確認
チュンチュン
「蓮!夏休みだろう!いつまでも寝てるんだ!」
いつものおじいちゃんの声が聞こえた。
「んー。もう少し寝たい・・・」
「それじゃあ、眠気覚ましにじいちゃんの人生論を話してやろう。
それとも酒の話をしてやろうか・・・まず、ワインは・・・」
* * *
「わかった!起きるよ!人生論もお酒の話も何回も聞いて・・・あれ?」
あ、そうだここ異世界だった。
やばい、ホームシックだ。
おじいちゃんの人生論やお酒の話を聞かなくてよくなったけど・・・おじいちゃん元気かな。ご飯ちゃんと作ってるかなー。
キュルルーール
お腹すいたー。昨日の猪肉を食べる、うまい!
さて、今日はスキルを調べよう!
ヤオさんから分からない事があったら【鑑定解説】スキルで調べなさい、と言っていた。
「スキル全て【鑑定解説】!」
【鑑定解説】あらゆる生き物や物を鑑定して簡単に教えてくれるスキル
【全攻撃無効】痛覚、物理、精神、病気、状態異常、自然災害、魔法の攻撃を無効にするスキル
【完全完治】すべての怪我が治るスキル
【言語翻訳】あらゆる言葉や文字がわかるスキル
【殺菌消毒】どんな汚れやバイ菌をもキレイにするスキル
【解体整理】どんな物を解体して必要に応じて整理してくれるスキル
【幸運】運がいいスキル
【アイテムボックス】時間停止機能付き、無限に収納するスキル※ただし生き物を入れる事ができない
んー、なんとなく分かったけど・・・
左目の違和感はスキルのせいかな?
いつでもスキルを使えるように練習しよう。
次!
まず、町に行こう!
純ちゃんが生まれ育った異世界の事を色々勉強しないと!
出発だー!
* * *
あれから7日たった・・・
森から出られない!真っ直ぐ進んでるのに!
途中で美味しそうな果物の【アイテムボックス】に入れたり、何回も襲って来る動物を倒したりしてるけど・・・一人・・・孤独・・・寂しい。
そしてようやく・・・
「道に出たーーー!」
やっと見つけた!長かった!
お!道に馬車のあとがある!
もしかしたら馬車に乗せてくれるかもしれない!よし、追いかけよう!
* * *
馬車と3人の男が道の真ん中で立ち往生している。
「た、助けてくれー!」
「まさかシルバーウルフの群れに出会うとは!」
「あ、足が!」
ヒヒィーーン!バキッ!バッターン!
「馬と車輪がやられた!」
「に、逃げるぞ!」
「おい!例の荷物はどうすんだ!」
「すぐに戻ればいい!まず自分自身の命が優先だ!」
すると遠くの方から声が聞こえた。
「すみませんー!ぼくも乗せて下さいー!」
なんでこんな所にガキ?がいるんだ!
シルバーウルフ達がガキに意識している、今しかない!
「おい!ガキを囮にして移動魔法陣で逃げるぞ!」
「ま、待ってくれ!兄貴!」
「待ってくれ!」
ガキがやって来た。
「うわぁ!なんだこれ!狼?!」
「よく来たなガキ!俺達の為に囮になって貰おう!」
大人3人がギリギリ乗るくらいの紙の上に乗り呪文を唱えて消えてしまった。
* * *
「え?・・・何?囮?・・・えーーーー!」
ただ馬車に乗せて貰おうと思ったのに・・・
とにかくこの狼達はどうするんだ!
【アイテムボックス】ナイフ!」
仕方なくナイフを出すと狼達が一斉に動き出した。周りを囲いこみ、ぼくを逃がさないようにしている。
ぼくは目を閉じて左目に意識を集中する。何回も動物に襲われ、感覚が分かってきた。目を開けて狼達の弱点を探す。ナイフを次々に斬っていく。
さすが狼すばしっこい、猪と違って連係がとれている。少ししか当たらない。
すると狼達が口を開けて氷柱を出してきた!
危ない!
避けた氷柱が反対側の狼に当たった。
ぎゃー!刺さってる!
四方八方から氷柱の攻撃、避けるのにも限界・・
氷柱が当たった!やられたー・・・あれ?痛くない?平気だ?
あ、【全攻撃無効】あるの忘れてた。
狼達が攻撃が通じなくて困惑してる!チャンス!一気に狼達を倒していく。
ズバズバ! キュン! ズブ! ワフン!
勝ったー!
狼が1・2・3・・・ 12匹!
まず【解体整理】、お肉と毛皮と青い石以外を捨てる。そして【殺菌消毒】、寄生虫などの汚れをキレイにする。最後は【アイテムボックス】に入れる。
次は馬の死体と車輪が半分取れた馬車がある。馬は解体して【アイテムボックス】に入れる。馬車を持ち上げて少し進んだ所にちょうどよい広場と切り株があったので馬車を置く。
・・・なんかおかしい!
小型トラックくらいある馬車をなんで持ち上げられるんだろうか!?普通、無理なはずだ!
そういえば異世界に来てから足がチータ並みに速くなったり、軽くジャンプしただけで3メートルくらい跳んだり、体力なんてあり得ないくらいバカ力になった。
・・・おかしい!ぼく人間か?!
今は分からないので・・・・次!
そういえば馬車の中に何が入ってるんだろう?
ありがとうございました(о´∀`о)ノ




