第2章 -普通の16歳-
焔とて、全く学校に通っていなかったわけではない。馴染めこそしなかったが中学3年の頃までは登校していた。潜入の経験も初めてではない。しかし、
「なんか、妙な緊張感があるな」
思わず口に出してしまうようなむず痒さがあった。
教室の中からは興奮した生徒たちの声が廊下まで聞こえてくる。
どうやら、近衛教諭が担任を受け持つということで盛り上がっているらしい。そして近衛教諭は騒ぎが大きくなると怒号を飛ばしている。
(おびただしい量の魔力だ。こっちの校舎にいる全員が魔法使いなわけだから、当然か…)
こうも人が密集した場所では気配も魔力も探知が困難になる。
逆に言えば、そこまで突出した実力者がいないため、個人の判別が難しいのだ。
(このクラスの中でも近衛教諭はハッキリとしているな。学生騎士じゃほとんど到達できないSランクは伊達じゃないか)
そのSランク騎士のプライドを踏みにじった男は、そのまま意識を教室の中へ向ける。
(2,3人、飛び抜けたのがいるな。学生騎士の基準はよくわからないが、Aランク前後か?)
まだ顔は見えないが、案外実力者がいるのかもしれない。
もっとも、実戦の中で生きてきた焔からすれば「学生」騎士としては、という前提があっての評価ではあった。
と、ふと何かモヤモヤとした魔力を捉える。
「?」
例えるなら、透明度の高い泉の底に不釣り合いなドス黒いモノが沈んでいるようなイメージだった。
(なんだ?何かを抑え込んでいる…?)
途端に胸騒ぎがする。
魔獣の封印、呪いの魔法陣、魔法災害の危険区域、そういったよくないモノや場所を前にしたときの感覚に似ている。
(人か?物か?まさか誰も気付いていないのか?)
カチッ、とスイッチが入ったように思考が加速し、経験から考えられる可能性を思い起こす。
生徒にとっては平和な学園だが、焔は最初からアクシデントを想定しての潜入だ。
(中で発生源を…)
そう思ったところで教室のドアが開いて悠が顔を出した。
「おい、いいぞ。入ってこい」
「あ、はい」
何事もなかったかのように素の顔に戻ると、教室のドアを潜る。
先ほど感じていた緊張感は、早くも訪れたイレギュラーに飲まれて霧散していた。
「鬼城焔です。今日から復学することになりました。どうぞよろしく」
可もなく不可もなく、無難な挨拶だけして焔は教室を見渡す。
教室内の反応は様々で、女子ではなくがっかりしている男子、ひそひそと何かを言い合っている女子、値踏みするように睨んでくる不良風の男子、何故か惚けたようにボーッと顔を見つめてくる女子もいた。
「静かにしろ。さっきも説明した通り、鬼城は怪我で1年間自宅学習をしていた。学園自体は新入生も同然だ。面倒を見てやってくれ」
個人的には良く思われていないが、近衛教諭は良くも悪くも差別をしないらしい。
特に誰に頼むでもないがクラス全体に向けて焔を託すように紹介をした。
(怪我、か。その設定はちゃんと瑞乃さんから伝わってたみたいだな)
思えばここまで個人的なことは何も聞かれていなかったが、ランクのことも含めて最低限の情報は把握していたらしい。
失礼ながら、意外に真面目だなと焔は思った。
「えっと、じゃあ俺の席は…」
と聞こうとしたところで、普通の16歳の少年少女のエネルギーが炸裂した。
「何で怪我したの?」
「好きな食べ物は?」
「彼女はいますか⁉︎」
「ランクは?」
「出身はどこ?」
四方八方からの質問の嵐に焔は思わず面喰らう。
「お、おぉ…?」
そんなにいっぺんに答えられるか!と言いたかったが、勢いに押されて何を喋ったらいいのかわからない。クラスメイトたちは今にも立ち上がりそうな勢いだ。
(普通の学生ってみんなこうなのか?)
