セレディア王国への援軍
エイベルがセレディア王国に援軍に向かっている頃、アルナとナディアはレイノルズ王国の王都へと着いた。
シエナとディレートに謁見を申し出た所、2人の顔を覚えていた衛兵は城の中に入りシエナと共に戻って来た
「シエナさん、お久ぶりです」
「シエナ、また会えたね!」
2人がそう言うとシエナは疑問を口にした。
「他の皆は?」
アルナはアリシア達がセレディア王国とアルムガルド帝国の戦いに参加した事そしてその戦いに敗れてアリシアが帝国に囚われた事、セレディア王国へ向かったエイベルがレイノルズ王国に援軍を求めている事を話した。
その話を聞くとシエナはすぐさまディレートに報告しに2人を連れて向かった。
書状を目にしてアルナの報告を聞いたディレートにシエナが言った。
「父上、白狼騎士団と黒狼騎士団を共にしてセレディア王国へ向かう事をお許しください」
大臣や他の臣下達は皆、反対したが少し考えてディレートは白狼騎士団の団長アネットと黒狼騎士団の団長オレーヌに尋ねた
「アネット、オレーヌよ、セレディア王国にシエナと共に向かう気はあるか?」
アネットは王女であるシエナ様の為にならといい、オレーヌは国王陛下のお言葉ならばと言った、それを聞いたディレートは言った。
「ならば我が娘のために私もフェリクスと近衛騎士団を連れていく、皆!留守を頼むぞ!出撃する騎士団は準備を急げ!」
そうディレートは宣言して、レイノルズ王国の援軍とアルナ達はコーレリア島を後にセレディア王国東の港町に向かった。




