表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現実的ファンタジア〜綺麗で完璧な世界で、私たちは闇と向き合う〜  作者: KAИАU
第3章【新しい物語を紡ぐ"役者"は揃った】
76/105

第73話〜金を見る者〜

「え゙っ……誰すか。」

「がぅ?!」


かなうさんに呼び出されて事務所へ来た

米丸さんと虎太郎は、ココロを見るなり驚いた。


そりゃそうなるよ。

 

ギルド対抗戦のメンバーを集めて話があると

かなうさんは言っていたのに、

知らない人が輪に溶け込んでいるのだから。


「うちの新入りココロだ。賢いロボットさ。」

「へぇ〜。ロボットなんすね。はじめまして。」


米丸さんは、ココロに手を差し出した。


〈コメ……マル……米丸大雅デスね。隣ハ、虎太郎。

かなうカラ聞いていマス。〉


「うわぁ〜すげ〜!!グラさん制作?」


人間のように話すココロに感動する米丸さん。


「いや、ちゃうよ。

かなうさんがクエストで拾ってきたみたいやで。」


ウチは、データをちょいと弄っただけやね。と

グラさんがコーヒーを1口啜りながら答えた。


「いつか、私も……。

お姉様とクエストに行ってみたいです。」

「まずは外に慣れないとだぁね。」

「そうでした。」


グラさんの隣に座っていた霧香さんが

レフと話していた。


何を言われたんだろう……?

めちゃくちゃ落ち込んでる。


ガラガラガラガラ__


「皆揃ったみたいだし始めるか。」


かなうさんは、事務所内の別の部屋から

ホワイトボードを持ってきてマジックペンで書き始めた。


「ギルド対抗戦作戦会議!!」


バンッ__


かなうさんは、ホワイトボードを叩いた。

 

あれね。アニメとか出よく見るヤツ。

やりたかったのね。


少しばかり、かなうさんの口角がニヤリと上がっている。


「前にも話したが、優勝ギルドは賞金500万ウェルス。

5人で分配して、100万ウェルスね。」


ゴクリ__


一攫千金のチャンスに全員が固唾を飲み込んだ。


「7月言うてたけど、正確にはいつなん?」

「確か25日っす。」


米丸さんがスマホで開催日を確認する。

 

あと1ヶ月後くらいか……。


「そんなお知らせ来てたんやな。

興味あらへんからスルーしとったわ。」


ほんとだ、ファントム・ストーリーの全体お知らせに

ギルド対抗戦に関する日付と申請リンクが送られていた。


「何やるかは書いてないんですね。」


霧香さんが言った。


「ほんとだ……。当日発表とか?

これじゃ作戦会議も別に……。」


もっと確認すべきだったな。


「そうとも限らないぞ、うつつ。」


何をやるか書かれていなくても、

何をやるのかくらいは過去のデータから分析できると

かなうさんが言った。


「ココロ、早速お前に頼みがある。」


……!!

その手があったのか。


〈かなうノ頼み、何でも聞きマス!〉

 

「よぉし、良い子だ。

じゃあ、この資料読んでおいてくれ。」


かなうさんがココロに1冊のファイルを渡した。


「それは、ファントム・ストーリー内で行われた

ギルド対抗戦に関するデータをまとめたファイルだ。」


「かなうさんが最近忙しそうにしていた理由って

もしかして……。」


このデータを集めていたから……?


「それもある。本当は、このファイルに書かれてる内容も

全部読み込む予定だったけど、ラッキーなことに

ココロが仲間になったからね。」


ミラクルすぎる。私には無い運の良さ……。


「ココロに任せてる間、要注意ギルドを

ランキング形式で発表していこう。」


どこから持ち出してきたのか眼鏡をかけ、

指示棒でホワイトボードをコンコンと叩いた。


「何でランキング形式なんだ……。」

「この人がやりたいだけっすよ……。」

「ああ……理解……。」


私は米丸さんと謎の握手を交わした。

これはそう、いつも振り回されている側の共感のサイン。


「では、第3位。」


ホワイトボードには、

デカデカとした要注意ギルドの赤文字と

123の数字が縦に並んでいる。



「【パリピ☆アゲアゲ⤴︎︎︎】だ。」


……字面からして陽の気を感じる。

陰の私からしたら絡みたくない気配……。


「コイツらは、ギルド名の通りトリッキーだからな。

正統派と言うよりはダークホースって感じ。」


なるほど。凄く強いってわけではないんだ。


「まぁ名の通り、ギルド仲はダントツだろうな。

あと1人だけズバ抜けてクレイジーな奴がいる。」


その人は絶対避けよう……。目付けられたくない。


「あぁ、なんやったけ。知っとるで。幻警のヤツやろ?」


幻警……聞き覚えのある言葉に鳥肌が立つ。


「うつつも知ってるな。"わたるん"こと九条(くじょう)(わたる)だ。」


やっぱそうだぁ〜〜!!!!


九条幻警ね……あの人ギルド入ってたんだ。

確かにパリピ感漂ってた。分かる、分かるわぁ。


「対人戦だった場合、わたるんには極力近付くな。」


言われなくともそうするつもりではある。

あのノリどう接していいか分からないし怖いもん……。


「第2位は、(あららぎ)嵐樹(あらた)が所属する【雪月花(せつげっか)】。

このギルドにはS.D.Dのマスターもいる。」


蘭さん、スキルがかなり優秀だったような……。


「えぇ〜嵐樹さんも出るのかぁ……。

装備でスゲェお世話になってるから戦いにくいなぁ。」


米丸さんが困った声で言った。


そう思うと、私も杖の件もあるし戦いにくいかも……。

 

マスターだって!

いつも美味しい料理作ってくれてるのに……

戦いたくない……。


「その甲冑は蘭さんが……?」

「そう。俺、コレ便利すぎて脱げなくなっちまったよ。

こう見えて凄く動きやすいんだよ。」


そうだったんだ。

いつも身に付けているなとは思っていたけど、

気に入ってる故にずっと着てたんだ。


「1位は、AYAKASHIですよね……?」

「そうとしか考えられないだぁね。」


霧香さんが1位のギルドをかなうさんより先に言った。


「あぁ!!もう!なんで言っちゃうの〜〜!」

「すみませぇぇん!!!!!」

「可愛いから許す。」


なんだこの姉妹茶番。


しかしやっぱ、さっきのこともあったから

紫雨さんが少し怖いな……。


「多分、AYAKASHIは欠員の補助メンバーとして

勝ちに来るメンバーを2人用意してくるはずだ。」


対抗戦の種目自体は当日発表になるから、

メンバーによっては転ぶ可能性もあるけど

紫雨さん1人で10人馬力。


1番注意すべきギルドはそこだろうと

かなうさんは眼鏡を外し、真剣な顔つきで推測した。


「だが、私達はかなりバランスの取れているギルドだ。

即席だけども優勝は狙える!金を勝ち取るぞ!」


かなうさんの掛け声に全員の目が、金を見る目に変わる。


そんな様子に、どこからか

チャリーンという効果音がついた気がした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつも作品を読んでくれてありがとう!
ぜひ感想お待ちしてます!

小説家になろう 勝手にランキング
↑こちらを押すと私の作品レベルが少しupします↑
★5評価いただく度におにぎり握ります!!
ブックマークもぜひよろしくお願いします*ˊᵕˋ*

Xでも小説のお知らせを更新したり、情報を届けています!
↓ぜひ、チェックしてね!↓
現実的ファンタジア公式Xアカウント
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