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第83話〜コピー 〜

10分立たず、米丸は来た。


「来るの早ない?暇なん?」

「エセ関西弁辞めて貰えます?腹立つんで。」


ごめんごめんと私は軽く謝った。


「俺も最近住み始めたんすよ、ここに。」

「へぇ。」


虎太郎も拠点で留守番させてると言った。


「またまた〜何のために?」


住むことのメリットもあるが、

普段現実世界で生活していた人にとっては

デメリットの方が大きいだろう。


「それ聞きますー?」


まぁ、かなうさんなら聞くかと謎の納得をしている。


私なら聞くってなんだよ。

まるで人を化け物みたいに扱っちゃってさ。


「別に答えられないことは無いっすけど、

一旦、雑魚共を片付けといた方が良さそうっすね。」


米丸は、海で跳ねている大量に集められた魚の魔物

幼稚魚(チョピィ)へ視線を向けた。


「答えはお預けってわけか。」


さっさと終わらせようと言って、

私と米丸は拳を合わせた。


「「対よろ」」


カツン__


「いってぇ…」


甲冑着てる相手にやるべきじゃなかったな。


痛む拳を振り払い、私は大剣を握った。


ザッザッザッザッ__


海辺へ向かって私達は左右に走り出す。


「わっさん、しっかりウニ握ってろよ。」

「あぁ。」


わっさんは、私のコートに付いている

トゲトゲとした装飾を握る。


皆がウニ似てるからと弄ってくるから

私もそう呼ぶようにした。


電波鎖(ボルト・チェイン)!!」


束になっている幼稚魚(チョピィ)へ向かって

私は一振し、 電波を飛ばした。


剣先から放たれた電気は、鎖のように次々と

幼稚魚(チョピィ)達へ伝っていく。


海水と相まって、電気の威力も上がってるみたいだ。


バタバタと倒れていく幼稚魚(チョピィ)達。


チラリと米丸の方を見ると

ウエストポーチから取り出したステッキを

鉤爪(かぎづめ)に変形させ、それを装着した。


「なるほどね。」


そして、海へと足を踏み入れて魔物を狩っている。


その姿はまるで虎のよう。


「大雅って近距離得意だったか?」

「いや、苦手だったはず。ありゃスキルだな。」


マジシャンという職業は、基本敵に近づいたりしない。

遠くから敵を混乱させるデバフをかけたり、

遠距離攻撃をする。


近づくことは、リスクしかない。

技のタネがバレたらその効果は半減するからだ。


「ありゃ他人の技コピーしてるぞ。」


一定の動きで攻撃をする米丸。

 

明らかに彼の動きではなかった。


「おい!私の真似をしろ!」


本当は教えたくないけど。


効率は大事だ。

あれではメインの人魚が来る前に体力消耗が激しすぎる。


海という、足が取られる場所じゃ余計に疲れるだろう。


「その鉤爪を大剣に変えるんだ。」

「なんすか、人のプレイスタイルにケチつけんすか。」


自由にやらせてもらえなくて気に食わないのか

米丸は、不服そうな声で言った。


「えー折角かなうちゃんから

技盗めるチャンスなのにー?!

そのチャンスを逃すんだ〜!!」


「チッ……分かりました。」


舌打ちしたな。聞こえたぞ。


まぁ、良い。

素直に従ってるだけ100点だ。


「お前のセンスを認めての教授だ。有難く思うんだ。」

「なんで上からなんすか。ぶん殴りますよ?」


こいつ容赦ねぇな。

なんで私に当たり強いんだよ。


「まぁまぁ、落ち着いて。キミが固有で

コピースキルを持っているのはよーく分かった。」


今まで出会った人の中でもいない。

米丸が初めてだと私は言った。


「コピー出来ても威力は15%減ですけど。」


スキルに条件は付き物だからなぁ…

そこは仕方ないだろう。


幼稚魚(チョピィ)へ向かって

電波鎖(ボルト・チェイン)と唱えながら一振りするんだ。」


試しに私が手本を見せた。


「おぉ……すげぇ。」


たったの一撃で、幼稚魚(チョピィ)がバタバタと倒れていく。


そんな様子を見た米丸は、これは確かに使えそうだと

早速、大剣を構えた。


「効率を求められる時もあるからね。」


こういったところでは時間をかけすぎると

どんどん状況が悪化していく。


人魚はいつ現れるのか。

グラさんの様子は?


そういった状況の時にはスピードが命になる。


「覚えといて、戦場では正確性よりも

対応性だってことを。」


そこの使い分けが出来るようになれば

誰よりも強くなれる。


「ほんと、たまに良いこと言うの

やめてくださいよ……脳がバグる。」


あれだけ文句を言っておきながらも、

結局私の言った通りに技をコピーする米丸。


電波鎖(ボルト・チェイン)…!!」


一振りした大剣の先から、電気が流れる。


米丸が言うように威力は落ちているが、

それでも海水との相乗効果で感電した幼稚魚(チョピィ)

バタバタと倒れていく。


「すげぇ!!」


彼も、魔法を使ったコピーは初めてだったのか

やや興奮気味だ。


「え、もっと技教えてくださいよ。全部盗みますんで。」

「おいおい。そう思うなら、マジシャン辞めて

魔法剣士になれよ。」


技を偏らせずオールラウンダーに出来るのが

米丸のいいところだと言うのに。


鉤爪だって、私には扱えない武器だ。


他にも銃とか弓も扱えるだろうに、

なぜ鉤爪を選んだんだ。


「やっぱ天然なのかな。」


そこは、性格的問題もあると私は思った。


「かなうさん!幼稚魚(チョピィ)全て倒せましたよ!」


甲冑の下ではきっと笑顔であろう。

明るい声のトーンで私を呼んだ。


「あぁ。思ったより瞬殺だったな」


どうやら米丸を呼んだのは正解だったみたい。

 

幼稚魚(チョピィ)が消え、綺麗に陽の光を反射する海面に

彼の姿が揺らいだ。


本日、Xにて四コマ漫画の第4話も投稿しました!

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