ウザい幼馴染との百合
ある時、
「奈央、あんたあれだけ勉強してその点数なわけ?w 授業聞いてるだけでよゆーで100点近くとれるんですけど(笑)」
またある時は、
「あんたほんと昔からトロいわよねーw 私みたいに胸あるわけじゃないし、こーんなストーンとしてる絶壁なのに(笑)」
またまたある時は、
「まっ、あんたみたいなのじゃあ、彼氏なんて作るの一生無理ね~w 今世は諦めたら?(笑)」
..........イラ
.......イライラ
....イライライラ!!!!
なんなの!?本当にムカくんですけど!!ことあるごとに突っかかってきて!そんなに私のこと嫌いならほっとけばいいのにさ...はぁ昔は純花とあんなに仲が良かったのに、どうしてこんなことに....ってもういい!もう知らない!
そして今日。
「松山さん!嘉納さんと家近くだったよね?今日の休んだ分のプリント届けにいってもらえるかな?」
「うっ....まぁ、はい......」
「よかった、それじゃあよろしくね!」
放課後先生に呼び出され、この後純花のところにいかなくてはならなくなってしまった。最近は嫌気がさして学校にいる間も、連絡も少しスルー気味だ。そのたびに悲しそうな顔をするけど、いやいや!あんたが散々私のこと馬鹿にするからでしょうが!まったく...とにかくさっさと行って、すぐ家に帰ろ...
そして今日は部活もないのですぐに来れたわけだけど。....。
....前はどちらかが欠席すると、お見舞いに部屋まで行ってゲームとかしたり、そういうのがなくても一緒に遊んだりとかしてたのに。いつからこんな感じになっちゃったっけ。
「はぁ.....。ポストに入れて帰るか」
そうこうしているうちに、後ろから声がかかった。
「あら!奈央ちゃん?なんだか久しぶりね!もしかして純花のお見舞いに来てくれたの?私もちょうど帰ってきたところだから!ささ、入りましょ!」
「あっ....おばさん....う、えっと...はい....」
純花のお母さんには逆らえない。優しくてよくお世話になっている。
純花が小学4年生の時に離婚して、それ以来女手一つで子育てをしていて、本当に頭が下がる。
結局純花のお母さんの勢いに流されるまま、家へとお邪魔することになってしまいました。私、意志弱すぎかも。
「お邪魔しまーす....」
「はい、いらっしゃい!純花なら自分の部屋で寝てるだろうから、是非とも顔合わせてあげて!奈央ちゃんと会えなくて寂しがってたんだから」
「わ、わかりまし....」
え?いやいや、私の聞き間違いか?寂しがってた?純花が?ふっ、そんな訳...。
そして、
「....純花?奈央だよ、入ってもいい?」
「....」
「あのー....」
「.........」
寝てるのかな?純花のお母さんにも言われたことだし、すこしだけ顔見ようかな。最近は避けちゃってたし....。
「じゃあ、失礼しまーす....」
扉を開けて部屋の中に入ると、そこには穏やかな顔で眠る純花がいた。起こさないように静かにベッドの傍らにある椅子に座り、顔を眺める。
色素が薄いのか地毛が茶髪で、カーテンから漏れる光に照らされて綺麗に映える長い髪。中学生にしては少し大人びた整った顔。長い睫毛に口紅を薄く塗ったかのような艶やかな唇。ほんと、黙ってたら凄くかわいいんだよな...羨ましい。てかキスしたらどうなるんだろ、気持ちいのかな.....って!何を考えているんだ私は!
と、物思いにふけっていると
「んっ....あれ、奈央.....?」
「え?わぁ!?い、今起きたの?」
「うん」
「そうなんだ!えと....じゃあそろそろ帰るね」
先ほどの想像に少し罪悪感を感じ、久々の対面に気まずさを覚え、逃げるように部屋を出ようとした時
「まって....奈央....」
と、か細い声で名前を呼び、私の袖をつまんだ。その瞬間胸の奥がキュッとなる甘さを感じた。
「な、なに?純花」
「....なんで、私のこと避けるの....?」
「っ....!それは....!だって、私のこと嫌いになったんでしょ?」
「全然嫌いじゃないよ。むしろ....いや、えっと....」
「....私のこと、何度も馬鹿にしてきたじゃん!昔はそんなことなかったのに!なんでいきなりそんなことしてきたの!?」
つい感情的になって言葉を発してしまったと、自覚すると同時に純花が涙目になるのが見えた。
「だって、うっ....私にかまってほしくて.....小学五年生になったくらいから、ぐすっ....わたしのこと.......避けるようになったじゃん..........ひぐっ....」
私が純花のこと避けてた?それが私に意地悪してきた理由なの....?だって.....あぁそっか、きっと純花に嫉妬してたのもあるけど、それ以上にみんなにとられるのが嫌だったんだ。
純花は勉強も運動もなんでも出来て、その上美人で可愛い。家庭の問題が収まってからは次第に明るくなり、とっつきやすくなって、みんなの人気ものになって、私以外にも友達がたくさんできた。私のなのに。私だけが純花と一緒だったのに。それでも純花はそんなこと気にも留めず、私に手を伸ばしていたけれど。それに応えず、私自身が無意識のうちに純花を避けていたんだ。大事なものを取られて拗ねる子供みたいに。
「もう....気を引くために嫌なこといわない、だから離れないで.....ごめんなさい、奈...」
上半身を起こしていた純花にぎゅっと抱き着く。
「な、なお.....」
「ごめん、私の方こそごめんなさい!純花がみんなのところに行っちゃうのが嫌だったの。でもそんな純花をみたくなくて、距離を置くなんて意味の分からない行動とっちゃったの....今まで傷つけてごめんね、純花...」
「ううん....。私もどうしていいかわからなくて、なんか男子小学生みたいなことしちゃった....本当にごめん」
「そ、それはそうだね....うん」
「「ぷっ、あははは」」
と、お互い向き直って笑い合う。本当にお互い不器用すぎる....。
「ねぇ、奈央。こっちよって?」
「え?あ....」
ちゅっ
寄ってすぐ純花の顔が近くにきて、私の唇と純花の唇が重なる。
「.....ほえ?」
「えと、なんか気持ちが昂っちゃって....。その、奈央?」
「は、はい」
「好きだよ。その....風邪、うつしたらごめんね?その時は私が見舞いに行くし、看病するからね」
と、微笑みながら言われ、ぷしゅーと音を立てて真っ赤になった顔の私に、再びキスが落とされるのでした。
初投稿かつ文才もくそもないド素人ですが、完全に思い付きとノリで書きました。来年度からちゃんと書きたい! 二人はこの後「えっと...付き合ってみる?」的なノリで付き合ってゴールインしました()
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