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現実的ファンタジア〜綺麗で完璧な世界で、私たちは闇と向き合う〜  作者: KAИАU
第3章【新しい物語を紡ぐ"役者"は揃った】
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第75話〜魔装具〜

♢1区・フルムーン広場__


かなうさんに言われた"ある物"を買うために

私は霧香さんと広場の商店街へ来ていた。


〈やはり広場は賑やかですね。〉

 

とは言っても…もちろん霧香さんはアトリエの中である。

 

私の手にはタブレット。

そして、液晶に映る彼女の顔。

 

これで霧香さんと会話をしている。


ここへ来たばかりの時、かなうさんからは

ゲーム中の通話…外部との連絡は遮断されていると

聞いていたが、どうやら内部は使えるらしい。


このファントム・ストーリー内に

ログインしている者かつフレンドであれば

通話機能が使えるみたい。


「かなうさんの言っていたお店ってここですかね?」


私は、看板を見せるようにタブレットを傾けた。

 

【|Macaron:Magicマカロン・マジック】という可愛らしい名前のお店。

 

〈はい。そうかと。〉


カロンカロン__


ピンク色の扉を開けると軽やかなチャイムが鳴った。


店内もピンクと白を基調とした可愛らしい内装。

お店の名によく似合っていた。


「いらっしゃいまちぇ!初めてのお客ちゃまでちねっ!

てんちょーの苺乃(いちごの)雛子(ひなこ)でつ!!」


店長を名乗る赤ちゃん言葉の女の子。

背丈は130cmくらいだろうか…実くんよりも低い。


「何かお探ちでちゅか?」


フリフリのキュートなロリータ服と

カールしたツインテールをヒラリと舞わせ、

華麗なステップで入口にいる私の元へと向かってきた。


な、なんだろう……不思議な空間に来てしまったようだ。


「あ、えっと……かなうさんに"魔装具(まそうぐ)"を

買ってきなさいと言われて……。」


リモートなのを良いことに、

霧香さんはミュートにしてゲラゲラと笑っている。


そういうところで姉妹感出さないで欲しい。

絶対、かなうさんも同じことする。


「かなうちゃまでちかぁ??」

「多分……?帝月かなうって人です。」


私がそう言うと、苺乃さんはポンっと手を叩き

目をキラキラとさせた。

 

「やっぱりでち!!」


やっぱり……?

かなうさんって顔広いんだなぁ。


「かなうちゃまは、

雛と共にアカデミーを卒業した仲でちっ!」


かなうちゃまの手袋も雛が作ったでちよ〜と

苺乃さんは楽しそうに話している。


「そうなんですね。あの、魔装具というのは

なんでしょうか……かなうさん教えてくれなくて。」


「かなうちゃまらしいでちね〜!」


そのせいで散々振り回されているのだけれども……。

 

かなうさんだからと思ってしまうのも、

また彼女の魅力なのだろう。


「魔装具は、武器がなくても魔法が使える

しゅごい装備でちゅ!たちか、かなうちゃまが

雛のちゅくった手袋身につけているはずでち!」


〈確かに、お姉様外出される時はあの手袋を

肌身離さず付けてますね。〉


霧香さんがミュートを解除して話した。


「タブレットがしゃべったでち?!!」


〈あ、はい。喋ります。人間なので……。〉


オーバーリアクションに驚く苺乃さんに対して

冷静に返答する霧香さん。


お互い住む世界線が違いすぎて漫画を読んでる気分だ。


「雛のちゅくる魔装具、かなうちゃまに気に入って貰えて

うれちぃでち〜!!」


顎元に手を添えてピョンピョンと跳ねる苺乃さん。


「魔法は便利な分気をつけなきゃいけない点も

もちろんあるでちっ!」


苺乃さんは跳ねるのを止め、

こっちに来て欲しいと手招きした。


「これは未使用の魔装具でちゅ。」


苺乃さんが持つそれは綺麗な赤色のリボン。

そして、作業台の上には火の灯っていない

沢山のろうそく。


苺乃さんはリボンを手に持って魔法を唱えた。


電光星灯(イルミ・ライト)!」


ボッ__


ろうそくの灯りが1つ点いた。


電光星灯(イルミ・ライト)電光星灯(イルミ・ライト)!」


ボッ__ボッ__


次々とろうそくに火を灯していく。


「リボンを見てみるでちっ!」


苺乃さんの手に持っていた赤色のリボンは

 

「えっ?!」

〈焦げてる……?!〉


黒色に変化し、ボロボロと崩れ落ちた。


「消しゴムと同じ原理でちよ。

最初は綺麗でも字を消すと汚れるでちゅ!」


魔装具も同じで、使えば消耗するし汚れもする。


「魔装具は魔力の限界を、

身をもって教えてくれるでちよ〜。

かなうちゃまはバカスカ水を飲むように

魔力をちゅかうので、雛が限界を知らせるために

ビリビリ仕込んでるでちゅ!」


だから、怨霊クエストに行った時も

私には感じなかった自身の魔力消耗を

知っていたのか……。

 

「職業技や固有スキルとは別に、

この世界では当たり前のように魔法が使えるでちが、

魔法は私達にとって(がん)でもありまち!」


そんな魔法のデメリットから命を護ってくれるのが

魔装具だと言う。


「初めての魔装具でちたら、ネックレスや

ブレスレット型をオススメするでちっ!」


苺乃さんは、こっちにあるよとキラキラと輝く

アクセサリー棚を私達へ見せた。


「ネックレスとブレスレットでちたら安価でちゅ!

その分使用期間は短いでちが、使えなくなると色が濁って

バラバラになるでちゅから分かりやすいでちよ〜!」


なるほど……初めは安価なもので試してみるのもありか。


「霧香さんどうします?」


〈ネックレスだと気付きにくそうなので、

ブレスレットがいいかなと……。ストック用含めて

5個欲しいです。普通に可愛いですし。〉


確かに、どの魔装具も使いたくなる可愛さをしている。



「ちなみに1個1万ウェルスでち!」


1万ウェルス……ってことは


10万円?!!!たっか!!!!!


〈うぐっ……50万……厳しいっ……1個にしておきます。〉


そうして私達は1個ずつ魔装具を買った。

明日は12時投稿です!

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