二人の神様
少し短めです((゜゜;)
目が覚めて、真っ白な空間で今までの事を振り返った。
あぁ、そうだったぼくは死んじゃったんだ・・・
まさか、またトラックにひかれるなんて・・・
じいちゃん先に死んでしまいごめんなさい。
ぼくは親不孝者です。
けれど純ちゃんを助ける事が出来たから、地獄とか落とされないよね?
天国とかあるのかな?
そんな事を考えていると目の前に二つ光が現れ
目を開けると、一人は60歳くらいの立派なひげを生やした和服の老人と、30歳くらいのスーツを着た二人の男性が立っていた。
「誰?」
「ワシは神じゃ」
「神様じゃなくて、地獄の閻魔様じゃないですか?」
多分ぼくはものすごく失礼なこと言っていると思う。
「ハァハハハハ!」
「コラ!お主、笑うでない!」
「これは、失礼。しかし蓮さんは今混乱しているのでしょう。彼女にかわって、謝ります。」
スーツの男はそう言いながら、ぼくに話しかけてきた。
「ありがとう、蓮さんのおかげでこの方の娘様が死なずに済んだよ。自己紹介が遅れたね、私の名前はヤオヨロズ、地球の神様です。
こちらにいるお方は、蓮さんの友達である純様のお父様です。」
「え!?純ちゃんのお父さん!」
「そう、ワシが純の父であり異世界の創造神である、オーディンじゃ。我が娘を助けた事を感謝する。」
「いえいえ、ぼくも純ちゃんが無事で良かったです。えーと・・・・・、えーーーーー!純ちゃんのお父さんは神様なのーーーー!じゃあ純ちゃんは神様なの?」
「ホホホォ、確かに地球に来る前は神をしていたが、まだ子供、力の使い方が不安定でのう。ある時事件が起こってしまったのじゃ。
それ以来、誰も娘を相手にしなくなり娘もまた、誰も信用しなくなってしまったのじゃ。
ワシは最高神として仕事で忙しく、娘をかまってやる事が出来なかった。長い間使用人に任せていたが、愛しい娘をずっと独りぼっちにするのはダメだと思い、そこでヤオヨロズ君に力を貸してもらって、地球では神としてではなく一人の人間として暮らすことになったのじゃ。
しかしある欠点があってのう、異世界から地球に来るためには神としての力が失われ、地球の人間と同じになってしまうのじゃ。
もし、死んでしまってもワシが生き返させる予定じゃったのだが・・・そなたが死んでしまったのじゃ。そこで、ヤオヨロズ君に頼んでそなたを生き返らせて貰えないか、頼んだのじゃが・・・」
「ヤオヨロズさ・・様、ぼくは生き返れますか!?」
「そんなに畏まらなくていいですよ、私の事は気軽に呼んで下さい。あと残念ながら地球での貴女を生き返らせる事が出来ません。私にはその様な力がないからです。」
「ごめんなさい。」
「蓮さんが謝る必要はありません!これは私達のミスなのですから。」
「そうじゃ、娘の心と命を救った恩人に謝るのはワシのほうじゃ。それに娘から色々言われてな、泣きながら自分の命と引き換えに蓮を生き返てほしいと頼んできてな。
流石のワシでも、地球では生き返らせる事は出来ん。ただし、異世界ならできる!」
「はい、蓮さん死んでしまった体を異世界で新たに構築する事が出来ます。純様が異世界から地球に来た時のように、その逆も出来るという事です。
しかし私達は蓮さんの意見を尊重したいのです。
蓮さん、率直にいいます。
異世界転生しませんか?」
ありがとうございます!(о´∀`о)ノ