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真・恋姫無双 〜新外史伝〜  作者: 殴って退場
第4章 反董卓連合
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第25話

刀たちが、氾水関に到着して決戦前の最後の軍議が行われていた。




しかし会議中、意外とおとなしかったのが華雄であった、やはり理由は俺たちが到着する前に一騎打ちで真理に負けたショックだったのだろう。




元々の原因は華雄が、俺らが到着する前に連合軍に奇襲を掛けるを言って聞かないから、仕方なく真理が一騎打ちの勝負した。




勿論、華雄が勝てば出陣を認める、もし負けたら、真理の言うことを聞くとのことで、元々真理は親の敵討ちするために鍛えていたが、その勝負を見ていた霞いわく




「真理の頭の良さと華雄の悪い癖が出た結果やな」




戦いの内容は、真理が華雄を言葉で挑発、挑発に乗った華雄が、自分の武器「金剛爆斧」を振り回すも、真理が華雄の周りを逃げ回り、華雄の地面周辺に多数の穴が空いてしまった。そして華雄の疲れを見て、真理が反撃し、その勢いに後退した華雄が足を穴に取られて転倒して、勝負ありとのことだった。




その後、真理から華雄への罰はあったらしいが、一言




「まだ恋と一騎打ちをした方がマシだった……」




とか、どんな罰を与えたんだ真理……?




それを聞いていた翠は横で震えていたが、多分罰を受けたことあるのだろうな……。




そんなこともあり、軍議では先陣に霞と恋、その後に華雄と俺たちの部隊が出ることにしたが、華雄も真理を気にして大人しくなっていた。




真理からの情報で、向こうの先陣は、桃香と孫策らしいので、こちらは、孫策に霞、桃香に恋をぶつけることにした。




「分かったで一刀、相手は孫策か、何かしらんが血が騒ぐわ」




「…分かった」




でも桃香には雛里がいて、霞と違い、恋は武に自信があるが兵のことを忘れて単独で戦う傾向がある、どんな策があるか分からないので、真理の同意もあり




「星すまんが、恋の部隊に付いてくれないか」




「主、なぜですか?」




「何で音々音を付けないのですかー」




と星と音々音から異論が出たので、一刀は




「今回は乱戦状態になるから、音々音は危険だから出陣させる訳にはいかない、だから真理と2人で氾水関を守って貰う」




「それで星は、恋が劉備軍と当たるが向こうは朱里に匹敵する軍師の龐統がいる、兵は少ないが、関羽

や張飛など優れた武将が多い、さすがに恋も手を焼く可能性があるかもしれないから、だから星にも手伝って欲しい」




と言われると




「…主と一緒に戦えないので納得はできませんが、命令とあれば引き受けましょう、ですのでこのお礼は、この戦いが終われば1日に私に付き合っていただくということでどうでしょう?」




「あらあら」




星の要求に紫苑が微笑みながら言うと、一刀も仕方がない顔をしながら




「分かったよ星…今はそれで手を打とう」




「その言葉忘れないで下され、主」




星が言うと璃々や翠が




「星お姉ちゃんズルいー」




「せ…星ズルいぞ」




とぼやくも、星はそれを気にせず




「主からの要望に応えた褒美ではないか、璃々や翠も頼んだよいだろう?」




と一笑していた。




そして恋も音々音に




「…一刀の言うこと正しい、ねね、留守番…」




「恋どのー」




と言いながらも、周りからの意見もあり、結局恋の一言が効いて、関の守備につくことになった。








~氾水関移動中の孫策軍~




「ねえ冥琳、もしかしたら敵さん、関から打って出てきそうだから、その準備して貰えるかしら」




「敵が打って出てくる…?」




「策殿の勘ですかな?」




冥琳と祭が聞くと




「そうよ、多分このまま行けば痛い目に合いそうだから、早めに戦闘準備させてね」




「取り敢えず、もうすぐしたら偵察に出ている者も帰ってくるだろうが、準備させておこう、そして劉備の方にも伝令を出しておくぞ」




とこちらは早くも戦闘準備を整え始めた。




~劉備軍~




「ねえ雛里ちゃん、向こうは恐らく籠城するけど、この少ない兵でどう攻める?」




「桃香様、向こうは張遼さんと華雄さんがいますが、華雄さんが血の気が多い方なので、愛紗さんに華雄さんを挑発していただいて、城外に引きずり出すのが、今のところはそれが一番かと」




「分かった雛里、その役引き受けよう」




「お願いします愛紗さん」




と言っていると、先に出ていた偵察の者が帰って来たが…




「も…申し上げます、敵は城外から出て、我々を待ち構えおります」




「え?敵さん出てきているの?」




「良かったですか桃香様、それであれば私たちも安心して敵と戦えます」




「そうなのだー、鈴々に任せるのだー」




「しかし敵も何考えているのでしょう、わざわざ不利な城外に戦いを挑むとは」




「凪、アホな敵さんやから私たちも楽出来るんや、文句言うたらあかんで」




「そうなのー凪ちゃんは、真面目過ぎるから、もう少し楽した方がいいのー」




「真桜、沙和、2人はもう少し真面目に仕事をしろ」




会話していると、報告している兵が、




「それが…、敵の様子がおかしいのです」




「どうしたのです、張遼さんと華雄さんが出陣しているのではないのですか?」




雛里が聞くとその兵は、




「華雄軍はいるにはいるのですが…、先陣は張遼軍とあの飛将軍、呂布の部隊なのです……」




「えー、呂布さんって、メチャクチャ強い人でしょう、何で氾水関にいるの?」




「桃香様落ち着いて下さい、呂布でしたら私と鈴々で何とかしますから」




愛紗が言うものの、その兵は




「それだけではないのです、張遼軍と呂布軍のあとに華雄軍にそして丸に十文字の軍、そして更に馬騰、馬超、趙雲、龐徳の旗印の軍があります、ですので西涼の北郷軍も参戦しております」




「「「「「「え……?」」」」」」




とその言葉を聞いた瞬間、桃香らは言葉を失ってしまった。




~曹操軍~




「申し上げます、敵は関から出陣、先陣は張遼と呂布、その後に華雄、そして丸に十文字の旗、北郷軍も参加しております」




「何ですって?」




「華琳様、敵は関から出てきたのですから、蹴散らしましょう!」




「待て姉者、敵は張遼に呂布、あと北郷や北郷の夫人たちや馬騰、馬超まで出てきているのだ、少し様子を見るべきだ」




「華琳様、兵もさすがに動揺しておりますので、先に動揺を収めるのが先決かと」




「そうね秋蘭、桂花の言う通りだわ、幸い私たちは後陣、先に兵たちの動揺を押さえるわ、春蘭と秋蘭は先鋒の部隊を、桂花、季依(許緒)、流琉は本陣の引き締めをしなさい」




「「「「「御意!」」」」」




将がそれぞれ配置に付くと1人残された華琳は




「全く意表を付いてくれるわね北郷一刀…、どこまで私を楽しませてくれるか楽しみにしているわ」




と微笑を浮かべていた。




こうしてまもなく決戦が始まろうとしていた。




そして霞の号令で




「全軍突撃や!いてもうたれ!」




そして恋も




「…突撃」




それぞれ命令を下し孫策・劉備軍に突撃を開始し、こうして氾水関の戦いの幕が開けられた……。



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