誰かの声が聞こえる
ジックに逃げられた!絶対に捕まえて何をしてるか吐かせてやる!
まあ、今はジックの事は置いといて、奴隷魔法を解く事に成功した!やったー!
「グリズベアルさん!成功した!これで家に帰れ・・・えー!」
奴隷さん達を見てみると、泣いてるー!また!ど、どうしよう!
ぼくがあたふたしていると。
「ごめんなさい。嬉しくって、つい泣いちゃった。もう二度と家に帰れないと思っていたから。本当にありがとうございます!」
兎の獣人のネザーさんが嬉しそうに話をしてくれたけど、涙が止まらない。
「とりあえず、涙を拭いて」
ハンカチがなかったので、ネザーさんの顔に手を当てて涙を拭った。
「もう大丈夫、ぼくが皆を家に帰れるように頑張るから泣かないで。ほら、笑って!」ニコ
「ッ!」ボッ!!
ネザーさんの顔が赤くなったけど、どうしたんだろう?けど涙が止まったから、よし!
他の皆も慰めた。
「所で皆は何処から来たんですか?」
「俺は獣人の国の《ジャグピア》出身だ。他に兎娘と猫娘も同じ国の出身だ」
「オイラは魔人国の《ベルクヴェルク》っす!」
「わ、私は・・・わからない」
耳の長いエルフ族のルクリルルさん以外、皆は自分の国が分かるみたいだ。けれど問題が2つある。
まず1、この世界の地形を知らない。この世界が地球みたいに真ん丸なのか、違うのか、海が有るのか無いのか、それさえもわからない。
2、森から出たことがない。創造神様もとい純ちゃんのお父さんが壮大なくしゃみをしたせいで、行く予定だった場所から、知らない森に落ちた。
途中、旅に出ようとしたけど、リュウタに旅を妨害されて結局行けずじまい。
どうしよう、何処にどの国が有るのか全然知らない。はっ!そうだ皆この世界の人だから聞けばいいんだ!
「グリズベアルさんここがどこだか分かりますか?」
「すまない、ここに来るまでずっと窮屈な馬車の中にいて外が見えなかったからわからん!」ドヤ
え・・・。まあ仕方ないか。何処に売られるかわからないのに、聞いたぼくが悪い。
だけどリュウタのお父さんなら知ってるだろう。だって1000才以上生きてるんだから!
「リュウタのお父さん、《ジャグピア》と《ベルクヴェルク》っていう国はわかる?」
「我ハコノ洞窟ヲ余リ出ナイ。ダカラ何処ニ国ガ有ルカ知ラナイ」
えー、リュウタのお父さんもわからない?!ずっと洞窟にいるの!はっ!もしかして!
「お姉さんも?」
「ごめんね。私もあんまり国に行かないの。たまになら行くけど。竜が突然現れたら、皆びっくりして攻撃してくるし、なるべく戦わないように、国がある場所は避けてるから。だから特定の国の名前はわからないの」
どうしよう、困った。グリズベアルさん達はこの森がわからない、リュウタのお父さんはこの森から出たことがない、お姉さんは国の場所がわかってるけど名前がわからない、そしてぼくはこの世界を知らない。・・・どうやって皆を家に帰すんだ。皆に約束しちゃった、うーん。
すると・・・
「なんだこれは!どうなってんだ!おい、誰か降ろせ!」
誰かの声が聞こた。
ありがとうございます(о´∀`о)ノ




