドラゴンが存在していも事を知らなかった。


 アルナは神話の中に出てくるドラゴンの姿をナディアに伝えるとナディアは大きなトカゲみたいといった。


 アリシア達はしばらく休むと再びドラゴン達を探して山頂を目指した。

 山頂に近づいていった時に声が聞こえてきた。

 

 「何用だ?人間よ」


 その声をドラゴンの声として受け止めたアリシアは助力を求めに来た事を叫んで言った。

 

 「我々は人間の戦い関わる気はない、

それに我々はこの山から離れる事は叶わない、、、。」

 

 アリシアはどうしても助力が必要な事そして何故この山から離れる事が出来ないかを叫んで聞いた。


 すると山頂から飛んできた巨大なドラゴンがアリシア達の前に現れた。


 その姿を見たナディアがアルナにドラゴンに食べられないか不安になり小声で聞いた、それを聞いたドラゴンはナディアに言った。

 

 「安心するがいい、小さな娘よ」


そしてドラゴンはアリシアとシエナを見て言った。


 「これは女神アイリスの加護を受けた者の末裔か、我が王の元へと案内してやろう背中に乗るがいい。」


 アリシア達はその背中に乗った最後になったナディアおそるおそるのった、全員を乗せるとドラゴンはアリシア達を落とさぬよう山頂へと向かって飛んでいった。


 山頂に着くとドラゴン達がいた、ドラゴン達の鱗の色は様々だったが中央には白銀の鱗の一際大きいドラゴンがいた。


 アリシア達を降ろしたドラゴンは言った。


 「私の名はムルガ、そしてこちらの白銀の竜王はゾルデル様だ」


 それを聞いたシエナはゾルデルに一礼した。アリシア達も続いて一礼する、ゾルデルは長い首をおろしてシエナの前に顔を向けて言った。


 「気に入ったぞ赤き瞳と青い瞳をもった娘よ。」


 そう言ってアリシア達が何故この地に来たのかを詳しくきいた。アリシア達は帝国の侵攻を受けてその軍に対抗するためドラゴン達の助力を求めてきた事を伝えた。


 ゾルデルは自身達がこの山から離れられない理由がある事を伝えた、遥かなむかし神話の時代ドラゴン達は神々の王アウルにつかえていた。 


 アウルが邪神ゾディアに殺されるとアウルに使えていたドラゴン達は女神アイリスのように自分達もシェイダル神とグムハザの争いに関与しなかった。


 そんなドラゴン達にグムハザは自分の側について戦う事を要求してきた。


 ドラゴン達はそれを断るとグムハザは自分の使いである司教の一人に命じて一番幼かった竜のバルアを連れ出して人質にした上にゾルデル達にこの山から離れられないように呪いをかけたという。


 それを聞いたシエナはゾルデルに自分達がその司教を倒して呪いから開放すれば助力してくれるかを聞いた。


 ゾルデルはバルアを助けだして呪いから開放してくれるなら力になる事を伝えた。


 アリシア達はグムハザの司教の居所を聞くとゾルデルは北の地にある遺跡の場所をつたえた。


 山を下山しようとしたアリシア達にムルガは自分の背に乗るように言った、ムルガにのり北方面の山の入口まで案内された。


 ムルガと別れるとアリシア達は遺跡を目指して進んで行った。

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