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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

学園ラブコメ?はい、多分そうです(続くそうですよ?

作者: 神海 芽衣

ーーー走って階段を駆け上がる。

その時、俺の胸を占めていた思いはさっき告白した女性の事でいっぱいだった。

ずっと好きでやっと思いを伝えられたと思ったら、『ごめんなさい、貴方の事は良い人だって思ってるけど恋愛感情は持てないの』と言われて、何処と無く言い知れぬ感情が体の内を駆け巡る。

そして現在、屋上に向かって居る。

屋上に出るドアを開けて屋上にある低めの柵に足をかける。

そんな時だった。

「先輩!!」

俺の幼馴染で一つ下の女の子が若干息を切らしてやって来た。

「先輩、飛び降り自殺なんて考え直してください!!」

勿論、俺はそんな事をしようとしていない。

唯、何処かの青春ドラマぽく『青春の馬鹿野郎ーー!!』って屋上から叫びたくなっただけである。

そんな事はつゆ知らず、幼馴染の少女は俺に近づき引っ張ってくる。

しかし、俺は若干柵を超えるような体制を取っていたため、後ろに倒れまいとした結果、柵を越えて真っ逆さまに落ちて行った。

「先輩ーーーーー!!!」

幼馴染の声を聞きながら、俺はゆっくりと意識を失った....。

ーーーーー

パソコンに向かう一人の高校生位の男性がパソコンに向かっていた。

その高校生は目は何故か虚ろに成っていた。

そしてその高校生が向かうパソコンには赤いBAD ENDの文字が書かれていた。

それを見て、高校生は思わず叫んでしまった。

「何で何回もこう言う展開になるんだよ!!!」

そして、高校生は糸の切れた人形のように体を座っていた椅子にガクッともたれ掛かった。

その後、高校生は静かな寝息を立てていた。

ーーーーー

高校生が目を覚ましたのは、五月蝿い音を出している時計のアラームだった。

鳴っている時計を止める為に、立ち上がる。

時計の音を止めた後に、パソコンに目を向けた。

そこに書かれたBAD ENDの文字を見てうんざりした顔を浮かべる。

そんな時に、携帯から着信音が鳴る。

発信者は者は羽田 祐也(はねだ ゆうや)の文字。

高校生は、電話に出た。


「もしもし」

「おはよう!!あのゲームクリア出来たか?とっても面白いだろ?」


羽田が言っているゲームは高校生がパソコンでやっていたゲームである。

高校生は鬱陶しそうに返した。


「面白い、うん面白いよ。でもね....アレ何?」

「うん?ゲームの事を言ってるんだったら、『ドキドキ 夢ラブ』だが....ついに頭がぶっ壊れたか?祐樹」


高校生の名前は、牧田 祐樹(みきた ゆうき)唯のゲーム好きである。


「いや、タイトルじゃなくてストーリー性だよ」

「あ?何だよ、とってもいい話だろ。何が不満なんだよ」

「何もかもがだよ。何で主人公が毎回死ぬEND何だよ。何でこんなにBAD ENDが多いの?何でBAD ENDを五種類あるの?」

「おお、もう五種類見たのか、頑張ったな」

「流石にもうBAD ENDは無いよね?」

「安心しろ」

「あ、無いんだ良かった」

「全部で16個のBAD ENDがあるぜ」

「.....もう、諦めるしか無いじゃん」

「ん?何をだ?言ってみろ何をだ?」

「朝ご飯作るからまた学校で」

「おう」


祐樹は電話を切った後に、ベッドに突っ伏した。

数分経つまで何もせずに突っ伏したままだったが、急に飛び上がった。


「あ、やべ。姉ちゃんに殺される!!」


祐樹の姉、牧田 華憐(みきた かれん)は世間一般で言う天才である。

しかし、祐樹にとってはぐうたらしている姉にしか思えない。

だが、祐樹にとって恐ろしいと考えているのはご飯を作るのが遅れた事である。

木乃伊は別に高校に通うまでもなく、飽きる程のお金を稼いでいるが、身分的には学生をやらなければならない年齢。

夜遅くまで、パソコンに向かってプログラミングをしている所も見た事がある。

だが、朝になると別である。

朝になると物凄く不機嫌さが滲み出ており、一回ご飯が遅れた時は暴れた程である。

祐樹は急いでキッチンに向かった。


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