血分け2
こうして血分けをする事になった
「ウィルド、始めるよ!」
お姉さんが親指を爪で切った、血が出てきた!痛そう!
「はい、レンちゃんどうぞ!」
・・・え?えーと、どうすればいいんだ?笑顔で血を差し出されても・・・
どうすればいいのか分からない、リュウタのお父さんに顔を向けて助けを求める。
「・・・姉サン、チャント説明シナイト、レンガ困ッテイルゾ」
「ごめん、ごめん、レンちゃん!"血分け"は、竜族が直接、血を与える事で成立するの。だからこうして舐め易いようにしているのよ!」
理由は分かったけど・・・なんだろうお姉さんの笑顔が、獲物を見つけた猛獣のように絶対に逃がさないという感じで・・・怖い!
ええい!もうどうにでもなれ!
覚悟を決めてお姉さんの血を舐める・・・普通に鉄みたいな味がする。
「デハ、次ハ我ダ」
リュウタのお父さんもお姉さんと同じように血を出して、大きな手を出してきた。ぼくは同じように血を舐めた。
うん、普通だ。リュウタのお父さんはお姉さんと違って暖かい感じで。ホッとする。
それにしても、何か儀式みたいな事や呪文も何もないけど、こんなんで本当に竜の力を得られるのか?
「わぁーい!"血分け"成立!さて、レンちゃんこれで新しいスキル【竜化】が出来るよ!竜になってみて!」
「えぇーー、そんな事いきなり言われてても無理!出来ない!」
「大丈夫、大丈夫、簡単だから。イメージするの!ほら、やってみて!」
「イメージ?・・イメージ・・・」
目を閉じてリュウタのお父さんやお姉さんの竜のイメージをすると、体に鱗のような物が出てきて、色が緑色や赤色が交ざってカラフルになり。頭に角と背中から翼と尻尾が生えて、爪も鋭く伸びてきた。
ぼくの人間の体のままで、竜の特徴的な体が現れた。
「うわぁ!凄い!おぉーー!竜だ!」
「さすがレンちゃん私の妹!かわいい~~!」
「キュー!」
お姉さんが抱きついてきた!つられてリュウタも抱きついてきた!
勢いで、倒れながら二人の竜を受け止める。
何か家族みたいで嬉しいな。力が抜ける。
キルルルルーーー!
ぼくは壮大にお腹を鳴らした。朝から運動したから余計に大きい音が鳴った。恥ずかしい!
「ハハハ、ソウイエバ朝ゴヲ食べテナカッタナ。リュウタ、帰ロウ。」
「ウィルド!私も食べたい!一緒に行ってもいい、レンちゃん!」
「じゃあ家族皆で食べよう!」
「キューーーウ!」
こうして朝の散歩が終わり、新しい家族と家に帰る。
ありがとうございます(о´∀`о)ノ




