ヤンデレ彼女が何か企んでるようです。9
…数十メートル先の電柱から愛華がこっちを見てる。
「…愛華?」
近づいてぼくが声をかけると、愛華はだんだん表情を暗くして。
「…まだなの?」
「え?」
「…まだ、来ないの?」
「…なにが?」
「なんで…なんでなんで」
「なんでなんでなんでなんでなんで」
「なんでよっ!」
愛華が叫ぶ。珍しいその光景に僕は驚きと恐怖を覚えた。
「お前…今日どうしたんだよ。」
「どうしたって…」
「お前今日ちょっと変だぞ?」
その言葉を口にした直後に「しまった」と思った。
「…変?」
「…変なのは修二くんの方だよっ!」
「冷たくすれば修二くんは私がいない寂しさを覚えると思って、今日一日我慢したのにっ!」
「お前…」
「なのに私が声かけなくなったら修二くんもなにもしないし…」
「挙げ句の果てには一人で帰っちゃうし…」
「修二くんにとって私は何なの…?」
「それはもちろん彼女…」
「だったらっ!」
「だったら…もっと私に構ってよ、もっと私を支配してよ…」
「もっと私を束縛してよ、もっと私を求めてよ…」
愛華の目に涙が浮かぶ。
「…もっと…うぁ…もっとわたしを…ひぐっ…愛し…てよぉ…」
「…」
この瞬間、僕は自分がとても憎くなった。
こんなにも可愛い幼馴染に寂しい思いをさせて、泣かせてしまうなんて。
「その…愛華。」
「寂しい思いをさせて、悪かった。」
「…うっ…ぅぐっ…」
「今思えば、最近お前にあまり構ってやれてなかった。」
「なんて言っても、言い訳にしか聞こえないけど。」
「もっと彼氏らしく接するべきだった。反省してる。」
「ひぐっ…うぅっ…」
「…でも、これだけは知っていてくれ。」
「ぅ…ぐっ…」
「昔も、今も、そしてこれからも。」
「ひぐっ…ううっ…うぁ」
「僕は、」
「愛華の事を、愛しているぞ。」
「うぅ…うれしい」
「…」
「でもね…」
「でも、足りないよ。修二くん。」
「…っ」
「口だけなら何でも言える。」
「修二くんにどれだけの覚悟があるか、確かめさ「じゃあ、これでどうだ。」
愛華の言葉を遮り、僕は愛華の肩を掴んで引き寄せる。
「えっ…ちょっと待って…さすがに急には」
愛華は顔を真っ赤にして、突然の僕の行動に焦っている。
「心の準備が…ふぁ…修二くん」
僕は愛華を離さないようにして、ゆっくりと顔を近づけて。
ーー彼女の唇を奪った。
「っぷぁ…これでもまだ足りないか?」
「いっ今…キス、修二くんとっ…ふぁぁ」
「あぁ、ファーストキスってやつだ。」
「ふぁっ、すときっす…ひゃぁ」
愛華は目を丸くしながら可愛い声を漏らして狼狽えている。
「改めて、あんな思いをさせてごめんな。」
「ふぁ…うっ…うぁぁ」
「もう、あんな思いさせないから。」
「ぅぁ…ぁあ…うっ」
「愛してるぞ、愛華。」
「うわあああああああっ!修二ぐうううううんっ!」
「よしよし。」
こうして、計画は当初の予定を大幅にずれたが、愛華は目的を達成した。
次話はひたすらいちゃいちゃさせます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
是非、ブクマ感想、お願いします。
良ければTwitterもフォローよろしくです。
読んで頂き、ありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。




