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第82話〜新しい〜

かなう視点です

ブチッ__


突然、グラさんから連絡がかかってきたが

切られてしまった。


「大丈夫か?」


一緒にいたわっさんが不穏な空気を心配する。


「分からない……。」


通話が切れる前、ゴンという何かがぶつかる鈍い音と

バタリと倒れる音が聞こえた。


「まさか、襲われた……?」


誰に?


それが事実なら、なぜグラさんを……?


「わっさん、行くよ。」

「あぁ。」


私は、大剣を手に持ち集会所へと向かった。


「3区の海じゃないのか?」


集会所のある1区へ向かう私にわっさんが言う。

通話越しには、波のような音も聞こえたと。



「あぁ、確かにあれは海の音だった。」


けど、グラさんは

わざわざ一人で海を見に行く人ではないだろう。


「対抗戦が近いから鍛えようとしてたはず。」


私がグラさんの立場ならそう考える。


「良く理解してるんだな。」

「2年も一緒にいれば分かるよ。」


例えビジネスパートナーだとしても、

相手の思考や意図くらいは読み取れる。


彼女に情を抱いていないわけではない。

そっちの方が気が楽だから、互いに譲歩しているだけ。


言わば大人な関係。

頼れる相手と言うのは私の中でかなり心強い。


この関係構築は絶対、うつつや霧香とでは

出来ないと思っている。


集会所に着いた私は、知人の受付嬢に話しかけた。

 

控えめな印象の受付嬢が多い中、

彼女の紫色のウェーブヘアは一際目立っている。


「ねぇ、ラミちゃん。

今日、茉城かぐらって子クエスト申請してない?」


「かなう様……!今、お調べしますねっ!」


たどたどしくタブレットを操作する彼女は、城崎(きのさき)ラミ。


ポンコツ受付嬢で有名な子だ。


きっと、うつつとは組み合わせてはいけない

コンビになるだろう。


とんでもない不運を巻き起こしそうだよなぁ。

なんて、彼女の作業を待ちながら失礼な事を考える。


「30分前に、セレナーデ海岸の共闘クエスト

【人魚の宴】へ参加されてます。」


「ん?そんなクエスト今まであったけ?」


共闘クエストはあるのは知ってるが、

【人魚の宴】というクエストは初めて聞いた。


「あ!最近出来たばかりなんですよ〜!

今日も何人か……あれ?」


ラミちゃんがタブレットを見て冷や汗を流す。


「クエストへ参加してるはずの

皆さんの反応がありません……!」


どうしましょうと、バタバタし始めるラミちゃん。


「まぁまぁ、落ち着いて。」


私は彼女を落ち着かせるために、頭を撫でた。


「システムエラーとか、間違えて強制帰還ボタンを

押したとかではない感じ?」


前者は稀でも、後者ならありそうだ。

ラミちゃんの事だし。



「あ……。」


すみませんと頭を下げるラミちゃん。


「ボタン押してました……。で、でも。」


茉城さんは強制帰還扱いになっていないと言った。


「まだ中にいるかもしれないな。」


わっさんはそう言って私の目を見た。


「私もこのクエスト行きたいんだけど良いかな?」

「え、危険なのでは……?」


ラミちゃんが私の心配をする。


でも、1番心配しなくては行けないのは

私ではなくグラさんの方だ。


「大丈夫。何かあれば私は転移魔法も使えるし、

最強スキルもあるからさ!」


最強と言いつつ20%の成功確率だけど……。


「わ、分かりました。

では、3番ゲートへお願いします。」


ラミちゃんにクエスト手続きをしてもらい、

私は3番ゲートへと向かった。


「"新しくできたクエスト"というのが妙に引っかかるな。」

「何か気になることあるのか?」


ゲートの前で、私はわっさんを抱えながら話した。


「あぁ、私の元いたギルドEDENの頃の話だ。」


EDENのメンバーのうち2人が死亡し、

1人……フィンリーが重症を負った時もまた


あの日は、ギルドメンバーで新しく出来たクエストへ

参加しようと待ち合わせをしていた。


しかし、3人が来ることはなく

後に、蘭から聞いた"病院にいる"という情報から

事故に巻き込まれていることが分かった。


「それと状況が似てるって言いたいってわけか。」

「そういうこと。」


何事も新しいことを始める時は、試験的な段階である。


その試験が上手くいけば大成功だが、

思わぬ方向に転ぶことだってあるだろう。


「過去があるから、今の私は

なんでも自分の目で確かめたいんだよ。」


そうしないと気が済まない癖がついてしまった。


「俺が生前していた時とは変わったな。」


それは言えてる。

むしろ、わっさん……いや、ルナの死があったからこそ

私も色んな視点を持てるようになったと言えるだろう。


人はどこかしらの分岐点で考えも成熟する。


「ゲート準備出来たみたいだね。行こうか。」


現れた銀河のゲートに私は足を踏み入れた。



ザパーン__


海が大きく波を打つ音に、海一面に大量の魔物。


現在、共闘クエストはシステムメンテナンスの

アナウンスを出してもらっているため、

ここに私以外の参加者は1人も居ない。


「私1人であの量倒すのー?」


正直、魚の魔物がこんなにいるとは思わなかったな。

魚だけに大漁ってわけか?

 

「俺は助けられないぞ。」

「知ってる。」


大人しく見といてよと言いたいところだけど、

わっさん1人にして置くのも危険だ。


「ココロ連れてくれば良かったかな。」


そう思ったが、今ココロはうつつと霧香の

勉強の手伝いをしているところだろう。


かと言って、ギルド対抗戦前に

AYAKASHIのヤツらや他ギルドを頼るのも論外。


「大雅に連絡したらどうだ?」

「あー。アリだね。」


私は、米丸に連絡を入れた。

 

彼が到着するまでの間、魔物に見つからないよう

私は浜辺周辺を捜索することにした。

本日18時からYouTubeにて、

現実的ファンタジアのショート動画投稿が始まるため、

本編の投稿を17時に繰り上げさせていただきました!

ぜひ、小説と合わせて楽しんで頂けたら嬉しいです*ˊᵕˋ*


https://youtube.com/@3k2k_kanau?si=YfcDq075gsmr7eAy

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