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アドミラル~魔法艦隊の艦長に転職したら、彼女(提督)ができました~  作者: 九重七六八
第1章 パンティオン・ジャッジ ~魔法王国メイフィア編
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決戦!第3魔法艦隊~ゴティバ平原上空戦(参)

読者さんが増えてきました。ありがとうございます。

更新、がんばりますので、お気に入り登録お願いします。

メンテナンスにも力を入れていきます。

(読み返すと間違いやら、なんやらでお恥ずかしい・・・。)

「何か近づいてきます!」


 艦橋で戦況を見ていたローザの取り巻きのイケメンの一人が、近づいてくる無数の何かに気がついた。


「レーダー長、何が近づいてくるのだ?」


 リンツ中佐が叫ぶと同時に右、左、後ろ、上の四方向から次々にミサイルが着弾する。その数、一方向につき500発である。計2000発のミサイルの雨だ。幸い、威力はそんなに強くなかったが、20発も直撃すれば、駆逐艦クラスなら撃沈してしまう。


「馬鹿な!どこから撃ったのだ。全方向から攻撃するなんて。敵艦からの射撃ではないな」


「敵ではありません。魔力感知にかからないところを見ると、他国の武器の可能性があります」


「すぐ調べろ!シールドをそれにあったものに変えねば、被害が拡大するぞ!」

「今の攻撃で、駆逐艦3、巡洋艦2が撃沈。戦列艦も被害を受けています。敵ミサイル、威力は小さいですが、数がハンパじゃありません」


「第2波、来ます!レーダー捉えました。妖精族の魔力です」


 リンツ中佐がレーダー長の席で確認すると、第2波の2000発がまさに直撃するところであった。


ドカーン、ドカーンと近くですさまじい爆発が起き、百発以上の着弾を受けて、戦列艦ナイトゴールドとシルバーエースが降下していくのが見えた。巡洋艦も駆逐艦も他数破壊されて落ちていく。


「いかん!密集隊形をとけ、各艦、散開せよ!第3波が来るぞ!」


 妖精族の力を感知するよう調整したレーダーに第3波の2000発が近づいてくるのを見て、リンツ中佐は恐怖した。


「フフフ…やりますわね。第5魔法艦隊。おそらく、あの異世界の男の作戦でしょう。妖精族の超長距離ミサイルを事前に発射し、この戦場に出てきたのでしょう。時間差をつけた攻撃ですわ」


 ローザが言った通りであった。この戦場に来る前にレーヴァテインとミサイル駆逐艦2隻は、それぞれ、上、左右に合計6000発のミサイルを発射したのだ。


 一番最初に撃ったのは、左右から大きく回り込み、今、第3魔法艦隊の背後から現れたミサイル。そして、同時に上と左右を発射し、そのミサイル群が円を描いて進む間に、レーヴァテインとミサイル駆逐艦は直進して戦場に到着したのだ。



「旦那、うまくいきました。計算通り、バッチシのタイミングですね。不意をついて最初の2千発で敵の被害は甚大です。2回目の攻撃で戦列艦2隻撃沈ですぜ」


トラ吉が戦況の様子を見て報告する。レーヴァテインの艦長である平八は、予想以上の戦果に浮かれることなく、冷静に答える。


「ああ、予想よりうまくいったが、敵もこれだけじゃ潰せない」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「すごいです!突然、無数のミサイルが現れ、第3魔法艦隊を直撃しました。あんな攻撃ができるんですね。どうですか、ハウザー教授」


 安全なところから、テレビ中継をしている女性キャスターが目の前で繰り広げられる戦いに興奮しながらも、専門家であるハウザー教授に話を振った。


「なるほど。長距離ミサイルによる時間差攻撃ですな。単純な作戦だが、誰も思いつかないですね。そもそも、戦場が刻々と変わる戦いに、何時間も前に予想してミサイルを発射するなど、作戦としては素人です。ですが、この広い戦場で圧倒的な戦力を誇る第3魔法艦隊が動かないで、砲撃戦をすると見越してだとすると、この作戦を立てた人物はさすがと言わねばなりません。ただ…」


「ただ?なんでしょう、ハウザー教授」


「これだけでは、あの鉄壁の防御を誇るクイーン・エメラルドは撃沈できないですけどね」


「ミサイルは無視。威力は小さいから、正体がわかればシールドで防御。それより、リンツ中佐、敵の戦列艦ブリティッシュローズとレーヴァテインの動きに注意を払いなさい。特に、レーヴァテインには砲火を集中。絶対にデストリガーは撃たせるな!」


 ローザをただの金持ち道楽娘だと思っていたリンツ中佐は、そう命令されて(は!)となった。この素人娘の方が戦況をよく見ている。


(第3魔法艦隊はミサイル群を避けて、散開した。実はこれが狙いだったのでは?狙うはこの旗艦クイーン・エメラルド、ただ一隻)


 リンツはそう思ったが、それでもローザに命じられたことを実行する。戦列艦による猛射撃でレーヴァテインを攻撃する。当たれば致命的な一撃の嵐を受けて、レーヴァテインは逃げ回り、デストリガーを撃つ準備すらできない。


「敵のイージス艦ブルーピクシー、十二時の方向に移動」


 後方に待機していたブルーピクシーが上空へ移動していくのが分かった。


「リメルダね、あんな船、無視していいわ。攻撃力もあったものではないわ。せいぜい、上空でこちらの動きをリサーチするくらいだわ。なんの脅威にもならない。それより、デストリガーの発射準備をしなさい」


「ローザ様、この乱戦でデストリガーはおやめください。敵はともかく、味方の駆逐艦が敵陣に突入しています。巻き添えになる可能性があります」


「構わないわ、リンツ中佐」

「え?」


「このわたしが華麗に且つ、劇的に勝つための演出です。敵の主力である戦列艦ブリティッシュローズを沈めれば、ジ・エンドですわ!」


「しかし、ローザ様、デストリガー発射にはスキができます。敵の戦列艦の砲火が集中したらピンチに…」

「ホーホホホ!ピンチになるわけがありませんことよ」


長距離ミサイルの時間差攻撃による不意打ち・・・だけじゃ、なさそうですけどね。でも、ローザさんは、相変わらず味方の犠牲に躊躇がない。こういう子はキツイお仕置きだ~。

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