ガットさんと模擬戦
遅くなってスミマセン・・・(;´Д`)
朝、いつものように皆より早く起きる。
「んー!あ~。昨日は疲れた~」
昨日の晩ご飯の時、ワインをいたく気に入ったガットさんが沢山飲んで酔っ払った。いつの間にかジェイコブ達三人もワインを飲んで酔っ払って、ガットさんと一緒に宴会みたいになった。ガットさんが歌いながら腹踊りをしたり、ジェイコブ達はケンカをするしで、止めるのに大変だった。大暴れした後、酔いつぶれてお店はグッチャグチャになった。ぼくとグリズベアルさんとベイさんで酔っぱらい達の後始末と汚れたお店の掃除をする羽目になった。
話が逸れた、それより朝ご飯を作ろう。
作る前に冷蔵庫っぽい物の中を見ると、色々な食材が入っていた。まず固いパンに野菜と肉、それと瓶の中に牛乳っぽい飲み物やチーズみたいな物が入っていた。いつのだろう?怖!
あ!卵がある!やったー目玉焼き作ろう。
よしまず始めに野菜を洗って適当な大きさに切ってサラダにする。ドレッシングが無かったのでマヨネーズを作ってみた。ちょっとシャバシャバしちゃったけど、まあいっか!
スープは昨日の肉と野菜炒めを再利用して牛乳を入れてシチューっぽくした。ちゃんと牛乳は味見して普通に美味しかったので多分大丈夫!腐ってないはず・・・。
次に固いパンをフライドポテトみたいに切って、油で揚げてラスクにした。
余った油で目玉焼きにして、最後にお皿に乗っけて朝ご飯が完成!!
「キュ~ウ」
リュウタが眠たそうにしながら二階から飛んで来て、出来たばかりのご飯を食べようとしていた。
「リュウタ食べちゃダメ!皆を起こしてくれる?それから朝ご飯にしよう」
「キュー!」
リュウタが皆を起こしに飛んで行った後、二階から悲鳴声が聞こえた。リュウタ・・・何をやっているんだ。その後ジック以外の皆が頭を擦りながら降りて来た。
「痛たたっ」
「皆・・・大丈夫?」
「あぁ、竜坊に頭を尻尾で叩き起こされた。痛たたっ」
「ごめんなさい。ぼくが朝ご飯が出来たから皆を起こして言ったせいで」
「ガハハハ!そんなに気にするな!次から気を付けるよう竜坊に言っといてくれ!それより腹が減った飯にしよう!ガハハハ!」
皆、椅子に座って朝ご飯を食べる。
「美味しいにゃ!」
「キュー!」
「あの固いパンがこんなに美味しくなるなんて驚いた!ガハハハ!スープおかわりだ!」
皆、凄い勢いで食べて、あっという間に無くなった。
「ご馳走さま~!ふー旨かった!」
「ご馳走さまにゃ!」
「キュー!」
「レンの旦那ご馳走さまです」
「ふん、まあまあだな」
皆、朝ご飯を褒めてくれたけどジェイコブのはムカつく。
「ジックはまだ寝てるの?」
「多分寝ていると思います」
昨日はあんなに酒臭くて五月蝿かったのによく寝ていたなー。いつもならご飯やお酒の匂いですぐ来るのに・・・後で様子を見に行こう。
「そうだレンの旦那、今から俺とベイは冒険者ギルドにいって依頼をして来るので帰りが遅くなります」
「分かった。気を付けてねグリズベアルさん、ベイさん」
「行って来ますにゃ!」
グリズベアルさんとベイさんが出ていった。
「ジェイコブ達は今日は何処に行くの?」
「別に何処に行こうが此処に居ようが俺達の勝手だろうが」
「要するに暇って事だよね。何処にも行かないんだったらゴミ出ししたり皿洗いを手伝っ・・・」
「用事を思い出した。おい、お前ら行くぞ」
「「おう!」」
逃げるように出ていった。
「逃げられた・・・卑怯者!ジェイコブ覚えてろよー!」
「ガハハハ!一緒に片付けようレン。終わったら冒険者の教育をするからな!」
「は、はい!」
「キュー!」
ガットさんと片付けをする。
「あっ!ガットさん!ちょっとジックの様子見に行っていいですか!」
「ん?おぉ、いいぞ。終わったら一番奥の扉が裏庭になってるから来いよ」
「はい!行こうリュウタ!」
「キュー!」
リュウタと一緒にジックの朝ご飯を持って行く。
「ジック入るよ」
扉を開けるとジックが寝ていた。朝ご飯をテーブルに置く。
大丈夫かな?顔色が悪い。真っ青だ。一応、回復魔法をかけよう。
「キュ~ワァ~!」
リュウタが大きな欠伸をした。
「眠いリュウタ?」
「キュ~」
「リュウタは此処で寝よっか。もしジックが起きたら教えてね」
「キュ~」
リュウタはジックと一緒にベッドで寝た。そして裏庭に向かう。一階に降りて一番奥の扉を開くとガットさんが裏庭の中央に立っていた。背中には大きな剣を背負っていた。
「来たなレン!では冒険者教育をするぞ!準備はいいか!」
「はい!」
「どんな手を使ってもいいから俺に一撃を入れてみろ!」
「・・・はい?!」
えっ?!いきなり戦うの!なんか最初は冒険者の生き方とかなんとかそういうのはないの?どど、ど、どうしよう・・・人間相手にナイフで戦った事がない。魔物やお姉さん(竜)とならあるけど・・・。
ガットさんに怪我をさせないように手加減しないと!
