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テーマ詩集:太陽

太陽を売り払った街

作者: 歌川 詩季

 太陽の詩を描きたかったのです。

 太陽を売り払った街は ずっと星空の下で

 (フクロウ)のカザミドリを 屋根の上で(まわ)


 太陽を売り払った街は 蛍の群れが

 ビームを撃つ前に 銃口(じゅうこう)で踊る粒子に似てて

 光の帯が放たれれば 闇を()き尽くすはずだって

 ひとさしゆびを目の高さで まっすぐ かまえてみる



 太陽を売り払うなんて

 ほんと 馬鹿なことをしたもんよね おかげで

 この街は ずっと星空が綺麗で

 あたいは ずっとひとさしゆびを

 目の高さで かまえてなきゃなんなくなった


 ナイトプールで 日焼けのないイルカになって

 コースロープを カヌレみたいに(かじ)るんだ

 プールサイドにあがったあたいは

 泳ぐのにも飽きた連中に

 てのひらに 小銭をのっけてたずねるよ


 あんたら いくらもってる?


 太陽を買い戻すのには こんなんじゃ

 ぜんぜん足りやしないって

 わかってるけど それがどうした


 ナイトプールも悪くないけど

 あたいは 日焼けしたイルカでいたい

 コースロープを(かじ)ることなく

 むこう岸まで泳ぎきりたい

 24時間の星空と

 屋根の上の(フクロウ)のカザミドリのことは

 すぐに恋しくなるんだろうとしても



 失ったもののおかげで 手に入れたものは

 取り戻したときには 手放さなきゃなんないことも

 ちゃんと わかってる


 だから あたいは決めたんだ

 いつか この街に太陽を買い戻すんだって


 てのひらに ありったけの小銭をのっけて

 こんなんじゃ

 ぜんぜん足りやしないって ぼやきながら

 いつか この街に太陽を買い戻す

 そのときまで


 ひとさしゆびを 目の高さで

 まっすぐ かまえていよう



 BANG!

 月のほうが描きやすい?


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【カヌレのコースロープ】
カヌレのお数珠
― 新着の感想 ―
[良い点]  タイトルもいいですね。  意味深でシリアスなタイトルからの「あたい」も、ギャップ萌え、とは違うけどいいなぁと思いました。    ビームを打つ銃がSF的。    >蛍の群れが   ビーム…
[良い点] 面白かったです。 街や人などの光景がいろいろに想像できて、 新鮮でした。 [一言] 一体、いくらで売っ払っちまったんだい。
[良い点] 太陽が色々な意味で取れますね。
感想一覧
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