砂漠の国,入国
レオとルーカスを止めたところに行き二匹を撫でる。
「レオー、ルーカスーちゃんとお留守番(?)できたんだね!偉いですねー。」
二匹に顔をスリスリして匂いを嗅いでいるといつの間にかジャファルが餌とか水を収納魔法でしまった。
「このまま砂漠の国に入国するぞ。」
えぇ!?もうそこまで来たの?思ったより近いね!
「私の実家の近くに神殿が一つある。観光してる日のうちの暇な日に行けばいい。」
へぇー神殿が家の近くにあるとか凄くいいじゃん!毎日お祈りに行けるし。
「砂漠の国って、結構近かったんだね。もっと遠いのかと思ったよ。」
「実際は遠いぞ。ただ、レオとルーカスが走るの早いからな。」
そっかーうちの子そんなに早かったんだな!
だから、学園の馬に乗った時に遅いって感じたんだ、納得。
ジャファルは今度ルーカスにまたがった。
今度は私がレオに乗る番らしい。
ジャファルと一緒に道成に進んで数時間、地面もどんどん砂っぽくなって完全に砂や砂利で出来た道になった。
その道を走っていると、ちらほら家や畑が見えるようになってきた。
「ここら辺が砂漠の国と王国との国境です。」
ってジャファルが説明してくれた。ってかここら辺って...そんなにしっかりしてないんだな。
しばらく走り、人が多くなったなって気づいたときには大きな白い門が見えた。
にしてもこれ...すっごく大きいな。
ジャファルは一回馬を止めた。
「ここが砂漠の国の首都です。」
ここか!いやーなんか素敵だわ。
「今日は知り合いに門番をお願いしているので簡単に入国できるはずです。」
...知り合いに門番お願いしてるって、いいの?そんなことしていいの?
「では、行きましょう。」
ジャファルはそう言いルーカスを門のところまで歩かせた。
門の前に行くと砂漠の国の騎士が一人近づいてきた。
ぱっとみ30代後半から40代前半ぐらいの男性に見える。
ってかまぁまぁイケメンっぽくない?結構好きな顔なんだけど。
「おーう、坊主久々じゃねぇか!王国から嫁でも連れてきたか!?」
ジャファルを...坊主呼ばわり...だと!?
このおっさん死に急いでるのか!?
「騎士団長なのに何を言っているんですか。早く仕事をしてください。仕事を。」
「ったく。久々に会ったのに口うるさいガキだな!」
そう悪態つきながらも身分証明書をちゃんとチェックするおっさん。
え?っていうか、おっさん騎士団長なの?...でも周りの人のおっさんに対する態度見てると、そうかもって思えてきた。
おっさんは私の存在に気付いたようだ。
こっちを見てニコっとしてくれた。
「坊主、連れか?」
「そうですけど。なにか?」
「いーや、こんな美人連れてくるとは。坊主もなかなか隅に置けねぇな!ガッハハッハ!」
「ハァ...早く入国させてください。」
おっさんは、「はいはーい終わったぞ。ほら早く入れ。」とジャファルに言っていた。そして、私に向かって「砂漠の国楽しんでくれお嬢さん。」と言ってくれた。優しいな。
私もおっさんに向かって微笑んで適当に返事をした。
門を通ると人がいっぱいいた。
しかもみんな砂漠の国の民族衣装を着ていてすっごく綺麗!私も欲しいなー。
ってか私達すっごく見られてない?
「スカーレット様、私について来てくださいね。」
「うん。」
色んな人に見られながらしばらく進んでいくとなんか大きな門の前についた。門には家紋のようなマークもついていた。
でっけぇわ...
え?ってかこの門の前で止まるの?まじ?ジャファル?
門番が何か言う前に門のあちら側から誰かが来た。
「ジャファル様。お帰りなさいませ。」
「あぁ、久しいな。この人はスカーレット様だ。私が手紙に書いた人だ。」
ジャファルの実家ってここか!確かにでかいわ!大国の王宮よりでかい気がするんだけど。
ジャファルと執事服のお兄さんが話していた。
っていうか、私のこと手紙で書いたの?!どんなこと書いたんだろ?
執事のお兄さんは私の方をチラッと見て、
「お初目にかかります。スカーレット様、私はジャファル様の執事をしております。ジラールと申します。ジラールとお呼びください。皆様、ジャファル様がスカーレット様をお連れになると聞いて、祝杯を挙げるつもりですよ。」
す、すごい家族だね...
もしかしてジャファルって友達とかあんまり家に連れてこなかったのかな?
「スカーレット様ここからは馬車なのでレオとルーカスをジラールに預けてもよろしいでしょうか?」
「私は大丈夫だけど...二匹とも大丈夫?」
レオとルーカスに向かって話しかけると話が分かっているのかコクコクと頭を上下に振った。
「そっか...じゃあ後で会いに行くね?いい子でまってるんだよ?ジラールさんうちの子お願いします。」
そうジラールさんに向かって言うとなぜかびっくりした顔をしていた。
「...あぁ、申し訳ございません。ジラール少々びっくりしておりました。お二方のことはこのジラールが責任をもってしっかりとお世話をしますので、どうかご安心ください。あと、私のことはどうかジラールと呼び捨てで呼んでくだされば光栄です。」
ジラールさんと呼ばれたくないジラールはそう言い二匹の手綱を握った。




