卵
短めです!
馬車の中何入ってるんだろう?
中を見ると、散らかっている。
空の樽が何個かある、壊れてるのもあるな。
他にお酒瓶が大量にある。どんだけ飲んだんだ。
寝袋が三つ、汚い!あいつらの寝袋かな。これは捨てよう。
ランプだ。これはまだ使えそうだな。どうやって火をつけるんだ?
食料。干し肉にパンかなこれ?食べてみよう。ガブ、固!こんな固いパン食べた事ない!これは食べ物じゃない、鈍器だ!けど食べ物を粗末にしたらバチが当たるしな、一応アイテムボックスに入れよう。
最後に高そうな布にくるまれた大きな丸い物。なんだろう?見てみよう。卵だ!でか!だいたいバランスボールくらいある。何の卵だろう?恐る恐る触ってみた・・・すると!
「あれ?」
変な感じがする。何かお腹のあたりから何かが抜けていく脱力感がする。
卵がぼくの中の何かを吸っている!
怖い!離そうとしても離れられない!タコの吸盤みたいに引っ付いてくる!
さっき入れたパンをぶつける。ダメだ、びくともしない!
なんだかものすごく眠たくなってきた・・・仕方ないので離れるまで待つ事にした。
* * *
おかしい・・・あれから一日たった。いっこうに離れる気配がしない・・・・
お腹が空いたら【アイテムボックス】の果物や肉を卵に抱きついたまま食べて過ごす、それ以外はだいたい寝ている。
なんだか卵を温めるニワトリになったみたいだ。
ピキ
ん?何か音がする。
ピキ、ピキパキ!
おぉ!おぉ、生まれる!
パッキーーン!
「キュー!」
トカゲのような鱗で色が緑、目は金色、爪は鋭く、額に2本の角と羽が生えている。
・・・・ド、ドド、ド、ドラゴンだーーーー!!
ドラゴンの卵だったー!
どどどどうしよう!あの男達が卵を盗んだんだ!見つかったら親ドラゴンに食べられる!
すると赤ちゃんドラゴンがよってきて、上目遣いで・・・
「キューウ?」
かわいい、お目がくりくりだ!安心して、親が見つかるまでぼくが面倒をみるから!
ギュ!赤ちゃんドラゴンを抱きしめる。
キュールルルルーーール
お腹すいたー、ご飯にしよう。外に出る。壊れた樽を薪にして火をつけて、お肉を焼く。
「キューキューキュー!」
「どうした?お前もお腹空いたのか?ほら焼けたぞー」
ガブガブガブガブ、ゴックン!
「キューキューキュー!」
「よしよしどんどんお食べ」
「キューーー!」
次から次にお肉を焼いていくが、赤ちゃんドラゴンはすごい食べっぷり!
気がつけば最初に会った猪の肉が半分なくなった。
めちゃくちゃ食うな!この体のどこに入るんだろう?
赤ちゃんドラゴンはお腹がいっぱいになったのか寝てしまった。
お腹パンパンだなー。そういえばメスなのかオスなのか、どっちだろう?【鑑定解説】で調べよう!
《ステータス》
名前:なし
性別:男
歳:0
種族:半神竜族
スキル:【全攻撃耐性】
【痛覚軽減】
【上位鑑定】
【上位隠蔽】
【自然治癒】
魔法:風魔法
加護:創造神の加護・風神の加護
ドラゴンじゃない?半神?竜族?ドラゴンと何が違うんだろう?分からないから次!
名前がない、オスで竜だから・・・そうだな・・・弟の名前を一文字取って・・。
「よし、お前の名前は龍太だ!」
こうしてぼくはリュウタの母親になった。
そしてドラゴンと竜の違いを後で知る。
ありがとうございました(о´∀`о)ノ




