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詩*海辺にて*

港/夕景

作者: a i o

夕陽を見たい、

と呟けば

大きな橋を渡り

港へ運ぶ

あなたが好きです


護岸に並ぶ人々は

藍色の影となり

低く浮かぶ星めがけて

銀色に輝く糸を投げる釣人


どこを旅するのか分からない

高く積み上げられたコンテナ

どこにも旅立つことのないふたり

染まりゆく夜が

まだ柔らかなうちに

あなたの耳朶に寄せる

波の音は帰ってゆくのに


こぶし一つ分

空けた肩を並べて

横切る赤く点滅する飛行機

遠くで回り続ける観覧車

水平線に伸びてゆく緋色

思い出になる前に

あなたとふたり

パノラマになるから


テールランプの連なる

大きな橋



帰りかたを

知らないふりする

あなたが好きです






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― 新着の感想 ―
[良い点] 波の音は帰ってゆくのに [一言] 波音はこちらに聞こえる=寄せてくるものとばかり思っていました。 好きな人と見る風景はすべてが美しいですよね。 綺麗な瞳で恋をしている様子が伝わります。
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