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現実的ファンタジア〜綺麗で完璧な世界で、私たちは闇と向き合う〜  作者: KAИАU
第2章【"侵食されていく日常"を味わう気分はどうだい?】
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第22話〜カラクリ〜

第2章の始まりです。

お昼と買い物を済ませた私達は、

チー牛さんの元へ行くために、再び歩いていた。

 

もちろん、かなうさんではなく…わっさんの誘導で。

 

「これに乗る。」


そう言ってかなうさんが指差したのは、

エレベーターのような装置だった。


アンティーク調の装飾が施されていて

いかにも、かなうさんが好きそうなデザインだ。


「リブリー・マージュ区域はマップの中でも、

1番デカくて移動が大変なんだ。」


確かに買い物中、馬車も車も見当たらなかった。

荷物の搬送とか移動はどうしてるんだろうと思ったが、

仕掛けはここにあった。

 

たまに、ホウキで空を移動してる人は居たけれど…

 

「かなうさんは空飛べないんですか?」

「鳥とぶつかるから論外。飛べても飛ばないよ。」


なるほど…

めちゃめちゃコートにカラスの羽根のみたいな

装飾品付けてるけど、鳥は苦手と…。


「それにコイツは便利だよ。車みたいな事故もないし。」


かなうさんは、エレベーターのボタンを押して

中に入った。

 

街の地下がエレベーター用の通路になっているらしく

中にある1〜15までの数字が書いてあるボタンを

1つ押すだけでその場所まで移動してくれるという

大変便利な装置らしい


「この数字はリブリー・マージュを

より細かい区間に分けたものだ。

現実で言う1丁目とか2丁目みたいな。」


かなうさんは、14の数字のボタンを押した。


なるほど…。


「でもなぜ、エレベーターなんですか?

地下鉄でも良かったような気が….。

立ったままって落ち着かなくて、ちょっと怖いです。」

 

ウィィーン__

 

地上から地下へと下りるエレベーター。

そして半回転すると、今度は左の方へ

真っ直ぐ進み出した。


「普通のエレベーターと違って

グラつき感はないから大丈夫だよ。

エレベーターなのは、単に人件費削減じゃないかな。」


これなら深夜でも移動できるし。とかなうさんは言った。


「確かに、皆ゲームやる時間ってバラバラですもんね。」

そう考えると、ユーザーにとっては凄く都合のいい

乗り物だということがわかる気がした。


「それにこれ、目的の場所まで直通で、

各駅停車みたいに止まることないからすぐ着くよ。」


なんて便利なんだ。


「通学とか通勤時って詰まったりしないんですか?」


このゲーム、かなうさんみたいに経営してる人が

多かったり学校もあるから、エレベーターじゃ

詰まりそうだけど……。


「実は、下の線路が全て繋がっていてね。

他の機体とぶつかったり詰まったりしないように

AIが識別してくれてる。」

 

もっと簡単に言うと、

観覧車みたいなルート設計がされてる。

と私が理解できるように詳しく説明してくれた。

 

「へぇ…凄い技術…。」

「でしょ?そろそろ上に行くと思うよ。」


かなうさんは、エレベーター内の上部にある

モニターに表示された、14区到着の案内を見て言った。


「歩きで行ったら半日かかるからなー。」


「半日?!!同じ区域内なのに?!」

思わず、声が上擦った。

 

このゲームのマップ、一体どんな広さしてるの…?


徒歩半日だと、大型遊園地の園内を12周は出来そうだ。


「だからこれ乗ったんだ。」

改めてこのエレベーターの偉大さを知った。


「昨日、わっさんがこれを使わなかったのは…?」


ふと、昨日は3時間近く歩いたよなと思った。

 

「単純に街の景色と

雰囲気を楽しんでもらいたかったからだな。」


「そういう事ね…。」


わっさんなりの気遣いというやつか…。

人の気持ちがよく分かる魔物だなぁ。


私達は、エレベーターを下りて

わっさんを先頭に歩き出す。


♢14区・グレース山地__


「さっきいた所と随分雰囲気違いますね。」

商店街が賑やかだったから余計にそう感じるのだろうか。


「ここは、俗に言う"田舎"だからな。」


かなうさんが田舎だとハッキリと言った。


辺りは、建物よりも自然の方が多く

鳥のさえずりや小動物の鳴き声が聞こえる。


「空気も澄んでいて、水も美味しい。

ここの水は吸収率が凄く良いから、

二日酔いにもおすすめだよ。」


「そうなんですね……。」


そこまで飲む機会も無いだろうから、

参考程度に聞いておこう……。


「着いたぞ。」

わっさんが立ち止まり、

後ろで会話していた私達の方を向いた。


「ありがとう、わっさん。」

「ああ。今日は魚が食べたい。」

「大人しくドッグフード食っとけ。」


コスパが悪い犬だと言いながらも

かなうさんはわっさんの頭を撫でていた。


世の中の犬が喋れるようになったら

こんな風になるのかな…。


それより……

 

「ここが武器屋なんですか?」


一見、どこにでもある普通の家である。


「そうだよ。」

「めちゃくちゃ普通な家じゃないですか?」


どう見ても武器屋には見えない。



「それはどうかな……。」


かなうさんは、(あららぎ)と書かれた表札の隣にある

インターホンを鳴らした。



デーデンッ__

 


「え?」


ピンポンとなるはずのインターホンからは、

クイズ番組の出題する時のような効果音が流れた。


「な?言っただろ…普通じゃないって…。」


《問題です》


そのまま問題始まる流れなんだ?!!!


《アインシュタインの名言、

「常識とは、十八歳までに身に付けた〇〇である。」

その〇〇は何かを答えよ。

解答権は、そこの目つきの悪い女。》


「チッ……"偏見のコレクション"だ。

ったくめんどくせーシステムだなぁ。」

 

かなうさんなんか……

紫雨さんの時よりも口悪い……?



《次の問題。解答権は……み、緑の魔法少女。》


「おいおい!私の時と扱い違くないか???

せめて当たりかどうか答えろよっ!」


キレッキレのかなうさん。

 

「ま、魔法少女……。私も答えるのか……。」


魔法使えないんですけどね……。


《中島敦の名言、

「人生は何事もなさぬにはあまりにも〇〇が、

何事かをなすにはあまりにも〇〇。」

〇〇に言葉を当てはめて答えよ。》


これ、聞いてたことある……!


確か…

 

「人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、

何事かをなすにはあまりにも短い。」


たまたま本を読んだことがあったからわかる……!


《せ、正解だ。流石、魔法少女……。》


声の主、なんか様子がおかしい……?



《最後、犬型の魔物。お前も解答してもらう。》


わっさんもやるんだ……。


《サービス問題だ。

ウィリアム・シェイクスピアの名言、

「人間一度しか〇〇ことはできない。」

〇〇に入る言葉は何かを答えよ。》


これは、かなりのサービス問題な気がする。


「え……。」

わっさんは冷や汗を流している。


頑張れわっさん……!!


「お金を借りる……」


……。


わっさん、大喜利じゃないのよ?


《不正解だ。》


家の中へは、正解した私とかなうさんしか

入ることが出来なかった。


「……違うのか?」


間違えたわっさんは、私たちが戻るまで

家の外で待機していた。

活動報告にて鳴宮うつつの設定を公開しました!

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