焔が対処に困っていると、どん!と何かを強く叩いた音がした。
横を見ると近衛教諭が黒板を強く叩いたようで、それにびっくりした教室の質問ラッシュが止まった。
「休み時間にやれ」
「「「はい!」」」
低い声で近衛教諭に威圧され、全員が一斉に返事をした。
(教師って、大変そうな仕事だな…)
焔が浮かべたのはそんな斜め上の感想だった。
「じゃあ、鬼城の席はあそこだ」
そう言って近衛教諭が指を指したのは窓側の列の最後尾だった。
(よかった、助かる)
目立たない位置は好都合と言えた。
席に向かう間もずっと好奇の視線に晒されたが、焔もクラス中が色めき立ったときの個々の反応から、先ほど感じた気配を冷静に分析していた。
まず悠以外で特に魔力を強く感じた3人。
1人は教室のほぼ中央に座っている男子生徒。金髪の白人で、整ったルックスの持ち主だ。
焔は恐らくアメリカ人だろうと予想し、それは正解だと後で知ることになる。
2人目は焔の斜め前の席に座っているアジア人の女子生徒。長い黒髪を高い位置でポニーテールに結っている。彼女はすぐに日本人だとわかった。
というのも、ルックスの他に脇に立て掛けてある日本刀と、その姿勢の良さが剣術由来のものであると見受けられた。
3人目は焔の隣の席の女子生徒。栗色の髪で、細い三つ編み2本を頭の後ろで纏めている。
彼女も白人で、恐らくヨーロッパ出身だろうとアテを付ける。これも実際に正解だった。
そして最も気になっていた謎の気配の主は、焔と同じ列の真ん中に座っていた。
白い肌、青い髪。華奢な体型だが男子の制服を着ているから男だろう。髪の色は奇抜なファッションではなく、地毛だろう。
【エルフ】
超魔力量保有体質と呼ばれる魔法使いの中でも更に希少な体質の持ち主の通称だ。
通常の魔法使いの4〜8倍の魔力許容量を持ち、高難度の魔法を比較的簡単に扱うことができる特異な存在。
特徴として通常はありえないような色の体毛、中性的な容姿、人種に関係なく肌の色が白かったり黒かったりする。
また高い免疫機能を持ち、平均120年という人間より長い寿命を持つ。
稀に人間の人種の中には存在しない色の肌を持つ者もおり、ダークエルフやデビルと呼称されることもある。
発生率は極めて低く、現在全世界での総数は1,000人に満たないと言われている。
(やたら澄んだ魔力の発生源はこいつだったか。一体何を抱えている?)
横を通り過ぎる際、伏せっていて顔を隠してはいたが、首元に脂汗が滲んでいた。
少なくとも、隠しているのではなく抑え込んでいる、何かテロじみたことを起こそうとしているわけではないとわかった。
(発動までそう長くはなさそうだな。誰の仕業か知らないが、出鼻を挫かれたようで腹が立つ)
しかしそんなことは顔には出さず、席に着きぼんやりと近衛教諭の話を聞きながら対処法を思案していた。
HRが終わり、休み時間になる。
すぐにでもエルフの生徒の対処を行いたい衝動に駆られたが、いくら学園生活に不慣れな焔でも、いきなり誰かを連れ出したりすれば不自然なことはわかっていた。
(まず必要なのは情報だ)
そう思っていると、不意に横から話しかけられた。
「な〜に難しい顔してるの?」
「ん?」
見ると、隣の席の女子生徒が話しかけていた。
「いや、ちょっと雰囲気に慣れないなと思って…」
「そりゃそうよ。復学初日だもんね」
見ると、後ろにもクラスメイト達が集まって聞き耳を立てている。相当注目されているようだ。
「鬼城焔君、だっけ?私はミルドレッド。ミルドレッド・クイーンよ。ミラって呼んでちょうだい」
