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真・恋姫無双 〜新外史伝〜  作者: 殴って退場
第4章 反董卓連合
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第23話

董卓に味方をすることにしたが、一刀だが、朱里と真理の指示で、連合軍を油断させる一環として「羌に不審な動きがあり、連合には参加できない」と書状を袁紹に送らせて、こちらの動きを油断させるようにした。




一刀と結ばれてからやる気を出した朱里は、先の一刀の策を修正を加えたが、その策は一刀や真理を驚かせ、朱里の策も追加され、今回の作戦に加えることにした。



そして予め、この日に備え準備もしていたので、兵を揃えた5日後には、7万の兵を引きつれ、洛陽に向かった。






~洛陽~



洛陽に到着した一刀たちは、早速、董卓軍の首脳会議を持ち、早々に自己紹介として、後の方針を打ち合わせることになった。




董卓軍の首脳陣は、月、詠、恋、霞、華雄、音々音




一方、一刀たちは将全員が出席していた。




自己紹介が終わると月が、




「北郷さん、今回、私たちに味方していただいてありがとうございます、…でもなぜ私たちに味方なされたのですか?」




「そうね、あんたたちが味方してくれるのは有難いけど、その真意を聞きたいわね」




と詠が月の言葉を繋いだ。




すると朱里が、




「代わりに私が答えさせていただきます。ご主人様は私が董卓軍に付く危険性について意見をしましたが、ご主人様は、董卓さんが悪政を引いていないことが分かり、そして「義を見て為さざるは勇なき也」の信念を持って、これを退けて、董卓軍に付くことを決意されました、そして私たち将もご主人様の決意に同意し、この場にやって来ました」




と説明した。




すると霞が




「はぁ?一刀、それだけの為にあんたら私たちに味方してくれるんか?」




「そうだよ霞、しかしそれだけと言うのは酷いな」




「それはそうやろ、周りが敵ばかりの状態でうちらに味方になる物好きは普通おらんで?しかしそんなあんたらが、味方になってめちゃくちゃ嬉しいけどな」




「でも変わっているのは、変わっているのです」




「しかし私は気にいったぞ、北郷」




霞に続き、音々音や華雄が言うと、すると恋が




「……変わっている、でも月助けに来た、信用できる……」




「……恋」




「それ真名だけど、教えていいのか?」




(コクコク)と恋は首を頷いていた。




「でも、本当に裏切らないでしょうね」




「あのな賈駆、敵になるのでだったら、最初から向こうに行っているぞ、俺を見損なうなよ」




「そうよ詠ちゃん、せっかく来てくれたのに、そんなこと言うのは失礼だよ」




「……う、ごめんなさい」




「北郷さん、詠ちゃんが失礼なこと言って申し訳ありません」




「いいよ、気にしなくても」




「それで北郷さん、私の真名を受け取って欲しいのですが……」




「え?」




「私が何かお礼ができると言えば、これくらいのことしか出来ませんので、どうか受け取って貰えますでしょうか……」




「……分かった、董卓の気持ち、ありがたく受け取るよ」




「私の真名は、月と言います、皆さんもそう呼んで下さい」




「はぁ~、月が信じるのだったら、ボクもあんたたちを信じるわ、ボクは詠、よろしく頼むわ」




「この間不在の人も居てるから、もう一度言うておくわ、ウチは霞よろしゅう」




「恋殿が信用するので、私も教えますぞ、私は音々ねねと言いますぞ」




「私は華雄だ、真名がないがよろしく頼む」




「では、俺は真名がないので一刀と呼んでくれたらいいよ」




「私も真名がないから紫苑と呼んで下さい」




「私は璃々って、呼んでね~」




と言い出すと、全員真名を交換した。




そして朱里が、




「それで詠さん、今後の作戦なのですが、今のところ、どう考えてますか?」




朱里から聞かれると詠は、ため息を出しながら




「正直言うと、あんたたちが来るまで、私たちに逃げ場無しで、と汜水関と虎牢関で防戦するしか手がなかったわ……」




苦悩の表情を出すと、朱里が




「では取り敢えず、私たちが考えた作戦なのですが…」




朱里は詠に作戦の書いた紙と木かんを渡すと詠は




「……何これ!?」




すると恋以外の董卓軍の将がそれを見ると




「ハハハ、面白い作戦やん~」




「うむ、いい作戦ではないか、私たちも武の奮いがいがあるわ」




「恋殿も喜びますぞ~」




と霞と華雄と音々音は喜び、月は




「これ本当にいいのですか…?」




と心配になっていた。




そして詠が




「これを見て大体分かったけど、何で洛陽に守備兵3千しか置かないのよ!」




切れた口調で言うと、朱里が




「では一つ聞きますが、今回総大将の袁紹さんの性格分かりますか?」




「はあ?それは傲慢で自己権欲が高く、馬鹿と言うところじゃないの?」




「はい、そうです」




「だからこそ、洛陽を手薄にすることができるのです」




「分からないわね…」




「洛陽を手薄することにより、こちらに3つの利点があります」




「1つ目は、洛陽の民を戦火から免れます」




「2つ目は、洛陽の守備兵を汜水関や虎牢関の守備に充てることができます」




「そして3つ目ですが、洛陽に兵3千しか置かなくても袁紹さんの性格上、洛陽への別動隊は絶対に作りません」




「何でそんなこと言い切るのよ!」




「だから袁紹さんの性格を利用するのですよ?」




「先程、詠さんは袁紹さんの性格を言いましたよね、そんな人が、帝の救出や都への一番乗りの大手柄の役を他人に譲りますか?」




と朱里から言われると詠も冷静になり、少し考えて納得したのか




「なるほどね…、だからこそ洛陽をほぼ無防備状態するか……、袁紹の性格上、別動隊を作って他人に手柄を立てさせないわ、逆に自分が総大将として実績を作りたい、それで連合軍全軍を汜水関の方に攻めさせ、そして此方で連合軍を叩くと言うわけね」




