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晩餐会

今回はレンは出て来ません。

夜。お城では王妃様の誕生日晩餐会のパーティーの為に続々と貴族がお城に招待され、お城のホールでは様々な料理が並べられ王妃が現れるまで貴族達は料理を食べたり世間話をしたりして待っていた。その中で王国聖騎士長ヘンリー・ロレッタ男爵がいつもの騎士の格好ではなく堅苦しい貴族の格好をして現れた。


「これはこれは王国聖騎士長ヘンリーではないか。お主もこのパーティーに招待されたのか」


デップリと太った男性がヘンリーに偉そうに挨拶してきた。その男はカルセット公爵の当主にして、オルト王国王妃様の実の兄であるゴルベス・カルセット。三年前に妻を不治の病で亡くし、二年前には四番目の娘が家出して仕事の失敗により心身共に疲労で一気に老け痩せて自宅療養していたが、一年前にはすっかり元気になり、腹も元に戻り失敗続きだった仕事も順調になった。一時期、貴族の間では馬鹿にされていたが今ではすっかりそんな事も?無くなった。


「今晩はカルセット公爵」


「お主まで招待されていたのか」


「はい。警護につく筈だったのですが、王妃様直々に招待状を頂きまして」


「ふん。しょうもない物を妹・・・いや王妃様に贈ったらただじゃおかないからな!まあ、お前ごときが大した物を持って来てないだろうけどな!ワハハハ!」


カルセット公爵は偉そうな態度で去って行った後、音楽が流れると王様王妃様が現れ、王座に座る。


「これよりオルト王国王妃キャメロン・オルト・ルト様の誕生日晩餐会パーティーを開始する!」


従者の号令でパーティーが始まる。貴族位の高い順に王妃様の挨拶をしてプレゼントを渡す。王妃様の兄であるカルセット公爵から順番に挨拶が行われた。


「王妃様誕生日おめでとうございます。この度お誕生日晩餐会パーティーにご招待して頂きまことにありがとうございます。そして私からのささやかな贈り物をお受け取り頂ければ嬉しく思います」


豪華な贈り物を王妃様の従者が届けられた。


「祝の言葉ありがとう兄様。これからも王国の為に力を貸して下さい」


「はは!」


こうして公爵から侯爵、伯爵、子爵と順番に挨拶をしていく、宝石やドレスなど様々な贈り物が王妃様に届けられ最後に男爵のヘンリーの番になった。


「王妃様。お誕生日おめでとうございます。これからも王国の為に全力で守る所存です。こちらは私からのワインです。お受け取り下さい」


従者が贈り物を受け取り王妃様に届けられる。


「まあ!贈り物をありがとう。王国聖騎士長ヘンリー・ロレッタ男爵。ちょうど喉が渇いていたのでワインを頂こうかしら」


「ではお味を確認しましたら直ぐにお持ち致します」


従者がワインを受け取ると目の前で毒味をして終わると、グラスに注がれ王妃様に届けられる。


「とても良い匂いですね」


王妃様はうっとりした顔でワインを飲む。


「うっ!」


「お、王妃様!」


「王妃!どうしたのだ!」


王様や従者達が王妃様の元に駆け寄る。会場がざわめく。


「王妃様!ど、毒!毒を盛られたんだわ!」


「聖騎士長を捕縛しろ!」


メイドや従者達が大騒ぎしていると・・・


「美味し~~~い!!こんなに美味しいワイン初めて飲んだわ!!!お代わりよろしいかしら?」


王妃様がワインを飲んでハシャイでいる。王様やメイド、従者達はホッとしている。


「王様!このワインとっても美味しいわよ!」


「そ、それほど美味なのか?では少しだけ貰おう・・・うっ!?本当だ!確かに美味だ!」


王様もワインを飲んで美味さに驚いている。王妃様に続いて王様までもがワインを美味しいと褒め称えた事により、貴族達がワインに興味を持った。


「このワインなんて言う品種の名酒なのかしら?」


ヘンリーは困った顔をする。


「実はこのワインに名前がないのです」


「名前が・・ない?」


「はい。ある商会で売り始めたワインで名前がないのです」


「まあ、そうなの。けどこんなにも美味しいワインなら有名になってもおかしくはないのでは?」


「誰が作ったのかも分からない無名の名酒を買おうとする者は誰もいません。なので大量のワインが残ってしまい捨てるしかないと商会の主人が嘆いていました。私はこんなにも素晴らしい味のワインが捨てられるのは余りにも酷と思い、ならば今日の晩餐会パーティー皆様にワインを出そうと思ったのですがよろしいでしょうか」


「まあ、そうだったの。わたくしの分は残してくださるのでしたら大丈夫です」


「お、王妃よ!我の分も頼む!」


「王様とわたくしの分もお願いします」


「はは!分かりました!」


一斉にワイングラスが配られ受け取っていく。


「こんなに美味いワインがあるなんて知らなかった!」


「まあ、なんて芳醇な味わい!」


「う、美味い!」


皆それぞれのワインを味わい?感動していた。しかしカルセット公爵は激しく嫉妬をした。


(あのワインは一体何なんだ!必ずワインの出所を突き止めてやる!)


ありがとうございます!(о´∀`о)

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