スローライフ コスプレ……もといファッションショー
二次学年の夏休みが近付いてきた。去年の今頃は何をしていただろうか……ああ、アニルドの観察をしてたな。懐かしく感じるよ。
パーティーでの特訓が始まり、新たにアニルドが仲間に加わった。スレビス盗賊団のこともあって本格的な特訓の開始が遅れたボクのパーティーだったが、今では既に、かなり強くなっている。アニルドも放課後の特別特訓の賜物か、チルニアやパミーとならいい勝負が出来るくらいに成長した。
ただ、やっぱり女子四人に男子一人、ということもあってか、居心地が悪そうなのは仕方のないことだろう。ボクだって、最初は息すらしにくかったくらいだ。
色々あってアニルドとは仲の良くなったボクがなんとか間を取り持っているものの、特訓以外でアニルドがチルニアやパミーと関わりを持つことは、ほとんどない。アルミリアとはいつも喧嘩してるから、別として。
しかし、これでも一応パーティーメンバーなのだ。学生の間だけとはいっても。
会話すらしにくいまま、残りの二年間を終わらせてしまうのはもったいない。なんとかして、例えばレクリエーションなんかで、ぐっと距離感を縮めることは出来ないだろうか。
夏休みで一ヶ月半以上休みがある。ここで、何か準備でもしたいところだ。かといって、ボクにはこれといった名案はないのだが。
そういうわけで、夏休み前日の放課後、こういう突拍子のない発想についてはある種の信頼が出来るチルニアと、二人きりで話すことになった。ちなみに、現在お風呂である。アルミリアとパミーは、ちょっと勉強をしたい、ということで部屋にいる。
後頭部を柔らかい二つの球体に押し付けられながら、二人でお湯の中に溶ける。今日もいつものごとく、ボクが魔法で入れたお湯だ。温度完璧。
「いつも思うけどさ。どうしてチルニアはボクを抱き締めるの? 嫌じゃないけど」
二人きりの時、チルニアはよくボクを抱きかかえる。見た感じの例を挙げるとすれば、小さな女の子がぬいぐるみを抱えているようなものと思って欲しい。チルニアが小さい女の子かどうかは別として。
後頭部に当たる柔らかいものの感触を味わえるという点では、ボクにとっても吝かではない。でも、やはりどうしてこうなるのか、気にはなる。
「えっとね。ルーシアってお肌スベスベで気持ちいいし、ちょっと体温が高いから、こうしてるとなんだか落ち着くんだ〜。あと、ちっちゃいからぬいぐるみみたいで可愛い」
「なるほど」
マジでぬいぐるみを抱えているつもりだったらしい。
確かに、現在のルーシアの身長はおよそ146センチ、それに対してチルニアは160センチは下らないだろう。身長差的に見ても、可愛らしいものなのかもしれない。
そういえば、女子の成長期は早いと聞くし、もしかしたらルーシアはずっと小さいままかもしれない。
それはそれで別にいいのだが、ずっとチルニアからこのような扱いを受けるのは、あまり喜ばしく……いや、別にいいか。嫌な気はしないし。むしろウェルカム。
こんな風にメロン二つを堪能出来るのも、ルーシアでしか不可能だろう。特に、チルニアを相手として。多分、前世では難しかったかもしれない。てか、ボク結構ヘタレだから、自分からはどのみち無理だ。
だが、この場合はチルニアから来ているため、ボクがヘタレだろうが関係ない。身を委ねるだけだ。
おっと、余談はこの辺にして本題に入ろうか。男の本能に、目的を忘れるところだった。
「ねえ、チルニア。一つ考えて欲しいことがあるんだけど」
「……あたし考えるの苦手だよ?」
「大丈夫。魔法の現象の内容に比べたら、全然簡単だから」
「じゃあ、頑張る」
チルニアが背後でフンスと鼻を鳴らす。
「考えて欲しいのは、皆でするレクリエーション……言い換えれば、仲を深めるための遊びをしたいんだ。アニルドが仲間になったばかりで、ちょっと居心地悪そうだからさ。その内容を考えて欲しい」
「この前みたいに、カードゲームじゃダメなの?」
「それでもいいんだけど、ああいうのって基本ボクが勝っちゃうから、あまり面白くないかなーって」
あの日以降も、部屋でパーティーの女子達で集まってやることはあったのだが、どのみちボク以外が勝てたことはない。勝てないと分かっているゲーム程、面白くないものはないと思う。
そういうわけで、他のものを用意したかったのだ。
「そうは言っても、あたしに出来ることなんて、服を弄るくらいだしなあ……」
「服ねぇ……いや、それだ! チルニア、服を作ることは出来る?」
「え? まあ、昔から手伝いでやってたから、余程複雑な装飾でもない限り、大体は作れると思うけど……」
これは、もしかしたら良案かもしれない。
