買い物
遅くなりました。ごめんなさい・・・(;´Д`)
ご飯を食べ終わったので、空になったお皿を台所に持って行く。
「ガットさんお話終わりましたか?」
「おお、終わったぞ。いや~、やっぱりレンの料理は美味いな!美味すぎて全部食べちまった!ガハハハ!」
「全部食べたんですか?!」
あんなに大量に作ったのに鍋の中が空っぽ。
どんだけ食べるんだ!
「晩飯も楽しみだ。ガハハハ!」
「食材がほとんどないから買いに行かないと」
「もう無いのか?レン、悪いが俺は今から出かけるんでから食材を買って来てくれないか」
「分かりました」
「金はこれで出来るだけ沢山買ってくれ。釣りは帰りに何か食ってけ。ガハハハ!」
そういいながら小袋を渡してきて、中を見ると小銀貨五枚が入っていた。
「わーい!リュウタとジックも行くか聞いてくる」
二階に上がる。
「リュウタ、ジック。今から買い物に行くんだけど一緒に行く?
「キュウー!」
【アイテムボックス】からリュックを出すとリュウタがリュックの中に入る。
「ジックは行かないの?」
「掃除で疲れた。このまま寝る。ふわぁ~」
ジックはそのままベッドで寝た。
仕方ない、リュウタと行こう。一階に降りる。
「ガットさん。ぼくとリュウタで買い物に行く。ジックは留守番するみたいだから行って来ます!」
「おお、分かった!頼んだぞ」
『アヒルの宿』を出る。
ジックの幻覚魔法でリュウタをぬいぐるみに見えるようにしてもらった。もし、リュウタが出て来ても一安心。さてと、何を買おっかなー。お肉ばっかりだったからお魚が食べたいな。売ってるのかな?サリー商会に行って聞いてみよう。ついでに地図の事も聞いてみよう。
サリー商会に向かう。
「サリーさんこんにちは!」
「あら、レン君。ちょうど貴方に会いたいと思っていた所なの。いつ会えるか聞いてなかったから良かったわ」
「どうしたんですか?」
「さっきね、私の知り合いがレン君の作ったワインを買いたいって言う人が二人が来たの。それでね、そのワインの名前が分からないくて困ってたの」
「ワインの名前?うーんそんな事考えた事もなかったなー」
名前どうしよう。リュウタのお父さんやお姉さんや皆、ぼくの作ったワインを美味しいって言ってくれるから・・・ダメだ全然思いつかない。
おじいちゃんが親しみ易い名前がいいって言っていたな。そうだ!
「『竜の虜』なんてどうかな?」
「竜族をも虜にするワイン。とてもいいと思うわ!その名前にしましょう!」
ワインの名前が決まった。
こんな名前で大丈夫かな?もっと格好いい名前の方が良かったんじゃないだろうか。あ、サリーさんに聞きたかった事があったの忘れてた。
「そういえばサリーさん、地図はありますか?」
「地図ね。あと三、四日位かかるの。最近荷物の配達が遅いのごめんなさいね」
「うんん。ありがとうサリーさん。用事があるから暇になったらまた来るよ」
「何処かお出かけ?」
「うん。買い物に行くんだ。ぼくが作った料理をガットさんが沢山食べるんで、食材が無くなったんだ」
「そういえば、二人にもレン君の料理が美味しかったって聞いたわ。私もレン君の料理を食べてみたいわ。ウフフ」
「サリーさん、色々な食材が安くて沢山売ってる所ってありませんか?出来れば魚とか売ってる所がいいんですが・・・ありますか?」
「そうねー。港の市場なら色々な物があるわ。珍しい食べ物もある筈だから、地図を書いてあげるわ」
「わーい、ありがとうサリーさん。行って来ます!」
サリー商会を出て。早速、地図を見て港の市場に行く。少し遠かったけれどダッシュで走っていった。港の市場に到着すると、大きな船が何隻もあって人が沢山いた。
うわぁー!めっちゃ人が沢山いる!屋台とかもあるし、食材も沢山ある!何が売っているのかな!