「はい、その通りです」




と朱里が答えたこの策は一刀の作戦を見て、朱里が更に付け加えた策であった。




そして真理が




「そこで、私たちは、最初の汜水関でなにがなんでも膠着状態に持って行き、その間に虎牢関の土木工事等をして土木工事が終わった時点で、汜水関を放棄、私たちが虎牢関で籠城している間に、月達が洛陽から避難する民を連れて虎牢関を出発、そしてあなた達が長安に着いた時点で、虎牢関も放棄して、全軍雍州に引き上げる作戦よ」




と作戦内容を言い終わると月が一刀に悲しそうな顔で




「…私たちが雍州に行っても、一刀さん達が今度逆賊になってしまいますが…」




「…月、俺たちは月に味方する時点で、それは覚悟しているよ、しかし月は民の為に必死でやっているのは、ここにいる皆が分かっている、だから卑屈になる必要はないんだ、安心して雍州に来て欲しいんだ」




そして月は一刀の言葉を聞き終えると決心したように




「ありがとうございます、では一つお願いがあります。一刀さん」




「何かな?」




「今回の戦い、全軍の総指揮を取って貰えますか?」




「月!」




詠が月の発言を止めようとするも




「詠ちゃん、一刀さんらは、自分たちの命を賭けて私たちを助けに来てくれたのよ、それに私たちの逃げ場も用意してくれている、そんな一刀さんの気持ちを報いるには、私たちも一致団結して戦わないと助からないと思うの、そのためには私たちは一刀さんの指揮下に入るのが、一番だと思うの……」




「月……」




「分かったわ……月、取り敢えずこの戦いが終わるまでは、私たちはあなたの指揮下に入る、これでいいかしら」




2人から言われると一刀は




「月、詠ありがとう、それでいいよ、まずは、この戦いを乗り切らないとな」




一刀は両軍の指揮官になることを承諾した。




そして引き続き、汜水関、虎牢関などの配置する将の割り振りと連合軍の兵力について話し合った。




そして真理からの情報で、




現在、連合軍はまだ集結中で、しばらく時間は掛かり、そして兵は約25~30万に集まるらしい。




そしてこちらは董卓軍10万と北郷軍7万の計17万である




そして一刀は提案した配置は




汜水関に一刀、碧、紫苑、璃々、翠、星、渚、真理、恋、霞、華雄、音々音(兵11万)




虎関に馬鉄、蒲公英、朱里(兵3万)




洛陽に月、詠、馬休(兵3万で避難民の護衛、洛陽の守備兵も含む)




であった。




これを見た霞が一刀に




「なあ、これかなり氾水関に主力を集めすぎと違うか?」




「ああ、さっき真理が言ったように虎牢関の工事が終わるまでは、必ずを汜水関死守する必要がある、だから最初の戦いは連合軍に痛撃を加えるために撃って出て、膠着状態にしたいんだ」




「そして虎牢関はその間の工事をし、朱里には虎牢関の工事等を一任、馬鉄は朱里の工事の補助、蒲公英にあっては、関の守備と万が一、別動隊が来た時にそれを叩いて欲しい」




「「「御意!」」」




「洛陽の方は、雍州への避難民を集めて、その避難民に虎牢関の工事を手伝いに来て貰いたい、そしてその時に必ず賃金を払うことにする、そして工事が終われば、そのまま雍州に避難する段取りで進めて貰いたい、月と詠はその避難民の誘導指揮、馬休にあっては、その護衛だ」




「分かりました」




「分かったわ」




「御意!」




「そして俺たちの方は、最初霞と華雄、そして真理が先行して、汜水関に入ってくれ」




「ええけど、一刀らはどないするの?」




「俺たちや恋と音々音は少し遅れて、そちらに行くが、俺たちや恋の部隊はに汜水関に到着しても旗は関に出さない、ギリギリまで秘匿しておくつもりだ」




「何故なのです?」




音々音が尋ねると、一刀は




「俺たちは本来、この戦いに別の理由を付けて参加しないことを袁紹に書状を出している、そこで最初に霞と華雄に出陣して貰い、連合軍の目を引き付けて貰う、そしたらどうなる?」




「向こうは霞たちを倒せば、関が落ちると思いますな」




「そして向こうがこちらに到着する直前に、俺たちと恋の部隊を出撃させる、向こうは本来居ないはず俺たちに驚くだろうし、更に飛将軍呂布の部隊が居たら、更に混乱するだろう、そしてその時に開戦だ」




「向こうは大軍だが、限られた場所での戦いだから、遊兵が出てくるから、十分に戦える、そしてそこで連合軍をある程度叩いておくということだ」




それを聞くと




「よっしゃー、腕が鳴るぜー」




「私の腕の見せどころですな」




「あらあら気が早いわね」




翠と星が意気盛んになり、それを見て紫苑が余裕の表情をしていた。




「あとは流れによって作戦は変わるかもしれないが、基本的にはこれでいきたいが、いいかな?」




一刀が皆にそう告げると、皆、納得して軍議が終わり、董卓軍も戦いの準備を始め、決戦の時が迫るのであった……。





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