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魔法使い達の住む森へ

 ヴォルフの軍に勝利した連合軍の王達と各騎士団長そしてセレディア王国の将兵とアリシア達はセレディア王都の城の軍議室にいた。


 捕虜にしたヴォルフによると帝国には、ヴォルフ以外に3人の将軍がいてその兵力もやはり相当な数を有していた。


 将軍の中でも圧倒的な実力と兵力を持つ筆頭将軍のカイゼルは帝国が北の一つの国に過ぎなかった時、軍をつれて数々の戦いに勝利をもたらして北の国々を併合する為に活躍した将軍だった。


 連合軍のリーダー達である王達と各騎士団長そしてセレディア王国の将兵は

次に帝国軍がやって来た時にどう対抗するかを話し合った、他国に亡命する意志のないセレディア王国軍は王都で防戦する事を提案した。


 しかし次に帝国軍が侵攻して来た時にラーナドゥール王国の騎士団とレイノルズ王国の騎士団が共に戦っても恐らく王都は陥落する事は誰もが分かっていた。


 何か策がないか軍議室にいた者達は皆考えた。


 その時セレディア王国の1人の将兵がセレディアの西の森に住む魔法使い達に協力を求められないか言った。


 究極の破壊魔法メテオストライクや巨大な竜巻を起こして敵を飲み込むハリケーンなどの魔法を使える魔法使い達がいれば確かに戦局を変える事が出来ると軍議室にいた誰もが思った。


 しかし魔法使い達はかつてラーナ大陸の地が戦乱の時代にあった時も人と人の戦いに参加する事はなかった。


 魔法使い達は通常、深い森などに住みこの世の根源たる法則を学び大自然を敬い世界の神秘に耳を傾ける。


 魔法使い達は皆、自分達の住む場所から離れる事もなくひたすら魔法の探求に明け暮れて一生を終える。


 魔法使い達が参加した戦いは魔物やアンデッド、グムハザに使える者達と対峙したときだけだった。

 

 「無駄かもしれませぬがそれしか道はないかもしれませぬな。」

 

 金十字騎士団のルイスがそう言った。


 他の将兵がセレディア王国の西の深い森は強力な魔物達が潜んでいてその相手をして魔法使達の里に誰が行くのかを聞いた。


 シエナとアリシア達は自分達が行く事を決断すると各国の王達と各騎士団長と将兵に言った。


 「皆様、魔法使いの里へは私とアリシアそしてこの仲間たちで向かいましょう。」


 シエナがそう言うと各国の王達と各騎士団長そして将兵は納得してアリシア達を送り出す事にした。


 そして一握りの可能性にかけてアリシア達は馬に乗り魔法使いの里へと続く西の森へと向かった。

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