沢山の屋台に大興奮しながら巡る。
まず野菜の屋台。見たことがある野菜から、ヘンテコな野菜まであって面白かった。屋台の人にオススメの料理を教えてもらったりして、沢山買ったら少しオマケしてもらって良かった。
次にパンの屋台。いつも『アヒルの宿』で食べている固いパンの他に食パンっぽいパンやフランスパンっぽいパンもあった。いつも食べてた固いパンは一番安いパンだったので少し高い食パンを買った。サンドイッチが作れるぞ。
次はお肉の屋台。お肉の他にも牛乳やバターとかの乳製品があった。他にもお肉を串焼きにして売っていた。
うまそう。じゅるり。おっと、いけないいけない。買い物をしないと!
お肉は【アイテムボックス】に今まで狩ってきたお肉が沢山あるので、牛乳やバターやチーズを買った。
そしてなんとお魚の屋台を発見!美味しそうな魚もあれば、グロテスクな魚もあって楽しかった。野菜と同じように屋台の人にオススメの料理を教えてもらって沢山買った。
全ての食材を【アイテムボックス】に入れる。余ったお金が銅貨二枚と小銅貨五枚。
余ったお金はさっきお肉の屋台で串焼きを焼いていたのを食べよう!
お肉の屋台のおじさんに一本銅貨一枚と言われたので、リュウタの分で二本の串焼きを買った。
隅っこで食べよう。人に見えない所でリュウタを出そうとリュックを下ろすと・・・何やら視線を感じる。回りを見ると一人建物の影にいた。ぼくより年下の男の子がじっと串焼きを見ていた。
た、食べづらい!どうしよう・・・服ボロボロだし、痩せてるし。
すると男の子がぼくの目の前に来て、ヨダレを滴ながらじっとこっちを見ている。
「よ、よかったら食べる?」
「いいの?」
「うん。ぼくもう一本あるから、食べていいよ」
「ありがとう!」
男の子に串焼きを渡すとかぶりつく。男の子をよく見ると所々に傷があって痛そう。とりあえず持ってる串焼きを見つからないようにリュックの中に入れる。その間に男の子が串焼きを食べ終わっていた。
「美味しかった!」
「良かった。その傷治してあげよっか?」
すると男の子が目をキラキラさせてぼくの事を見てきた。
「お兄ちゃん魔法使えるの?!」
「使えるよ。けどぼく女の子なんだ」
「ご、ごめんなさい!」
男の子は泣きそうな顔をする。
「大丈夫だよ!よく言われるから!気にしないで!ぼくの事はレンって呼んで。じゃあ傷を治すよ」
回復魔法を男の子にかけると傷ご消えていきキレイになった。男の子は自分の傷を一通り見ると、とても嬉しそうに抱き付いてきた。
「レンありがとう!全然痛くない!スゲー!スゲー!」
男の子はぼくから離れると、飛び回って喜ぶ。
「レン、僕の他に怪我をしている子がいるからそいつらも一緒に治して!僕頑張って恩返しするから!お願いします!」
男の子はぼくに頭を下げて必死にお願いをする。これで断ったら家族が泣く!
「いいよ。案内して」
「ありがとう!こっちだよ!」
手を繋いで男の子に案内してもらう。
「ねえ君の名前はなんて言うの?」
「ハンス」
「ハンス君その傷どうしたの?」
ぼくはつい傷の事を聞いた。
「これ悪い人に叩かれた時に怪我したんだ。けど僕達を助けてくれるお兄ちゃんがいるんだ!」
「へーいい人なんだね。所でどこに向かっているの?」
「孤児院だよ」
孤児院。もしおじいちゃんがいなかったらぼくもそこに居たかもしれない場所。日本だと違うと思うけど、こんなにもボロボロになっちゃって。可哀想!決めた!その悪い人が来たら倒す!二度と来ないようにしてやる!
するとハンス君が建物に指をさして言った。
「着いたここが僕が住んでいる孤児院だよ」
『アヒルの宿』よりボロボロで今にも倒れそうな建物があった。
「ただいま!見て見て!傷を治してくれたんだ!」
「スゴーイ!」
「良かったなハンス」
「いいなー俺も治してもらいたい!」
「連れてきたんだ!」
ハンス君は皆に自慢をしている。孤児院の中に入ると子供が何人かいた。そして目の前にいない筈の人物がいた。それは・・・
ジェイコブだった。
ありがとうございます(о´∀`о)ノ




