表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真・恋姫無双 〜新外史伝〜  作者: 殴って退場
第1章 再び外史に
1/134

第1話

あれから10年か・・・


一刀は学校の正門前で呟いていると、一刀の背中に母親似のグラマーな少女が


「お父さ~ん」


と叫びながら背中に飛びついてきた。飛びついてきた少女は同年代の女性と比べ発育が良く、一刀も何とかバランスを取りながら一刀は苦笑とともに嗜める。


「こ~ら璃々、学校ではお父さんと言ったらダメだろう」


「ええ~いいでしょう。学校が終わったんだから」


一刀の指摘に璃々が口を膨らませて反論すると、一刀の背中から違う女性の声で


「璃々、学校ではそんなことしないの、すぐに降りなさい」


その女性から少し怒った口調で言われると璃々は、渋々一刀の背中から降りる。


その女性は、先程の璃々と呼ばれていた少女をそのまま成長させたような美女であった。


「助かったよ。紫苑先生」


「どういたしまして。一刀先生」


2人は笑顔を浮かべながら見つめあっていると、璃々がからかうように間に割り込んでくる。


「2人ともまだ学校ですよ、せ・ん・せ・い」


璃々がからかうように言うと2人はハモって


「「璃々!」」


「ハハハ、早く家に帰ろう、お父さん、お母さん」


一刀と紫苑は苦笑いしながら、3人は学校を離れ下校した。






そう・・この3人は家族になっていた。






一刀は自分の通っていた聖フランチェスカ学園の博物館で三国時代に使われたとされる銅鏡が少年左慈により盗まれ、たまたま心配になり夜の見回りをしていた一刀と左慈が遭遇、争った挙句に一刀はその銅鏡を破壊してしまい、一刀はある世界へと飛ばされたのだ。


それは三国志の世界であった。しかもただの過去の世界では無い、異世界……いや、外史と呼ばれる三国志の世界である。


その外史の三国志の世界は主要武将が女性であると言う世界であった。


一刀はその世界で、天の御遣いとして祭られ、関羽、張飛、趙雲、馬超、諸葛亮、そして黄忠である紫苑と娘の璃々と共に三国を統一したのだ。


しかしその外史を破壊しようとする者がいたのだ。左慈であった。


筋肉達磨の男の貂蝉と呼ばれる男が左慈の仲間であったが、一刀達の味方をし、そして外史を支える銅鏡を一刀が触れた時、銅鏡は光だし、一刀はその光に飲み込まれ、飲み込まれる際に紫苑と璃々の事を思い出し、紫苑が一刀の伸ばされた手を取り、気が付いたら3人は一刀がいた世界に帰ってきたのだった。


まだ高校生だった一刀は紫苑と璃々を連れて祖父母がいる実家に行き、事情を説明すると、祖父は、一言


「こんなに早く、一刀の子を見るとは思わなかったな・・」


そう言いながらも、祖父母は紫苑らの面倒を見ることを約束したが、まだ高校生の一刀は学業優先のため高校に戻るように指示され、紫苑らもこちらの生活を勉強するため、離れ離れの生活となった。


高校卒業後、一刀と紫苑は結婚しそのまま実家に住み、近くの大学に進学したが、紫苑もその間勉強、一刀も同じ大学に入学し、そして2人とも在学中に教職の免許を取り、大学卒業後に聖フランチェスカ学園の先生になり、成長した璃々も一刀と紫苑を追って聖フランチェスカ学園の生徒になったのである。


一刀はこちらに帰ってから、勉学だけでなく、祖父や紫苑からの特訓にも励み、そして北郷流の免許皆伝を取得していた。


紫苑曰く


「今のご主人様の腕前は、愛紗ちゃん並かそれ以上の実力はありますよ」


と言ってくれたが、自分ではどれくらいの実力があるのか今一つ実感が湧かなかった。


紫苑も同じ様に剣の修業に励み、弓と剣の両方使えるようになった。


そして璃々も成長するにつれ剣や弓の修業に励み、まだ2人には及ばないものの、学校では剣道部(顧問は一刀)と弓道部(顧問は紫苑)の両方に入部し、両方とも全国レベルのスーパー女子高校生となり話題になっていた。


成長した璃々は、紫苑の(一風変わった)英才教育が行きとどいていたのか、同年代の男性には興味がなく、一刀大好きっ子になっていた。璃々は昔、紫苑が一刀に「大きくなったら色んなことを教えて貰いなさい」と言うその言葉を覚えていたため、最近色仕掛けをしながら誘惑するようになり、お蔭で一刀は煩悩と戦うようになっていたが、紫苑もそんな璃々を敢えて止めようとはしなかったのである。


そして自宅に帰り、3人は食事など身の回りのことを終わらせ、一刀と紫苑は部屋のベットにいた。


「璃々はもう寝たのか」


「試験が近いから部屋で勉強していますわ」


「そうか・・」


一刀が何か考え込んでいるように見えたので紫苑が


「どうしました、ご主人様」


「いや、今日急に10年前のことを思い出してな・・」


「もうあれから10年経ったのですね・・」


と紫苑も呟くと


「ご主人様、後悔しています?」


「いいや、確かに皆から離れるのは辛かったけど、2人から離れるのはもっと辛いから、これでいいと思っているよ、ただ・・」


「ただ、何です?」


「いや俺ら2人の子供が欲しいな~と思って」


「あらあら」


と言いながらも紫苑も拒否することなく、今日も夜の生活を開始するのであった・・。


そして3人が寝静まったころ・・


2人が居る部屋と璃々の部屋に強い光が放ち、そして3人の身体を光の中に呑み込んでいった・・









取り敢えず、今までないパターンで考えてみました。

3人の設定については、次回に書きたいと思います。

3人が降りるところは、自分が好きなキャラのところにしようと思っています。

叱咤激励は受付しますが、批判はスルーしますのでよろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