ミラと名乗った少女は、人懐っこいようにも何か企んでいるかのようにも取れる、チシャ猫のような笑顔を浮かべている。
改めて見ると物凄い美人だ。スタイルも良い。
育ちが良いのか、いたずらっぽい雰囲気とは裏腹に所作が優雅で、不思議な魅力を醸し出している。
「じゃあ俺も焔でいいよ」
鬼城の姓は、好きで名乗ってはいるが嫌いだ。
「なあ、ミラ」
「なあに?」
俺は少し声のトーンを落として尋ねる
「俺はそんなに珍しいのか?なんでこんなに集まって来るんだ?」
「ぷっ、貴方面白い人」
「?」
「そりゃあ気になるわよ。入学当初から休学してて誰も貴方を知らないからっていうのもあるけど、転校ならともかく、丸一年休学してたのに試験を突破してきてるのよ?独学で魔法を勉強してたなんて、みんな気になるわよ」
「そういうもんか?」
「そう。なんで怪我したのかな〜とか、どんな魔法使うのかな〜とか、そう思うのは普通じゃない?」
「ん、まあそうだな」
とは言ったものの、イマイチ理解はできていなかった。
クライアントの個人情報をみだりに詮索するような真似はしない、という習慣と、下手に好奇の目を向ければそれは自分が目立つ事ともイコールなのだ。
物事の基準を仕事で考えている焔にはやや理解に苦しむ返答だった。
「それに、貴方良い男だし♪」
「いや……」
美少女に不意打ちでそう言われると反応に困ってしまう。
「なんだミラ、もう仲良くなっているのか?先を越されたぜ!」
そこで、また別の生徒がこちらにやってきた。
「ん?」
「あ」
教室の中央辺りに座っていた金髪の男子生徒だ。
背は焔よりやや高いくらい。体格が良く、堂々と声を張っている。
「来ると思ったわ、ハーク」
「その通り!俺はハーキュリーズ・ゴールド!自由の国から来た光の騎士!愛称はハークだ!」
「………」
恥ずっ!決めポーズまでとった!台詞を全部叫んでるし!
「ん?どうした?」
「貴方の珍妙な自己紹介にドン引きしてるところよ。それに声が大きくてうるさいわ」
「なにぃ⁉︎」
思いの外ショックを受けているハークに苦笑いで挨拶を返す。
「俺は鬼城焔だ。まあ、その、よろしく」
「オウ!」
そう言って強引に握手をされた。
握手でわかったが、ハークも剣士だろう。さっき自分で光の騎士と名乗っていたが、魔力の質も光の魔法使いのそれだった。
「ハークはこういう奴だから。まあ学園に慣れる頃には自然と慣れるわ」
「焔、俺はいずれこの学園最強の騎士となる男だ!敵としてぶつかることもあるだろうが、遠慮なく何でも頼ってくれ!」
「話をぶった切らないで……」
「ミラ、平気だよ。ハークはそんなに強いのか?」
「もちろん!」
「そうでもないわね」
主張が食い違った。
「去年の学年ランキングでは7位でトップ10ランカーよ。ちなみに私は6位」
「今年は負けん!」
「でも全体ランキングは21位。一年生の最高順位は9位だったから、まあ全体だとそこそこじゃない?ちなみに私は17位」
「今年は負けん!」
「なるほど。ランキング戦て、確か全員参加ではないんだよな?」
「そうね。学年トーナメントはひと学年の半分くらい、学園トーナメントは全体の3分の1くらいかしら?」
「去年の1年生、つまり俺たちの代の参加人数は486人だった。学園トーナメントの参加は944人」
【ランキング戦】
魔導学園全6校で採用されている学生騎士たちによる腕試しの大会だ。
毎年6月の半ば頃から約1ヶ月間に渡りまず学年毎にトーナメント形式で試合を行い、実力をランキングで示す。
そして夏休み明けの9月中旬から今度は学年関係なく同じトーナメント形式で試合を行い、学園ランキングを決める。
