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現実的ファンタジア〜綺麗で完璧な世界で、私たちは闇と向き合う〜  作者: KAИАU
第3章【新しい物語を紡ぐ"役者"は揃った】
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第58話〜とある舘の摩訶不思議①〜

大変お待たせしました!

今話から、本編と地続きの番外編みたいな

「とある館の摩訶不思議編」をお届けします…!!


謎解き要素も入れたりしているので

ぜひ、楽しんでいただけたら嬉しいです!

ギィィ__


不気味な音を奏でる玄関の扉。


実くんの後ろに続いて、私達も館の中へと入っていく。


「矢印が書いてありますね。どうしましょう…?」


広い玄関へ入ってすぐ、赤い血文字で

右に行くよう示唆した矢印が床に書かれていた。


こういうのってトラップな気もするけど…。


「うーん、どこから回っても

僕たちは出てきた魔物を倒すだけだから……。」


正直どっちでも良いけど、

矢印通りに回った方が面白いかもと実くんは言った。


(みのる)……これ難易度いくつにした?」


やっぱ後ろも怖いと、私を後ろにし

実くんとの間に身体を挟めたかなうさん。

 

「もちろん1番上の最恐(さいきょう)!!」

「うわ、終わった。」


かなうさんは頭を抱えた。


どうやら難易度は、【やさしい・普通・難しい・最恐】と

4段階あるらしい。


【やさしい・普通・難しい】は、

出現する魔物数と謎解きレベル違い。


【最恐】は、【難しい】難易度の魔物数に加えて

魔物の機動力が2倍になっているという……


なんともホラゲチックな仕様である。


「とりあえず、進みますか…。」


矢印通りに、ギシギシと悲鳴を上げる床の上を歩く。


館の中は比較的綺麗だが、何が落ちているか

分からないので、流石に靴で上がらせてもらってる。


ジリリリリリ__


今では見かけなくなった黒電話の音が舘に響いた。


期間限定ということもあり、

今回のクエストは"ストーリー性"になっている。


実くんは、部屋の扉の前にあった黒電話の受話器を取り

皆に聞こえるよう、スピーカー部分を上にして置いた。

 

《もしも……し……ぁ……た……す、げぇああああぁ!!!!》


受話器からは悲痛なSOSが届いた。


「あぁぁぁぁぁぁ!!!

待て待て待て、もう無理ぃ……!!!」


電話の主と似たような叫び声を上げるかなうさん。


そっちの方がびっくりするからやめて欲しい……。


「あの……私、何も確認しないで参加したので

詳細見てもいいですか?」

「うん。」


このあと私達は舘を回りながら何をすれば良いんだ……?


実くんは、出てきた魔物を倒せば良いと言っていたけど

きっとそれだけではないだろう。

 

私はスマホでメニューを開きクエストの詳細を読んだ。

 


[1958年__日本の、とある舘での事件が舞台。


この舘に住んでいた一族は、ある日突然

召使い共々に心中を図った。

 

一族が亡くなった後も舘だけは綺麗に残り、

新たな住人が住み始める。


が、しかし。その住人もまた、心中を図った。


次に来た住人も、またその次にきた住人も。

そんな奇妙な噂が広まり、この舘には

やがて誰も近づかなくなった。


なぜ、皆同じ形で亡くなるのか…?

亡くなった死体は一体、誰が処理したのだろう…?

初代住んでいた家族は、なぜ突然心中に至ったのか…?


この館に住み着いている霊は一体……。


勇気ある者冒険者よ__

この不可解な謎を追求し、舘の闇を払って欲しい。]


「なるほど……。」


かなりリアリティに作られてるストーリーだなぁ。

 

一家心中の謎を突き詰め、魔物を全討伐しなければ

クエストクリアにならない。


そう受け取れる内容だった。


「そうそう、謎解きもあったよね!」


かなねぇ得意でしょ?と実くんはかなうさんに聞いた。


「そう、謎解き好き……だから来た……。」


ホラーは苦手だけど、謎解きは好き。

かなうさん、舞依さんの時よく平然でいられたな……。


根っからの探偵気質だと改めて感じさせられた。


「よし……頑張る……。」


やっとその気になったかなうさん。


「部屋の中に、手がかりがあるかもしれない。」


ここに住んでいた人達の日記やメモ、遺品など

そういった仕掛けも探しながら進もうと

探偵モードのスイッチがオンになった。


「あと、これは実験的な作戦だけど……

次、魔物が現れて瀕死まで追い込んだら

うつつの治癒魔法で魔物を癒してみて欲しい。」


除霊の効果もあるかも

なんてぶっ飛んだ発想を私達に共有した。


かなうさん的には、ここに出てくる魔物は

何らかこのストーリーと関わりがあるかもしれないという

見通しらしい。


「分かりました、やってみます。」


やってみる価値はあるかもしれない。


私は、両手で杖をギュッと強く握った。


「ここ開けてもいいー?」


黒電話の近くにあった部屋の扉。

 

「うん。」


実くんの問いに私は返事をした。


ギィィ__


開かれる扉。


中は薄暗い。



電光星灯(イルミ・ライト)


かなうさんが魔法を唱えると

部屋に明かりがつき、視界が広がった。


「魔物はいないみたいだな。」


部屋のリビングは、キッチンと繋がった一室で

特に目立ったものはなかった。


館だから、高級なものを想像していたが

500年以上も前の時代背景だ。


当時は高級だったかもしれないけど、

今ではどの家庭にあるような家具とレイアウト。


ただ、現代とは違って今では見かけない

アナログな家具ばかり。


オークションで売ったら高値が付きそう。


「これテレビ?」


実くんが、四角い箱のようなテレビ__

ブラウン管テレビをバンバンと叩いた。


私も実物は初めて見るけど、

実くんからしたら、もっと珍しいのかもしれない。


「そうだよ。」


とっくの昔にアナログ放送が終了し、

使えなくなってるから、今付けても

何も映らないと思うけど……


人は好奇心で試してみたくなる時がある。


そんな好奇心に忠実に生きている目の前の彼女。


「お、ついた。」


かなうさんは、テレビの電源を入れてダイヤルを回した。


「なんでつくの……っ?!」


私は、これがホラー要素のあるクエストだということを

忘れて、テレビに向かってツッコんだ。


「なにこれ…!」


実くんもまたかなうさんの元へ行き、

珍しいものに釘付けである。


《ふふふふっ♪

これから楽しい楽しい物語のお話をするよ!》


テレビに映る綺麗な館にフランス人形。


画面の中心には、"とある館の摩訶不思議"と

昭和感漂う、丸くて少し砕けたフォントで

タイトルが出てきた。


「これ、この館とさっきの人形か……?」


かなうさんはテレビに食いつく。


「わくわく……!」


実くんは、アニメを楽しむような目で映像を見ている。


「貞子とか出てきたらどうすんですか……。」

「いやそれはないだろ。」


なんでここぞとばかりに冷静なんだ。

 

私の冗談を華麗に否定するかなうさん。


いつもの調子に戻ったのは嬉しいけど、

どっちみち振り回されっぱなし……。


このクエストが終わるまで一息つけないなと思った。


本日18:00に、59話も続けてアップいたします…!

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