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真・恋姫無双 〜新外史伝〜  作者: 殴って退場
第7章 蜀侵攻
55/134

第55話

54話投稿後、急にお気に入り件数が10件以上増え、更に評価の方も点数も増え大変喜んでいます。


勿論、今まで評価していただいている方にも感謝しています。


今後ともこの駄作の応援方よろしくお願いします。


あと第1話から読み直すと表現や文法など変な部分が多いので、現在修正作業を行っています。(現在第10話まで終了)

作品を作成しながら実施していますので、作業は遅いと思いますがご了承願います。


またこの機会に再度読み直していただければ幸いです。








桃香たちが徐州放棄そして流浪の身になった情報は、現在陽平関を出陣して葭萌関攻略途上にある一刀たちの元にも入っていた。ただ桃香自らが謀反者を処罰したことについての情報については含まれていなかった。


一刀は急遽軍議を開きそんな中、一刀は、朱里は雛里が消息不明になり、それで心配になって気を落としているのではないかと気になっていたが、意外と朱里は平然としていたので、逆に一刀は無理をしているのではないかと思い声を掛けたところ、


「確かに心配ではありますけど、雛里ちゃんは無理をせずに徐州を放棄したということは、恐らく何処かで再起を賭けるために無駄な流血を避けたのだと思います。ですので、死んだという訳ではないのでそういう意味では安心しているのです。だからご主人様、私のことは心配なさらずに頑張って益州攻略に掛かりましょう」


逆に朱里がそう力強く答えると一刀も安心した。


「ですが、桃香さんたちが再起する場所によっては、私たちの益州攻略に影響を及ぼす可能性はありますので、何らかの手を打っていた方がよいかもしれません」


「でも朱里、もしかしたら貴女を頼って、雛里たちがこっちのやって来る可能性はあるじゃないの?」


「璃々さん、その可能性は無いわけでは無いのですが、その可能性は今のところ低いと私は見ています。その理由としてはもしこちらに逃げてくるのであれば、前持って連絡はあるはずですし、もう1つは、今の桃香さんたちは、私たちの前に掲げていた理想を捨てて形振り構わぬ姿勢を取っている状況に見えます。ですので、私たちが益州に攻略している最中に隙を突いて、私たちのところに攻めてくる可能性があります」


「しかし朱里、でもお前と雛里は友達だろう?見た感じ雛里がそんな真似するとは思えないけどな…」


「それに徐州から私たちの領地まで、距離があるからここまで来ることは難しいとは思うだけど」


「翠さんと蒲公英ちゃんの言いたいことは分かりますが、雛里ちゃんも一流の策士です。私の主観ですが、今の雛里ちゃんは、私との連絡を断ってまで、力を求めているために非情になっています。ですので、油断すべきではないかと…」

朱里は桃香たちを敵とは明言してはいないものの、虎狼の様な存在になっているため、その牙が自分達も及ぶ可能性があると思っていた。


「朱里ちゃんの言いたいことは分かるけど、今すぐに桃香ちゃんたちを敵と決めつけるのはどうかと思うわ。でも朱里ちゃんの言うことも一理ありますから、何か手は打っていた方が良さそうですね、ご主人様」


紫苑が話をある程度纏め、一刀に決断を促すに尋ねると


「取り敢えず万が一に備えて、後詰めに来る恋と音々音の出陣を取り止めて、恋に漢中に移動をして睨みを効かせて貰い、音々音にはそのまま陽平関を守備して貰うのはどうだろうか?」


一刀は音々音が恋と離れ離れになることについて、絶対に手紙を見て文句言うことを安易に想像できたのか苦笑しながら、皆に告げると特に反対意見は無く、一刀たちはこのまま進軍することにした。


一方、一刀たちを迎え撃つ劉璋軍は、大将の張任こと涼月と援軍の冷苞と劉潰との間で、籠城か出撃するかで意見が割れていた。涼月は一刀たちが遠征軍なので、籠城して月日を稼ぎその間に再び援軍が来るのを待って、その時に出撃すべきと主張したのに対し、2人は逆に「向こうは遠征して来て、兵たちは疲れているはずだ」と言って出撃を主張したが、涼月は主将の権限として出撃を却下して籠城戦を選択したのであった。


