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アンナレッタ・エル・ロイル

 彼女の名前はアンナレッタ・エル・ロイル。

 聖なる光の神、イリアス・エル・ロイルの子孫だとされているエル・ロイル家の一人娘だった。

 銀色に輝く神の一族だと言われるだけあって、銀色の髪や銀色の瞳を持つ者が多く出て、銀色一族とも呼ばれていた。

 肖像画の間の先祖の顔も漏れなく美男美女ぞろいだ。


 そんな中で、アンナレッタは赤茶色の髪と青い瞳を持って生まれてきた。

 この姿のせいで母は不貞を疑われて、里へ帰ってしまった。


 銀髪の父にも愛してもらえなかったアンナレッタは、完全に親から育児放棄されてしまった。

 ……が、アンナレッタには生まれて間もない頃から、既に屋敷を吹き飛ばすような魔力を持っており……つまり、光の神殿がロイルの姫と認定したのだ。


 そして光の神殿から、神官と巫女がやって来た。

 神官のロッソがじい役で巫女のサヤがお姉さん役だった。

 二人がロイル家に住み込んで、アンナレッタの世話をした。


 当主のアンドレアは館に近付こうともしなかった。

 たまに帰って来ては、神殿の雑事を手伝っていた。


 そしてアンナレッタだが、10歳になっても外見は七~八歳だ。

 これはロイル家や、魔法使いの家系には良くあることで、神の血が濃く、その分成長が遅いという事だ。


 サヤは魔法使いでもあったから、早く精霊と契約させて魔力を安定させてたいと考えていたが、ロッソがそれを許さない。

 結果、アンナレッタの力は10歳になっても野放しのままだった。


「姫がおかしな精霊と契約したら、如何いかがする!? 今でもこの惨状ぞ!!」


 ロッソは物が吹き飛んで散々な状態になってる部屋をさして言った。


「アンナ様はちゃんと魔法を御せる……はずです……」


 流石にサヤの声がだんだん小さくなっていく。

 ここ最近でまた、アンナレッタの力は増してきた様である


 先程、呪文のことでアンナレッタとロッソで激しく言い争ったのだ。


 アンナレッタに契約を申し込んでくる精霊は沢山いた。属性も様々だ。

 でもサヤは、火と水の精霊は危ないから、無難に風の精霊と契約してみませんかと言ってくる。

 ロッソはもっと厳しいことを言う。

 呪文を体得して、全ての精霊を呪文で動かせと言って来た。

 この時代、精霊使いの方が圧倒的に多くて、呪文も長文ばかりで、10歳の子が体得出来るのは難しい。


 アンナレッタはどうせなら、高位の精霊と契約がしたくて、風の奥方の所に通って来て契約を申し込むのだが、毎回断られてきた。

 今日も気分を害したアンナレッタは、風の奥方の棲み処にやって来た。

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