「やぁー」
何も考えずにガットさんにナイフを向けて走る。するとガットさんは真っ赤な大剣を抜いてぼくのナイフを簡単に受け止めて、ぼくのお腹を蹴り飛ばす。
「わぁ!!」
ザザザザァー!!!
「どうしたレン!俺はどんな手を使ってもいいと言った筈だ!魔法だろうが、小細工だろうが全力で来い!」
「け、けど、もしガットさんに怪我をさせたら・・・・」
「俺の怪我の事なんか考えるな!まず自分の事を考えろ!そんなんじゃ直ぐに死ぬぞ!俺の事は魔物だと思え!お前は冒険者になりたくないのか!」
ガットさんを魔物だと思って?うーん?ガットさんを魔物に例えると、そうだな最初に会った魔物に似てる。ガットさんは猪だと思って。ガットさんは猪、ガットさんは猪、猪、猪を・・・狩る!
地面を思いっきり蹴って、一瞬でガットさんの懐に入ってナイフを首に狙って刺す!
「っ!」
ガットさんがギリギリで避けて、殴られて吹き飛んだ。
ぼくは一回転して着地して魔法を放つ。
「"ファイヤーボール"!」
前に森を燃やした時と同じ位のファイヤーボールをガットさんに向けて打ち放つ。
するとガットさんの大剣がファイヤーボールを吸収して無くなった。
「え?!嘘!なんで!」
ぼくが驚いていると、ガットさんが嬉しそうな顔をしていた。
「ガハハハ!ご馳走さま!次は俺達の番だ!喰らえ"ファイヤー・ボム"!」
ボッカアーン!!
すると火の玉が現れて、ぼくに向かって魔法を放つ。ナイフで火の玉を切ろうとした瞬間に爆発した!危な!逃げろ!
「ギャー!!」
後ろを振り向くと火の玉が追いかけてくる?!必死で逃げる!次から次えと追いかけて来て反撃が出来ない!
「ギャー!!!」
「ガハハハ!どうしたレン!逃げてばっかりじゃつまらないぞ!」
ぼくは必死に逃げた。色々な火の玉の攻撃をフェイントをかけたり、壁を使って避けたりして逃げて逃げて逃げまくった。逃げ続けてるいると何だか楽しくてなってきて。ドッチボールでずっとあの当たるか当たらないかのギリギリ感が楽しくて、逃げ続けた時の楽しさが蘇ってきて感じがした。
「ワハハハ!ガットさん全然当たらないよ!ワハハハ!」
「ガハハハ!よしこれならどうだ!」
沢山の火の玉が一斉に降ってきた。避ける!
壁を走って屋根まで登って、ガットさんの真上まで飛ぶ!しかしガットさんの魔法が放たれる。
「空中じゃ逃げられないぞ!喰らえ"ファイヤー・ボム"!!」
ブッカ!ボッカアーン!ドッカーン!
「しまった!つい熱くてなっちまった!またギルドに怒られちまうな~」
爆発の煙で何も見えなくなる。すると煙の中から水の玉が飛んで来た。
「おお?!」
煙が晴れると、空中に浮いたまま水の中に入ったレンがいた。
「"んうんんーうおーん〈ウォーターボール〉"!」
ワハハハ!見たか!ガットさんの攻撃が当たる前にお姉さんを閉じ込めたウォーターボール特大版を自分自身で閉じ込めて盾にしたのだ!これならガットさんの攻撃は当たらないぞ!ワハハハ!問題は息が出来ない事。あ、ヤバイ息が持たない!今のうちに反撃だー!
「んうぉー!!」
そのままの状態で突っ込む!
ガットさんの大剣が炎となり、ウォーターボール特大版に斬りかかる。ウォーターボールが蒸発していくにつれて、大剣とナイフが交わり剣戟が速くなり、一旦離れる。
「凄いぞレン!まさか俺と互角に戦えるなんて思いもしなかったぞ!ガハハハ!」
「そう言ってくれて嬉しいですガットさん!」
「ガハハハ!特別に俺達の技を見せてやる!これに耐えたらレンの勝ちだ!ウオー!!!行くぞ!!!」
ガットさんの大剣がさっきと比べ物にならない位の熱量が上がっていく。
「来い!!!」
ぼくは凄く楽しんでいる。ずーと死にたくない一心でガムシャラになって、自分自身の能力があまりよく分からなかった。人間じゃない人や魔物と戦ってきたせいで人間の強さの基準が分からなかったが、強い人間と戦って自分の強さを知りたくなった。お姉さんに教えてもらった技を使う!本来は竜化で使うんだけど、そのままでもなんか出来そうな感じがするのでやってみよう!ナイフに魔力を込める!
「喰らえ!フレイム・ボム・スラッシュ!!!」
「竜爪斬!!!」
ドッカーン!!!!
爆発と砂煙で見えない。視界が晴れていくと目の前に人影がいたが、それがガットさんではなかった。ぼくとガットさんの間に透明な盾が出来ていて、そして・・・
「お前ら何やってるんだボケー!!!」
ジックに怒られた。
ありがとうございます(о´∀`о)ノ




