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気絶

毒さんから感想いただきました!ありがとうございます(о´∀`о)ノ


二階の部屋から一階の食堂まで散らかった物を片付けている間にガットさんは晩ご飯の用意をしていた。

そういえば、異世界で初めて他の人が作った料理を食べる。何を作ってるんだろう?少し気になるけど、食べるの楽しみだな。

片付けが終わる頃には日が落ち始める時間になっていた。


「ヤバイ!待ち合わせ場所に行かないと!ガットさんご飯八人分お願いします!」


「おお、任せときな!旨い飯にするからな。ガハハハ!」


外に出ようとするとリュウタが飛んできたて、ぼくの顔を舐めてくる。


「キュー!」


「ハハハァ!リュウタくすぐったい!よしよし一緒に行こうね。ジックも一緒に行く?」


「片付けで疲れたからここに残る」


「分かった。じゃあ行ってくる。リュウタほら入って。いいリュウタ絶対にリュックから外に出ちゃいけないからね」


「キュー!」


リュウタをリュックサックに入れて『アヒルの宿』を出て、待ち合わせ場所の銅像の前に向かう。走って待ち合わせ場所に行くと、銅像の前にはグリズベアルさんやベイさん、ジェイコブ達が先に待っていた。


「皆!」


「遅いぞガキ。いつまで待ったと思ってるんだ。アァ~、寝みー」


「レン様お腹空いたにゃ!」


「ごめんごめん。『アヒルの宿』って言う宿と食堂が一緒になっているから、そこで食べよう。泊まる所も同じだから一石二鳥だよ。」


皆を『アヒルの宿』に案内をしながら話をする。

グリズベアルさん達の今日の成果は薬草の採取とゴブリンやホーンラビットの討伐。

ベイさんが言うにはグリズベアルさんは直ぐにC級冒険者になれる実力を持っていると冒険者ギルドからの期待の新人として注目されているみたいだ。


「流石グリズベアルさん!元冒険者だもんね」


「そんな俺なんてレンの旦那の足下にも及ばないですよ」


「やっぱりいいなー。楽しそう。ぼくも冒険者になりたかったなー」


二年経てばぼくも冒険者になれるから、それまで我慢我慢。


「所でジェイコブ達は何してたの?」


「別に俺達の事はどうでもいいだろ。もう寝てーんだまだ着かないのかよ」


ジェイコブ達は何してるんだろう?話したくないみたいだし。まあ、いっか。

目の前に『アヒルの宿』が見えてきた。


「着いたよ。ここが今日から泊まる宿でぼくの依頼場所」


『アヒルの宿』の扉を開けると目の前のテーブルでジックが寝ている。


「ガットさんただいまー!ジックはどうしたの?」


「レン!ジックに晩飯の味見してもらったら腹一杯になって寝ちまったみたいだ。それより丁度晩飯が出来たところだ!ガハハハ!」


リュウタもリュックサックから出てきた。


「キュー!」


グリズベアルさんがリュウタを隠す。


「グリズベアルさん何やってるんですか?」


「レンの旦那、リュウタ殿を出しても大丈夫ですか?!」


「大丈夫、大丈夫。ぼく達以外お客さんいないし、ガットさんリュウタやジックの事、受け入れてくれたから」


「そうですか。レンの旦那が言ったんなら信用しますが・・・」


グリズベアルさんはガットさんの事を警戒している。

ガットさんいい人そうだしそんなに警戒しなくても大丈夫だと思うんだけどな。

そういえば何か変な匂いがする?なんの匂いだ?すると。


「キュ!!!キュ~~!!!」


「ちょっとリュウタ!どこ行くの!」


リュウタは何か恐ろしい物から逃げるように二階に飛んで行った。リュウタご飯要らないのかな?あとでご飯を持って行こう。

すると丁度ガットさんが料理を運んできた。


「待たせたな!今日の晩飯はオーク肉入りスープに野菜炒めに黒パンだ!」


なんか見た目はべちゃっとしていて、皆食べる事を躊躇しているけど、美味しければ問題ない!よし最初にパンを食べよう!


「いただきまーす!」


ガッチーン!!!


パンを咥えたまま固まる。


「・・・へァ?」


何このパン、めっちゃ固い!馬車の中で食べたパンもどきと同じくらい固い。いや、もしかするとこの世界(異世界)だとこれが普通のパンなのかもしれない。

一旦パンをお皿に置いて、次にスプーンをすくってスープを飲む。


「ウグゥ!!!」


なんだこのスープは!!!めちゃくちゃ不味い!!!脂ギトギト!お肉生焼け!獣臭がする!

お肉を噛まずに飲み込む。今まで食べた料理の中で二番目にヤバイ!

最後に野菜炒めを恐る恐る食べる・・・味がしない。少し安心したけど・・・食べきれる気がしない。残すのは作ってくれた人に悪いので無理矢理全部食べた。


「ご、ごじぞう・・ざまでした・・・うっ!」


「レ、レンの旦那。大丈夫ですか?」


「レン様お水だにゃ」


グリズベアルさん達が心配をしてくれているとガットさんが来て。


「どうだ!美味いだろ!」


「は、は・・」


「沢山あるからおかわりし放題だぞ!ガハハハ!」


ガットさんがぼくのお皿に新しいスープやパンを追加してきた。


「レンの旦那、無理はして食べなくてもいいんですよ」


「レン様、顔色が悪いにゃ」


グリズベアルさん達が止めてくれた。


「で、でもせっかく作ってもらったんだから」


スープを一口飲むとぼくの味覚が限界を迎えて、頭からスープの皿に突っ込んで気絶した。


ありがとうございます(о´∀`о)ノ

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