社会人として会社などで働いたことがないため、あまり知らないのだが、忘年会などでコスプレをして楽しむなんてこともあるらしい。それに、ハロウィンなんかは、色んなお化けやらアニメキャラやらで、渋谷が溢れ返る光景も何度も目にしてきた。
つまり、いつもと違う服装というものは、テンションを上げるにちょうどいいのかもしれない。それに、皆が地球にある服装を身に纏った姿、かなり興味がある。
「コスプレ……もとい、ファッションショーをやろうじゃないか! ボクとチルニアで色んな服を作って、皆で着てみて楽しもう!」
「ふぁっしょん……? 分かんないけど、楽しそう! あたし、頑張るぞー! おー!」
チルニアも乗り気になってくれたため、レクリエーションはファッションショーにすることにした。
♢
夏休み初日。ボクは、チルニアの実家である呉服店に立ち寄っていた。
「いらっしゃいませ。あらあら、チルニアの言ってたルーシアちゃん?」
「あ、はい。初めまして、ルーシアです」
「いらっしゃい、ルーシア!」
「おう、いつにも増して元気だね、チルニアは」
「そりゃあもう、勉強しないでいいって思ったら、テンション爆上がりだよ!」
いつも魔法の現象を説明しているため、チルニアにとっては中々に苦痛な毎日なのだろう。皆の足手纏いにならないよう頑張ってくれているようだが、無理をさせないよう、様子には気を配るようにしておこう。
「チルニアから話は聞いてます。場所はチルニアの部屋を使ってください。あと、材料ですが……」
「それなら、布をボクが買い取ります。お金なら結構あるので」
「ありがたいわ。それじゃあ、使った分だけ、後でお支払いしてもらうわ」
チルニアと性格が真逆だ。この親からあの子が産まれるとは思えないが……人間とは不思議なものだ。
「じゃ、始めますか!」
「おー!」
使えそうな布を回収し、チルニアの部屋に移動する。物の少ない清潔な部屋で、チルニアの性格の割に意外だった。その旨を伝えてみると──
「あたし、結構綺麗好きなんだよ!」
とのこと。いつも髪が跳ねてるから、そういうのは無頓着だと思っていたが、そうでもなかったらしい。新しい発見だ。
少しの間雑談をして、作業に入った。
あらかじめ書き記しておいたデザイン案を、チルニアに手渡す。紙は流石に買うにはもったいないので、アニルド観察の際に余った木の板に書いた。
「ふむふむ。なんとなくイメージは出来るけど……へぇー、あたしこんな服見たことないなあ」
チルニアが今見ているのは、着物のデザイン案だ。この世界……というより、この街では基本的に洋服が流通していて、和風な衣類は一切ない。それに、洋服といってもどれも代わり映えせず、現代の衣服の多様さに比べれば、ファッションなど存在しないも同然だ。
ボクは別に、ファッションセンスがいいわけではない。元々そういうものには興味がなかったし、家から出ることも学校ぐらいだったものだから、持っている服も同じようなものを数着程度だった。
だから、今回は作る服のイメージだけをチルニア伝えて、色合いや柄に関しては丸投げすることにした。実際に店で作って売っているのだ、それなりにセンスはあるだろう、と見越してのことだ。
「それは着物。ボクらが着てるような服とは違って、布を巻くように着るんだ」
「みたいだね……よーし、これから行っちゃおう! まずはアルミリアさん用の!」
何種類かの色の布の中から、アルミリアに合いそうな色を探り始めた。
──数時間後。
「う、おりゃ! うがあ! ルーシア、それどうやるの⁉︎」
チルニアが、ボクのやっている魔法を使った裁縫を真似ようとして、苦戦していた。
「どうって……こう、布と針に干渉して、移動させてるだけだよ」
「わけわかんないよぉ……」
一番簡単に説明して分からないと言われてしまっては、どうしようもない。
実際、ボクがしているのは今言った通りのことだ。魔法で針と布を動かしているだけ。あまり属性なんかは意識していないが、恐らく時空魔法の応用にあたるのだろうか。
針と布に干渉して、魔法効果が発動出来る範囲をイメージする。そして、後は針と布を動かすだけ。手でやるより速いし、ミシンのない中で同じように縫えるのだから、便利だ。
そうだな、やっていることを現代風に言い表すなら、プログラミングだろうか。空間内をX、Y、Z軸で構成し、その座標を数値にすることで位置を確定、そして回転や変形で縫っていく。
確かに、以前ゲームを作ったことのあるボクならば容易に出来るが、そんな経験あるはずもないチルニアには、イメージしにくいのかもしれない。
「まあ、難しいからゆっくり教えてあげるよ。沢山作るなら速くしないとだから、今は手作業でやっていこ」