そして一刀たちはようやく葭萌関に辿りつき、攻撃を明日に控えていたところ、武都・陰平方面を攻略していた星と菫が無事役目を果たし、一刀たちと合流した。


星たちと合流して兵の数も約6万に達した。


また菫が初めて一刀と紫苑に初めて紹介されたが、予め璃々や朱里から話を聞いていたので、挨拶は問題なく行われ、そして関の攻略についての軍議を開始した。


すると蒲公英が


「敵は、出てくる気配はないね」


「それはそうですよ。敵はわざわざ自分たちの利点を捨てて関から出てくるとは思えないっす」


「だったらよう、力ずくで攻めたらいいじゃないか?」


「翠さんそれはちょっと…、まだ益州攻略が始めたばかりで、いきなり力ずくで兵を減らす行為は賛同しかねます」


「ふむ…朱里、それだったら相手を挑発して外に引き摺り出すのはどうだ?この手のことなら、この中では私が一番優れているが」


星が顔をニヤニヤさせながら、そう言って先鋒を奪い取ろうとしたが、


「あっ!汚ねえぞ、星!そうやって先鋒奪い取る気だろう!」


この星の提案に翠が反発した。


「ご主人様、どうするの、このままじゃまとまらないけど」


「うーん、そうだな…璃々」


一刀が悩んでいると、紫苑が何か提案があるような顔をしたので


「紫苑、何かいい案でも浮かんだの?」


「そうですね…駄目元というのであれば一つ提案があるのですが…」


紫苑は自分が思いついた策を皆の前で述べると


「いい案ですが…、これは紫苑さんと星さんに危険な任務となりますが、それでもいいのですか?」


「いいわよ。特にこれは私にしかできない任務だから、もしも危険だと感じたら無理をせずに直ぐに逃げるわ」


「分かりました。でも無理しないで下さい。しかしよく考えるとこの作戦が成功する可能性が高いかもしれません」


「へ~紫苑様って、改めて聞くと凄いっすね…」


「まあ、そういうことであれば、まさしくこれは私向きの仕事だな。今回の戦いは翠と蒲公英に任せよう」


朱里と菫は紫苑の提案に納得し、更に星は、紫苑の説明を聞いて、星も紫苑と一緒に来て欲しい旨を告げると、これを承諾。結局、軍を率いて戦うのを翠と蒲公英に譲ることになった。



「ねぇねぇ、私もそっちに加わっていいでしょう?」


「駄目よ璃々、貴女は私の代わりに弓騎隊を率いて貰うのだから」


「え~」


そして璃々は、紫苑たちとの同行を求めたが、紫苑は部隊経験を更に積ます必要があったので、これを却下し、更に


「それとご主人様も私たちと一緒に来ていただきますから」


紫苑はわざと皆には一刀のことを黙っていて、そして不意に満面笑みを浮かべながら、一刀に紫苑たちと同行するように告げると皆が驚くより、当の本人である一刀が一番驚き


「ちょっと待ってくれ紫苑、別に紫苑たちに付いて行くことは構わないが…勿論、紫苑のことだ。皆の前に見せ付けるつもりなんだよな…」


「当然ですわ。この作戦は私と星ちゃんがご主人様と一緒にいて、そのように演じれば、この作戦の成功率が高くなりますし、それに私たちのいいところを皆に見ていただくいい機会ですので、それにご主人様の事はちゃんとお守りしますのでご安心して下さい。フフフ…」


「では私も紫苑には負けずに一緒に見せ付けましょうか」


一刀は紫苑が言い出した作戦の意図は分かっていたが、まさか自分にまでそのお鉢が回ってくるとは思わず、また紫苑の性格上、こういう時でも手加減せずに見せ付けることは明らかであり、星もこれに便乗することが目に見えていた。


二人の言葉に漸く気付いた璃々や翠、蒲公英は文句を言っていたが、これは後の祭りであった。


「…これから私も武を覚えた方がいいかもしれないね…」


唯一紫苑の出し抜け作戦に気付いていた朱里であったが、いかんせん軍師で紫苑の説明した作戦においては、足手まといになることが明らかで端から諦めていたが、しかし流石に諦め切れないのか武のセンスの欠片のないにも関わらず、このようなことを発言したのであった。


だがこういったやりとりは別として、紫苑が言っている策はかなりの効果があることは分かっているので、それを実行することとなり、こうして益州攻略戦の幕を開かれようとしていた……。



今回の二次小説規制する前は、恋姫作品が1000作品以上あったのが、今回の規制対象発表後100作品以上が削除や消去したみたいです。


まあ恋姫無双自体は規制の対象にはならないと思うので安心していますが…


取り敢えず、こちらはマイペースに作品を作っていきたいと思いますので、引き続きご意見ご感想お待ちしていますm(__)m。



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