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現実的ファンタジア〜綺麗で完璧な世界で、私たちは闇と向き合う〜  作者: KAИАU
第2章【"侵食されていく日常"を味わう気分はどうだい?】
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第40話〜相反〜

ガチャ…カランカラン__


お店の扉が開き、鐘の音が鳴った。


「うげぇ……何このお店…ここで本当にあってるの?」

「うん……合ってるはず。」


よく似た2人分の足音と女性の声。


同じ髪型に同じ服。

フードを深く被っていてなんだか怪しい。


よく顔を見てみると、

宝石のようにキラキラとした赤と青のオッドアイ。


そして、そっくりな顔が2つ並んでいた。

 

 

「ド、ドッペルゲンガー……?グラさん、私死ぬ?」

「うつつさん、落ち着いて。あれは双子やな。」


ゴーグルを付け、細目で彼女達を見るグラさん。


双子か……良かった……。


いや、そうでは無い。挨拶しなきゃ。


「……いらっしゃいませ〜。」


愛想良く振舞おうとするばかり、

声も笑顔もぎこちなくなってしまった。


察されたグラさんには肩をぽんと叩かれる。


「慣れやで、慣れ。」


私達の声に気付いた双子はレジカウンターへ

手を繋いで向かってきた。


仲がよろしいのね…可愛い。


「いらっしゃいませ。

どうぞゆっくりしてってください。」


次は、上手く自然な笑顔で言えた気がする……!


内心ガッツポーズをしていると、

双子が口を揃えてあの言葉を口にした。


「「|Ombra della Lunaオンブラ・デッラ・ルナ」」


2人の綺麗な瞳がキラリと光る。


今まで全く同じ顔に、全く同じ言葉を

同時に言われたことは経験がない。


双子特有の不思議な不気味さに背筋が伸びた。


「ようこそ、月影探偵事務所へ。足元に気ぃつけてな。」


グラさんがそう言って2人を地下へと案内する。


アトリエに取り残された私。

正直、どうしたら良いのかわからない。


着いてくべき……?それともアトリエの店番した方が…?


「一旦、店を閉めよう。」


このまま店を開けておくと、万が一追加で

依頼人が来た時に業務がパンクするとわっさんが言った。


「そうだね…ありがとう。」


私は、アトリエの外の扉へ休憩中のプレートを掛けて

扉を施錠した。



「うつつさーん!はよ、おいで!!」


地下からグラさんが私を呼ぶ声が聞こえた。


「折角、依頼が入ったんだ。

かぐらと一緒に、うつつも話を聞きにいこう。」


「うん、ありがとうわっさん。」


私は、わっさんを抱き上げて地下へ降りていった。



「うつつさん、お茶用意して貰ってもええ?

アイスレモンティー2つ。ウチはアイスコーヒーで。

うつつさんも好きなの勝手に飲んでええよ。」

 

「分かりました……!」


わっさんを床へ降ろし、事務所内にあるキッチンで

私はお茶の準備した。


ポットでお湯を沸かしている間に、

食品棚からインスタントコーヒーの素2杯分と

レモンティーのティーバッグを2つ取り出して

それぞれ大きめの耐熱カップに入れた。


カチッ__


湯が沸かし終わり電源がオフになった。


耐熱カップにお湯を注ぐとコーヒーの香ばしい匂いと

レモンの爽やかな匂いが漂ってきた。


グラスを4つ分取り出し多めに氷を入れる。

抽出し終わったレモンティーとコーヒーを

2つずつ均等に入れて、数回かき混ぜて完成。


社畜時代もこうやってお茶出ししてたなぁ…懐かしいよ。


トレーにグラスとコースター、ストローを乗せて

テーブルまで持って行った。


「お待たせしました。こちらアイスレモンティーです。」


コースターを敷き、その上へグラスを置いて

近くにストローを置いた。


グラさんと自分が座る手前のテーブルにも

アイスコーヒーを置く。


「うつつさん、ありがと。」

「いえ!砂糖とミルクも持ってきますね。」


そう言って、私はキッチンからシュガーポットと

コーヒーミルクも持ってきてテーブルの中央へと置いた。


「さぁさぁ、座って。」


ぽんぽんと隣のソファを叩くグラさん。


言われるがまま私は座り、

双子とグラさんの話に耳を傾けた。


「ふぅ〜やっとフード外せるわ。」


双子の1人がそう言って、

深く被っていたフードを脱いだ。


綺麗なブロンドの髪にオシャレな赤色のメッシュ。


もう1人も、フードを外すと同じブロンド髪に

オシャレな青色メッシュが入っていた。


「え、何々、探偵さん達のその反応。」

「舞依ねぇ…恥ずかしいから落ち着いて…。」


双子と言えど、性格は真逆のようだった。


「もしかして私達のこと知らない感じ?」


有名な方なのだろうか…。


「知らんなぁ。」


ノートパソコンを膝に乗せて

カタカタと調べ物をするグラさん。


「お姉さんは?」


わ、私に聞いてるのだろうか……えっと……


「うつつは最近ここに来たばかりだ。

知るわけないだろう小娘。」


私の代わりにわっさんが答えた。


「犬が喋ったぁぁ?!!」

「?!!」


驚き方まで似ているとは、流石双子である。


どうなってんのこの犬と、

赤メッシュの子がわっさんを持ち上げる。

 

青メッシュの子もツンツンと

わっさんのふわふわボディをつついてる。


「あ、もしかしてこれの事かぁ?」


調べ物をしていたグラさんが、私達に見えるように

とある記事を見せた。


[双子アイドルユニット【曖昧ME】

デビュー5年目にして観客ようやく10人!!

ライブの盛り上がりは、まさに鎮魂歌(レクイエム)!?]


ネットの記事もコメントも酷い叩かれようで

自分も胸が苦しくなった。


「そう!私達は、2人で1人!

今をときめく唯一無二の双子アイドルJOKER!

赤担当の天道(てんどう)舞依(まい)だよ♡」


胸の前でハートを作りウインクを決める舞依さん。


「青担当の天道(てんどう)愛依(あい)です…。」


控えめにぺこりと頭を下げる愛依さん。


相反した2人の態度に、ネットの記事。

 

これから聞く依頼の内容も

なんだか嫌な予感がした……。

更新遅れてすみません(;_;)

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