太陽を売り払った街
太陽の詩を描きたかったのです。
太陽を売り払った街は ずっと星空の下で
梟のカザミドリを 屋根の上で廻す
太陽を売り払った街は 蛍の群れが
ビームを撃つ前に 銃口で踊る粒子に似てて
光の帯が放たれれば 闇を灼き尽くすはずだって
ひとさしゆびを目の高さで まっすぐ かまえてみる
太陽を売り払うなんて
ほんと 馬鹿なことをしたもんよね おかげで
この街は ずっと星空が綺麗で
あたいは ずっとひとさしゆびを
目の高さで かまえてなきゃなんなくなった
ナイトプールで 日焼けのないイルカになって
コースロープを カヌレみたいに齧るんだ
プールサイドにあがったあたいは
泳ぐのにも飽きた連中に
てのひらに 小銭をのっけてたずねるよ
あんたら いくらもってる?
太陽を買い戻すのには こんなんじゃ
ぜんぜん足りやしないって
わかってるけど それがどうした
ナイトプールも悪くないけど
あたいは 日焼けしたイルカでいたい
コースロープを齧ることなく
むこう岸まで泳ぎきりたい
24時間の星空と
屋根の上の梟のカザミドリのことは
すぐに恋しくなるんだろうとしても
失ったもののおかげで 手に入れたものは
取り戻したときには 手放さなきゃなんないことも
ちゃんと わかってる
だから あたいは決めたんだ
いつか この街に太陽を買い戻すんだって
てのひらに ありったけの小銭をのっけて
こんなんじゃ
ぜんぜん足りやしないって ぼやきながら
いつか この街に太陽を買い戻す
そのときまで
ひとさしゆびを 目の高さで
まっすぐ かまえていよう
BANG!
月のほうが描きやすい?
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