表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50世紀青年〜不死身が死ぬまで〜  作者: 過猶不及
第二部

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

76/76

決断するイグゼレム

 俺は今、一体何を考えた。子ども達を危険に晒すぞ。

 

 生徒を子の場に来させてはならないという、敵の思惑に乗る形になってしまうが。なってしまうがしかし。我々は、誇り高きレオナルド魔導学院の教育者だ。敵の捕獲対象が教師陣であり子ども達では無いと読めた以上、子ども達を危険に飛び込ませる訳にはいかない。たとえそれが、現状において最も効果的な戦術だとしてもだ。


 バチッという音がして、瞬間的にイグゼレムの身体が光り始めた。それは、昼間だというのに当たり一体を一層明るくするエネルギーであった。見やると、敵の男達は即座に眼を手や腕で覆い隠しながら、必死の様子で後退していく。


「む」


「ノータイムかよ!?」


「【電撃の被膜(エクスド・パーレイド)】!!!」


 イグゼレムの全身から迸る電流。足を付けている地面には、まるで剣で切り裂いたかの様な亀裂が走った。今のイグゼレムは、正に雷そのもの。少し遅れて、バリバリバリという激しい衝撃音が一面に響き渡る。常人ならば耳を覆いたくなる轟音である筈だが、2人は動じる様子も無かった。


「流石、あいつが“警戒しろ“と言っていただけはある」


「“机上のイグゼレム“。その名に違わぬ実力者ってやつか」


 いたって冷静。表情筋に動きが感じられない。「なるほどなるほど」とでも言いだけな、俺の実力を測っている様だ。装っているという雰囲気では決して無かった。違わぬ事実として、彼等は落ち着きを払っている。


 イグゼレムは再び通信機器を握り締めた。敵はまだ底を見せていない。距離を取らせた。そして敵自身、俺の様子を窺っている今。今こそが好機。いや、寧ろ今を逃せば容易に連絡を取る事さえ出来ないかもしれない。


「追加連絡。一度しか言わんからよく聞きなさい。我々は、プランBに移行する・・・!!!」


「プラン・・・Bねえ」


 リーダー格の女の呟きは、雷の音に掻き消されていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