表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/28

海の魔物

 港町についたアリシア達は小舟に乗って沖に止まっているシエナが乗って来たという大型船へと進んでいく。


 大型船の側に付くとシエナが笛を鳴らして大型船に合図をおくる、すると大型船から小舟にロープ梯子が降ろされ、シエナを先頭にアリシア達は大型船に乗り移った。


 甲板でシエナは船長らしき人物と騎士らしき人物と話をしている。


 騎士らしき人物がシエナに訪ねた。


 「シエナ様あの者達は?」

 

 「我が母カタリナとその父エイベル王、妹のアリシアと仲間だ。父上の元へと連れていく、フェリクス。」


 フェリクスと呼ばれた騎士は一瞬表情を変えたが承知しましたと言ってアリシアとカタリナの近くにきて挨拶した。


 「お久しゅうございます。王妃様、

貴方様がシエナ様の妹君のアリシア様ですね?私はレイノルズ王国近衛騎士団団長のフェリクス・グランと申します。」


「久しぶりねフェリクス、あの小さな子が近衛騎士の団長になるなんておもわなかった、また会えて嬉しいわ。」


 カタリナがそう言うとアリシアはフェリクスに挨拶して仲間たちを紹介した。


 「フェリクス卿、よろしくお願いいたします。こちらは私の仲間のソフィアとルークとアルナ、そしてナディアとディオンさんです。」


 アリシアはフェリクスに仲間たちを紹介するとフェリクスは笑顔で皆様よろしくお願いいたしますと言った。


 続けてフェリクスはエイベル王達の元へと行き礼をした、その表情はアリシア達に見せた笑顔とはまったく違っていた。


 フェリクスはカタリナとエイベル王とトリスタン達を船室へと招いて去っていった。


 甲板に残ったアリシア達は初めて乗った船から見た海を眺めていた、水平線を見たナディアは興奮してアルナに見て!という、ソフィアはディオンと話していた。

 

 「ディオンさんは船に乗った事はあるんですか?」


 そう聞いたソフィアにディオンは答えた。


 「一度だけ、酷い目にあったが、、、、。」


 ソフィアはどんな酷い目に遭ったか訪ねるとディオンはクラーケンという巨大な海の魔物に襲われた話をした。


 夜になり船に揺られて一行は一晩過ごした次の日の朝早くに船に大きな衝撃が襲ってアリシア達は目を覚ました。

 甲板に出ると巨大な魔物が船を襲っていた。 


 「クラーケン!!」

 

 ディオンがそう言うとソフィアに言った


 「やつにはライトニングの魔法が効く!俺たちはクラーケンの吸盤の相手をする!ソフィア達は魔法を!」


 そう言ってディオンはバスタードソードを抜いた、船の騒ぎにフェリクス達やトリスタン達もやってくる。


 シエナはフェリクス達レイノルズ王国の近衛騎士達にもライトニング系の魔法をつかうように命じた。


 トリスタンは配下の聖皇騎士団の近衛騎士達と共に、フェリクスとレイノルズ王国の近衛騎士達やソフィアが魔法を使えるように吸盤の相手を引き受けた。


 吸盤の攻撃に聖皇騎士団の何名かの騎士が船から投げ飛ばされ、吸盤に捕まり海へと放り投げられる、そして吸盤はアルナを襲った、ナディアは間一髪でアルナを伏せさせて事なきを得た。


 アリシア達やトリスタン達は甲板の上に張り付いた吸盤を切りつけていた。


 ソフィアやシエナそしてレイノルズ王国の騎士達はライトニングやチェインライトニングの魔法を放った。


 魔法を受けたクラーケンは吸盤を船から離した、ソフィアがライトニングよりさらに強力なスパークの魔法を放つために意識を集中させる。


 そしてソフィアのスパークの魔法が放たれてクラーケンを直撃するとクラーケンは海の中に沈んでいった。


 クラーケンを倒した船員から歓喜の声が響く。


 (また襲われるとはな、、、、。)

 

 戦いが終わった後ディオンはそう思った、そしてクラーケンを撃退した仲間たちを頼もしく思った、アルナは犠牲になった聖皇騎士達のために祈った。


 船はコーレリア島へと向かった、アリシアはあったことのない父の姿を想像していた、、、、、、。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