どちらも自由参加だが、上位の試合は一般にも公開されており、名だたる騎士団や企業がこの試合の結果に注目しており、学生たちのヘッドハンティングが行われているのだ。
ランキング戦で良い結果を残せれば就職にも進学にも有利になり、将来魔法使いとして活躍することを目指す学生は必ずと言っていいほど参加している。
評価対象になるのは魔力保有量、魔法操作技術、魔力練度だが、当然上位になるほど試合は激しさを増すため、参加する生徒はだいたい個人で武道を修めるか戦闘訓練の授業を受講している。
尚、ランキング戦に参加する生徒は6月の期末試験と9月の中間試験が免除されるため、学力成績の芳しくない生徒にとっては救済措置のようなものだ。
ちなみに星宮瑞乃校長や近衛悠魔法実技教諭は、学生時代にこのランキング戦で1位を獲得した経験のある強者である。
「1,000人参加者がいて21位なら、かなり上位なんじゃないのか?」
「まあそう言えるかもしれないけど、やっぱり10位以内のトップランカーは化け物揃いよ」
「へぇ〜」
学生騎士の化け物か。果たしてどんな連中だろうかと、任務には関係なかったが興味があった。
「20位決定戦から上はテレビで放映されてたわよ。見てないの?」
「いや、その頃はリハビリとかでそれどころじゃなかったかな」
適当なことを言って誤魔化す。実際に会ってみて同年代の騎士たちに興味が湧いたが、今まではテレビで放送される浮ついたイベントや、実力の数値化などという意味のないことに興味を持ったことはなかった。
「本来なら騎士団に所属する魔法使いのことを騎士と呼ぶが、俺たちは学生騎士。学生の内から戦いの道を選ぶ若者に敬意を払って学生騎士という呼称があるんだ」
「だったら、それに相応しい活躍をして自分の実力を知らしめたいと思うのは当然よ」
「なるほどな」
そう説明されると、俄かに興味がある話ではあった。
確かに、焔自身にも修行に明け暮れた時代があり、師匠に認められようと頑張っていた。
それと同じ事が学園でも大々的に行われているのだ。焔の中で少し学園と学生騎士に対するイメージが変わった瞬間だった。
「ま、それだけハードルは高いがな!」
「ハークが1位になるのも困難ね」
「何だと⁉︎」
「それだけ上位ランカーは強いってことか?」
「そうね…。特に今年までは1位になれる望みはほとんどないと言っていいわ」
「どうして?」
「生徒会長よ」
「生徒会長?」
「そう。教師を除いた学園唯一のSランク。しかも1年生でSランク認定を受けていて、入学以来無敗の王者」
「学生でSランクは確か星宙には10年近くいなかったって話だな」
「生徒会長の前は星宮校長。あの近衛先生だって卒業してからSランクになったんだから」
「それは武勇伝だな」
「『行けて2位まで』。この2年はそんな風に言われてるわ」
「いいや、俺は今年で1位に登り詰めてみせる!」
「ちなみにハークは去年の学園ランキングで会長に瞬殺されたわ」
「バラすな!」
「ははっ…」
興味こそ湧いたが、この時点で既に焔にはランキング戦に参加するつもりは毛頭なかった。
そのSランクである悠を、互いに本気でなかったとはいえ倒しているのだ。
ミラたちには悪いが、自分は彼女たちに負けはしないだろう。
パワーバランスを崩し、かつ目立つだけのイベントに参加すれば動きづらくなるだけだ。更に言えばランキング戦が始まるまで学園にいる気もなかった。
あくまでオーディエンスとして楽しませてもらおう、そう思った。
「会長よりもまず私を倒すことね」
「ぐぬ」
