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カルセット公爵の使者

いつも見て頂きありがとうございます!

オルト王国に来て八日。今日もお店は大繁盛。お昼になる頃にはお店は満員。せっせとハンバーグを作る。ぼくの頭にはウィルス君が乗ってハンバーグを焼いている。


「セット一つとワイン一つ!」


「了解!」


「リュウタ今度はワインをカウンターに運んで」


「キュー!」


リュウタは昨日と同じようにお店を手伝ってくれた。出来れば上で大人しくして欲しいけど、怒ると何を仕出かすか分からないのでリュウタと約束した。その約束はお店の手伝いをしている間、絶対に竜の姿にならない事。ちゃんと約束を守ってくれるかな?


「いらっしゃいませ!何名・・キャ!」


ロザさんが接客をしていると豪華な服を着た男と怪我をした男に鎧を着た男達が入って来た。


「ええい!邪魔だ退け!私はカルセット公爵様の使者である!私の言葉はカルセット公爵様と同等!この紋章が目に入らぬか!頭が高い!全員跪け!」


・・・えーと。水戸◯門?懐かしいな、おじいちゃんとよくテレビで観てたな。まさか異世界バージョンで見られるとは思わなかった。けど本当に偉いのか?お店の周りを見ても誰一人跪いていない。それより倒されたロザさんは無事?!


「ロザさん!大丈夫?怪我はしてない?」


ロザさんの側に寄って起き上げた。


「ありがとうレン君。少し擦りむいただけだから大丈夫よ」


ロザさんの手の平が赤い。

いきなりなんなんだこの男は!

注意しようとガットさんが男の前に立つ。


「この宿屋の店主だ。こんな辺鄙な宿屋に一体何の御用だ」


ガットさんの声はいつものあか抜けた感じではなく、少し低めで怒っている。


「私はカルセット公爵様の命令で昨日御用達にしているトルテ商会の会長と従業員を襲撃し、大怪我を負わせた竜族とその仲間を捕らえに来た!」


「竜・・族・・」


ガットさんがぼくを見る。あ、やべー。ガットさんの目を背く。するとガットさんは何か察したのか深いため息をついた。ガットさんは使者と名乗る男に喋りだした。


「こんな所に竜族が居ると言うんだったら何か証拠でもあるのか」


すると使者は待ってましたと云わんばかりに威張り出した。


「ふふふ。ここに竜族が居るという目撃者がいる!竜族に襲われた後、命かながら居場所を突き止めてくれた!襲われた事を詳しく話せ!」


「ヘイ!」


その男はリュウタにナイフを投げた男だ。なんだその怪我は絶対嘘だろ!何痛々しいそうにしているんだ!男はぼくを見てニヤニヤしながら喋りだした。


「実は襲われる数日前にトルテ商会の倉庫から商品が盗まれたんです。調査をしているとサリー商会が盗んだ商品を売っていた事が分かったんです。トルテ様はサリー商会に乗り込み、盗んだ商品を返すように説得していると後ろからいきなり襲い掛かってきたのです!襲ってきた犯人は子供二人でしたが普通の子供では在りませんでした!一人が人間に化けた竜族だったのです。もう一人の子供はトルテ様を人質に取り、俺達をイタぶり殺されそうになりました。なんとかトルテ様を助け命からがら逃げ伸びました。トルテ様の命令でサリー商会を見張りをすると二人の子供が大きな樽を持ってこの宿屋に入る所を目撃したのです!その子供の特徴が緑色の髪と黒色の髪子供でした。そしてその子供が持っていた樽は内の倉庫から盗まれた商品でトルテ様の妹で在らせられる王妃様の誕生日プレゼントに出されるワインだったのです」


怪我をした男は有ること無いこと話をデッチあげた。


「その子供はここにいる者共で間違いないか」


「間違いありません!」


使者はぼくとリュウタを指差して言った。するとナイフ男使者の質問に堂々と答える。

何が間違いありませんだ!全部嘘だろ!あ、けど攻撃をしたのは本当か。いやいや!先にやったのはアイツらだから違う!それよりヤられた腹いせにぼくとリュウタを犯人に仕立て上げるつもりだな!この卑怯者!


使者はニヤリと顔ぼくに向けて言った。


「目撃者の話は本当のようだな。今私の目の前にその子供が居る。そしてこの汚ならしい店に相応しい安いエールではなくワインが売っている。このワインはそこの子供が持って来たトルテ商会の倉庫から盗まれた物である!よってそこの子供二人を盗難と傷害罪で捕られる!衛兵!」


「「ウオォー!!」」


兵士が剣を抜いて襲い掛かってきた。襲い掛かってきた兵士をガットさんは剣を使わずに一瞬で倒す。


「昼時で忙しい時にいきなり店に入って訳の分からない事を言う奴に俺の店や従業員に好きにはさせん!!!」


「き、貴様!私に危害を加えようとする事はカルセット公爵様に歯向かうのと同じだぞ分かっているのか!」


「そんな事知るか。そんな貴族の使者より俺はレンを信用している!」


おお!本人が目の前に居るのに堂々と言った。嬉しいけど少し恥ずかしい。


「とウィルスが言っているからな!」


ズコッ!ウィルス君が言ったからかい!さっきの嬉しさを返せ!ん?そういえばウィルス君はどこだ!使者が来る前まで台所で一緒にハンバーグを作っていたのに消えちゃった。


「ふざけおって!衛兵!全員引っ捕らえろ!」


「「「「ウオォーーーーー!!!!!」」」」


お店の外から兵士が入り混んで来た。


「おお!!」


ガットさんが兵士の波に巻き込まれる。


「キャー!」


「ロザさん!」


ぼくは兵士からロザさんを守ろうと体を出来る限り覆い被す。


「レンの旦那!」


「レン様!」


「グリズベアルさん!ベイさん!」


「レンの旦那に何をするんだ!」


「レン様加勢するにゃ!」


グリズベアルさんとベイさんが兵士を抑える。しかし次から次へと兵士達がお店に入ってくる。どんだけいるんだよ!只でさえお客さんで満席なのにこれじゃ満員電車だよ。兵士達はテーブルや椅子をひっくり返す。


「テッメー!俺の飯を台無しにしやがったな!」


「最近の楽しみをよくも!」


「ヤッチまえ!」


ご飯を食べていた冒険者さん達が兵士と戦いお店の中がメチャクチャ。一旦、ロザさんを台所に避難させてリュウタを探す。


「キュー!」


リュウタの鳴き声がする方を見るとお店の奥に居た。リュウタは兵士の一人に頭のバンダナを掴まれていた。


「こっちに来い!この蜥蜴!」


「キュー!」


兵士にバンダナを取られ、リュウタの角が露になる。


「やっぱりコイツが竜族だったんだな!皆コイツだ!捕まえろ!」


「「「「「ウオォーーーーー!!!!!」」」」」


リュウタを捕まえようと大勢の兵士が襲い掛かる。


リュウタはぼくとの約束を守っているのか竜の姿に戻らない。リュウタ!


「キューーーーーー!!!!!!」


お腹の辺りからフツフツと怒りが沸き上がる。そしてリュウタを襲う兵士達に向かって大声で叫んだ。


「ぼくの弟に手を出すな!!!!!」


ありがとうございます!(о´∀`о)ノもしかすると内容が変わるかもしれないです。

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