「分かった」
そして、その日から毎日ボクはチルニアの部屋に通い、二人で楽しく服を作った。ちなみに、ボタンなどの装飾に至っては、そういったことが専門のパミーの店に頼んだ。今回の作戦は秘密にして。
♢
夏休み最終日。
夏休み前、皆には一日早く学校に来てもらうよう伝えておいた。約束通り、五人全員が揃っている。
作った衣服は全部ボクの収納魔法に仕舞い、道場へと移動する。
「さて、久々に集まったところで……今日は、皆で遊ぼうと思います!」
「わー!」
チルニアだけが乗ってくれた。他の皆は状況が掴めず、困惑している。それに関しては仕方ないだろう、突然のことだから。
「実は、夏休みの間にボクとチルニアで異国の服を沢山作ったんだ。皆でそれを着て、ファッションショーをやろうと思います!」
異国、というより、異世界だが。でも、大して変わらないだろう。多分。てか、皆にボクが異世界人だとは伝えてないし。
「ふぁっしょんしょー……とは、何をするのですか?」
「ショーって言っても、どっちかと言えばパーティーだね。色んな服着て、異国情緒を楽しもう、みたいな」
「なるほど……何故この国から出たことないはずのルーシアさんが、異国の服を知っているのかは聞かないでおきますね」
アルミリア、気遣いありがとう。君は本当にいい子だ、悪い人に誑かされないよう、気をつけてね。
心の中で感謝を告げながら、収納魔法から衣服を取り出す。五つの大きな麻袋に入ったそれらを見て、チルニア以外の三人が目を丸くする。
「よく、こんなに作りましたね……」
「もしかして、お店にいっぱい注文来てたのって、これが理由……?」
「ま、そうなるかな」
「な、なるほど……」と、パミーが夏休み中の注文に納得する。
「……俺も着るのか?」
「そりゃ勿論。男子は君一人なんだから、異国の男子服を見るためにも、着てもらわないと」
アルミリアが男装しても、意外と行けそうではあるが。ただ、やはりここはアニルドに着てもらわねば。折角のレクリエーションなのだから。
こういうことへの参加を躊躇っているのか、表情はあまり優れない。というわけで、一つ耳打ちすることにする。
「アルミリアのちょっとエッチな姿、見たくない?」
「なっ⁉︎」
耳元でそう囁くと、アニルドが大きく肩を跳ねさせる。アルミリアが訝しげな目を向けて来ているが、流石に今の声量は聞こえていないだろう。
「ば、バカ言うな!」
「こんなチャンス、二度とないかもよ? 憧れの人の普段は見れない姿、興味ない?」
「べ、別に、興味なんか……」
小声でのやり取りの最中、目はオリンピック水泳種目並みに泳ぎまくり、顔はリンゴのジョナゴールドのように赤く染まっている。
あと少しで、押し切れそうだ。
「お近付きになれる、チャンスかも」
「う、ううぅ〜……!」
少しの間唸っていたが、すぐにガクンと項垂れた。
「分かった、やるよ……」
堕ちたな。
小さくガッツポーズを作る。
「さーて、明日からはまた地獄の特訓が始まる! 今日はとことん羽を伸ばそうぞ!」
「「「おー!」」」
女子陣三人は乗り気になってくれたらしく、テンション高く腕を振り上げた。
「ではまず、アルミリアとパミー!」
道場の着替え用に作った小部屋にて、アルミリアとパミーに着替えてもらった。そして、登場してもらう。
「メイド服!」
ロングスカートに少なめのフリルがあしらわれた、落ち着いた感じのメイド服を着たパミー。普段のお姉さん感を増幅させていて、これぞメイドといった感じだ。
それに対し、膝より少し上の短いスカート丈、多めに散りばめられたフリルが可愛さを増すアルミリアのメイド服。試作品で作った白タイツがいい味を出している。それに、丈を気にしてか、顔が赤いのもポイントが高い。こっちはコスプレ感を強くイメージした。
「いーね、かわいいよ二人とも!」
「アルミリアさん、なんかいつもと雰囲気違います……!」
「あ、あの、スカート丈短くありませんか? パミーさんのに比べて、半分もないような気が……」
「そういう風に作ったので」
「うぅ……」
いいね、恥じらい少女はなんだか背徳感があるよ。貴族っていう立場が、更にポイントマシマシだね。
その後も、ナースやチャイナ、セーラー服と学ランなど、コスプレを代表するものからチルニアが最初に手を掛けた和装まで、様々な衣装を皆で身に纏った。他にも、コスプレではないが、東京の街中で着てそうな派手目のものだったり、パーカーのような普通な服も用意した。
あと、アニルドに女装もしてもらった。逃げ回るのを捕まえるのは少し苦労したが、なんとか着せることに成功した。結構顔立ちが整っているから、思ったより似合っていた。でもただ、笑いを堪えるのが大変だった。
