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曰く、其の少年は5000年駆けて街へゆく  作者: 過猶不及
第一部
41/78

開戦

「ここなら…まぁ、大丈夫だろう。」


「「「…」」」


また、いつの間にか現れたダイスケの方を一斉に向く。ダイスケは、街の方を見ながら難しげな顔をしている。つい数秒前までいた街なのに、かなり遠くに小さく見える。対する3人は、表情はいたって普通であったが、先ほどから見せるダイスケの異常な速度に内心驚愕していた。


少しして、ダイスケは


大丈夫だな。


と呟きながら、怪しい黒マント集団へ向き直り、


「…で、目的はなんだよ。」


睨み付ける。


「想像以上だ…」


ダイスケにも辛うじて聞こえるくらいの呟きが響く。


(質問には答えないか…)


分かってはいたが、あちら様は中々の秘密主義者のようだ。相手に少しでも有益になる情報は漏らすつもりがないらしい事を感じ、心の中で溜息をついた。


そんなダイスケを見て気持ちを察したのか、リーダー格の者が


フッ


と小さく嗤い、腰に手を当てて前屈みの態勢になると、首を少し傾げ、挑発の構えをとった。


「目的を言って何になる? さっきも言ったよね。聞いたら君は僕らの言う通りにしてくれるのかな?」


言い終わると、体勢を元に戻して今度は両手を広げた。


「第一。今から死に行く君に、教える事なんて何一つ無いよねぇ!!!」


声が、草原に響き渡る。


草木がサラサラと揺れ始めた。勿論それは声量のせいではない。膨大な魔力の渦が人知れずこの地全体に広がっているからであった。


「【魔壊・夜想曲ノクターン】!!!」


「!?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!!!!!!


地鳴りが起き始める。


バキバキバキバキバキッッッッッ!!!!!!


直後。ダイスケの周囲の地面が分断され、その隙間から黒い何かが見え隠れする。


炎とも、煙とも言えるような。少なくとも物体では無い何かが、漏れ出すように。


「闇へ堕ちろ!!!」


とてつもない魔力の渦が突風となって吹き荒れる。その衝撃で3人の深く被られたフードが取れ、素顔が顕になった。


そして、初めて見る彼らの素顔にダイスケは目を見開いた。


「……なんだよ、“それ“…」


しかし、攻撃はそんなダイスケを待ってはくれない。


立て続けに、今度は分断された草原が、次々に下へと


“落ちていく“


まるで空の上に大地が存在したかのように。ストンストンと闇の中へ消えていく。


ダイスケの足場が削がれる。


このままではいけないと、ダイスケは咄嗟に残った僅かな足場を利用して空中へと飛び上がった。


「逃すわけないよ。」


言うが早いか、最早地面を覆い尽くしてしまった黒い何かがダイスケに向かって伸び始める。


次第にそれは手の形へと変化し、速度を増して上空のダイスケを襲った。


手がダイスケの脚を掴む。


「!!! なんだ!?」


なのに、掴まれた感触が無い。その代わりに、落ちる様な感覚に襲われる。ダイスケが飛び上がってまだ間もない。つまり、力は上へと向かっていたはずなのに。


「悪いわね。」


「恨みっこ無しだぜ?…」


「!」


直ぐ両隣から声がした。横目で左右を見ると、下でこの魔法を操っている者以外の2人であった。


2人とも既にダイスケに向かって攻撃態勢に入っている。


(さっきから居ねぇと思ったら…!)


「…“戦い“に、フェアもアンフェアもねぇんだからよぉ!!!」


遂に戦いが始まった。






ちょっと前に、1・1評価をいただきまして…

評価はして頂くだけで十分嬉しい事なのですが、なんでだろうとも思ってしまいました…


そして、改めて自分の書いた文章を見直してみて、気付きました。

今までの文章。気取ってみたり、逆に簡単過ぎたり、テキトーだったり…

こりゃいかんと思いました。

大切なのは、自分の書きたいもの伝えたい事を分かりやすく伝えること。

たとえ、拙くてもそこはブレてはいけないなぁと気付きました。

このことに気付かせてくれたその人に感謝すると共に、これからは伝える事を第一として書くことを誓います。


知らんけど。


追伸

誤字脱字は許して。

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