「そ・れ・に」
ミラは言いながら前を向くと、目を爛々とさせて指をワキワキさせなが前の席の女子に襲いかかった。
「燿子だっているしね〜♪」
「うわあ⁉︎」
女子生徒もびっくりしていたが、こちらもびっくりだ。
ハークが動じていないところを見ると、まあいつものことなのだろう。
「ミラ、急に何をするんだ」
「本なんか読んでないで、こっちにいらっしゃいよ。ずっと聞き耳立ててたくせに」
「なっ、そ、そんなことはない!」
「………」
(今日はよくよく面喰らう日だ…)
彼女もものすごい美人だ。和服がよく似合いそうな清楚な雰囲気と刀の刃のような鋭さがある。
もっとも、ミラのじゃれつきでそういう空気は霧散していたが。
「焔、彼女は緋々神燿子。私の親友でルームメイトでこ・い・び・と♡」
「恋人ではなかろう⁉︎こら、胸を揉むな!ご、ごほん、すまない、え〜と…」
「鬼城焔だ」
「挨拶が遅れた。緋々神燿子だ」
「燿子がさっき話した去年の学年1位で学園9位よ。超強いんだから」
「私などまだまだだ」
「おまけに可愛いしおっぱい大きいしツンデレだしも〜〜〜♪」
「ちょっ、ミラ、やめっ、あぁ〜!」
「ミラは燿子が絡むとこんな感じだ」
「さっきと真逆だな」
「ミラの冗談はさておき、全体では当たらなかったが、学年ランキングは俺も燿子に敗れてるんだ」
「前から知り合いなのか?」
「俺たち3人は去年から同じクラスなんだよ。あともう2人同じクラスだった奴らがいる」
「道理で仲が良いわけだな」
「ハァ、ハァ。で、ランキング戦の話だったか?」
「お、復活したな」
ミラに抱きつかれて乱れた髪やら制服を直しながら、燿子も席に座り直した。
「1年間お休みしてた焔にランキング戦の説明をしてたのよ。あ、燿子のことは燿子って呼んでいいからね」
「何故勝手に決める⁉︎」
「いやいや、緋々神さん、別に迷惑なら呼んだりしないから」
「あ、いや、まあ構わないぞ」
「いいのか?」
「あぁ、燿子でいい」
「じゃあ俺も焔で頼む」
「ミラに気に入られたようだな」
「そう、かな?」
だが、燿子は気軽に人に名前で呼ばせるようには見えない。
現にあまり視線を合わせようとせず、警戒も解いていないようだ。
ミラが気に入っているから、それが全てなのだろう。
焔はなんとなく燿子の中に暗いものを感じていた。
「ところで、もう一つ気になっていることがあるんだけど」
「なあに?」
「彼はもしかして…」
言いながら視線を例のエルフの少年に向ける。
相変わらず机に伏せったままで、おさげの女子生徒がなにやら背中をさすりながら話かけている。
「あぁ、やっぱり珍しい?」
「あいつは伊織だ。さっき言った、去年からの付き合いの1人さ」
「見た目じゃわかりづらいけど、日本人よ。エルフなの」
「やっぱりか。初めて会ったよ」
これは、大嘘だ。
「寝ちゃってるわね。伊織は…」
とミラが言いかけたところで教室のドアが開き、大量のプリントを担いで悠が戻ってきた。
「よ〜し、席に着け。これを配って説明を終えたら、全員体育館に集合だ」
がやがやと皆自分の席へ戻る。ハークも戻っていった。
ミラが少しだけ体を寄せて小声で話かけてくる。
「まだ話し足りないわ。放課後にみんなでお茶しましょ?伊織も紹介してあげる」
「それは是非」
「ふふっ。楽しみにしてるわ」
何故気に入られたのかはわからないが、思わぬ収穫を得ることができた。
仲良くなることはそれだけ隠密に動きづらくなるリスクはあったが、情報は得られるに越したことはない。
まして、下準備がしっかりできるなら願ったり叶ったりである。