知らないうちに二時間が経過し、用意した服もかなり減った。そろそろ、着てもらえるかどうか分からなかった、あれを出してみる時かもしれない。
「いやー、暑くなってきたー」
「お、じゃあ涼しい格好する?」
「いいねー!」
別に打ち合わせした訳ではないが、チルニアがタイミングよくそんなことを言い始めたので、乗ることにした。
「じゃあ、皆で着替えようか。アニルドはそこで待っててね」
ちょっと拗ねてしまったアニルドを置いて、皆で着替えの小部屋へ移動する。そして、そこで着てもらう衣装を手渡し、着替えてもらった。
「あ、あの! これは流石に恥ずかしいというか……ほぼ下着ではありませんか⁉︎」
「ダイジョーブダイジョーブ。ほら、恥ずかしくないから出ておいで」
「し、しかし!」
渋るアルミリアを引っ張りながら、小部屋から出る。「それっ」と勢いよく引っ張ると、つんのめりながら部屋から出てきた。
「んなっ……」
「っ……! ────────ッッッ!」
アニルドと向かい合わせになり、アルミリアが耳まで真っ赤にして蹲る。ボクの後ろから、パミーと一緒にチルニアも出てくる。チルニアは特に気にしていないが、パミーは躊躇い気味だ。
それもそうだろう。今皆が着ているのは、水着だからだ。
アルミリアは高貴な感じを出すべく、紫のビキニを選んだ。ただ、それだけだとなんだか足りなく感じ、白の布でパレオを巻いてみた。髪はポニテにしてもらっている。うん、いいね、似合ってる。
スタイルのいいチルニアは、元気な感じを出す為に水色のビキニ。こちらは他に装備はなしだ。うん、デカイ。何がとは言わんが、デカイ。
パミーはどちらかと言えば控えめな体型なので、少しフリルをあしらっている。色は薄めの赤だ。お姉さん感の中に、フリルによる子供っぽさがあって、普段とのギャップがいい。パミー可愛いよパミー。
「どうだいアニルド、ご褒美タイムさ」
「いや、その……目のやり場に困るというか、見ていいのか分かんねえよ……!」
「見ていいんだよ。むしろ、水着は見てもらうために着る、なんて人もいるくらいさ」
「ねえねえルーシア、この服ってどんな時に着るの? 流石に、この布面積じゃ、普段着は無理だと思うんだけど」
「そりゃあね。基本的に海とかプールとか……水に入って遊んだり泳いだりする時に、着ることが多いかな。まあ、面積が少ないから、やらしいことに使う人もいるらしいけど……おほん! とにかく、基本はこれを着て水に入るんだ」
「へえ、水の中に……そっか、布が多いと、重くなっちゃうもんね」
「そういうこと。あと、肌にピッタリ貼り付いてるのは、水の抵抗を減らすためだよ。別に、やらしい意図はないから、邪推はしないように」
「……ルーシアさんなので信じますが、これを最初に考えた人の気が知れません」
そりゃそうだ、面積は下着と変わらないもんな。なんなら、下着より面積少ないのもあるもんな。アルミリアからの好感度が高くて、助かったよ。
「それはともかく、ルーシアさんも着替えていましたよね。どのような水着? なのですか?」
「ん? ボク? ボクはねぇ……これ」
着ていたパーカーのボタンを外し、前を開いて皆に見せる。
「なっ、私達より布地が多いではありませんか!」
「何を言っているんだい、アルミリア。スク水はビキニにはない良さがあるのさ……ただ肌が出ているだけでエロい、などと思わないことだね」
ボクが着ているのは、俗に言うスク水だ。紺の布地が、腕や脚を除いて全身をピッタリと包む。まさか、これを着る日が来るとは思ってもみなかったが……ルーシアの体型なら、これが一番だろうと思って着てみた。いやはや、めちゃくちゃ可愛いぞ、恥ずかしさも比例して上がっているが。
ボクのちょっと熱の入った語気に、アルミリアがちょっと気圧されている。おっと、恥ずかしさが限界値に達しそうなので、そろそろ隠させてもらおう。
パーカーのボタンを全て留めたところで、アニルドに向き直る。
「さてと。アニルド、今日はどうだった?」
「……まあ、変な格好したり、女装もさせられたけど……知らない服を着て盛り上がるのは、それなりに楽しかった。その、今の格好は流石にあれだが……」
楽しんでもらえたようだ。それなら、今回のレクリエーションは成功と見ていいだろう。
「楽しめたなら、良かったよ。準備した甲斐がある。服は皆にあげるから、好きに使ってくれていいよ。んじゃ、着替えて帰ろっか! 明日からはまた特訓の始まりだ」
「うぅ、最後にこんなに恥ずかしい思いをするなんて……」
その後、数日間に渡って、アルミリアに恨まれ続けた。ホント、特訓中の目付きが凄く怖かったです。




