ジャファルVS豆太郎
あれから数時間後私は今寝室にいる。そして、なぜか私を挟み右側にいるジャファルと左側にいる豆太郎が睨み合っているのだ。
「あ、あのぉ...ジャファル?豆太郎?な、なんで二人は睨み合ってるのかな?」
凄く、凄く気まずい。
「カーレ、私は君がペットを連れてくると聞いていたのだが。なぜここに聖獣様がいるんだい?」
なぜかニッコリしているけど怖いジャファルが聞いてきた。
「何を言っているのだお前。我は我が主のペットである。お前が我が主にペットを連れて来て良いと言ったから、我が主は我を連れてきた。なんだ?お前嫉妬をしているのか?」
「自分の婚約者と聖獣様が同じ寝室で寝ると聞いて怒らない婚約者なんていないだろ?」
え...怒っちゃうの?
ジャファルは私の顔を見て何かに気づいたのか説明をしてくれた。
「そうか...カーレは知らないのだな。じゃあ仕方がないな。すまないね?カーレ私が悪かったよ。」
「う、うん。大丈夫だよ。」
何に対して謝っているのか、何を知らないのか分からない。
「でも、聖獣様は知っているはずだ。」
「我が知らないと思うか?小僧。」
何を知ってるのだろうか。なんか話についていけない。
「カーレは聖獣様がへんげできると知っているな?」
「うん。」
「聖獣様は人にもへんげできるんだ。もし、君が寝室で他の異性と寝てると思うだけで気が狂いそうだ。」
「え?そうなの?豆太郎。」
「なんだ、我が主は知らなかったのか?」
いや、聖獣事情と知らねぇよ!
「うーん、困ったな。ジャファルのことはもちろん嫌な気分にさせたくないし豆太郎も大事な家族だからな...」
「む、では仕方がない。我は我が主を困らせるためにここに来ているわけではないからな。主の婚約者よ、我は我が主とお主が使っている部屋の近くの部屋を要求する。」
「話が早くて助かる、聖獣様。ジラール、手配を。」
「承知いたしました。」
ジラールはすぐ部屋を出て行った。
「我が主、では我は散歩をしてくる。」
「そう?皆をびっくりさせないようにね。」
「了解した。」
豆太郎はそういうと白猫の姿になり、窓から飛び降りた。
ここ、結構高いけど大丈夫...だよね?
豆太郎がいなくなり、ジャファルが私に近づいてきた。
手を私の顔に添えて空いてるもう片方の手で私の腰に手を回した。
近い、凄く近い。
「カーレは...いつ、聖獣様と出会ったんだ?私と出会う前か?私は...私は自分が知らないカーレを知っている聖獣様が羨ましい。」
「んー。じゃあジャファルも私と出会う前の話をしてくれたら、私も全部話すよ?」
「わかった。では、私の話から始めよう。」
ジャファルはそういうと、ベッドに倒れこんだ。もちろん私も倒れこんだ。腕を腰に回されたのだ、倒れない方がおかしい。




